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「"FC東京キラー"って誰!?」1999~2022の全失点より

「キラー」
サッカーにおいては、ある特定のチームとの対戦においてやたら点を取る選手のことを指します。
FC東京サポーター的に○○キラーというと、最近だと名古屋キラー永井謙佑、鳥栖キラー渡邉千真、磐田キラー赤嶺真吾といったところでしょうか。
しかし逆はどうでしょう。我がFC東京からたくさん点を取る「FC東京キラー」は一体誰なのか。

今回、FC東京のホームページの試合記録から相手チームの得点者をカウント。対象はトップチームのJ1・J2リーグ戦、Jリーグカップ、天皇杯、ACL。さらに公式記録のあるプレシーズンマッチ・親善試合と、U-23チームが参加したJ3リーグ戦も対象としています。
1999~2022シーズンにおいて、1468失点・809名の方がFC東京・FC東京U-23からゴールを奪いました。笑
人力アナログ打ち込みなので間違いがあるかもしれません。また、私は2009年からのサポーターであるため、年代によって情報量に差があります。ご了承ください。

さて、本題に入る前にオ・ウンゴル選手ことオウンゴールは30得点。さすがにこの衰え知らずの名ストライカーを超える選手はいなかったので先にお知らせしておきます。

それではお待たせいたしました。FC東京キラーランキング。7位タイから発表です。※カッコ内は得点時の所属チーム

7位タイ 6得点

ウィル(大分・札幌・横浜FM) 
久保竜彦(広島・横浜FM)
高橋泰(広島・大宮)
エメルソン(浦和)
巻誠一郎(千葉)

(上段左から時計回りに)エメルソン 巻 高橋 久保 ウィル

7位タイにはなぜか2009年以前のスコアラーばかりがランクイン。広島の高橋泰はFC東京戦ハットトリック達成者第1号。なお、約1か月後に同じく広島の久保竜彦にもハットトリックを献上。

6位タイ 7得点

高原直泰(磐田)
ウェズレイ(名古屋・広島)
大黒将志(G大阪・東京V)
前田遼一(磐田)
マグノアウベス(G大阪)
播戸竜二(神戸・G大阪・大宮)
ジュニーニョ(川崎)
鄭大世(川崎・清水)
李忠成(柏・浦和)
大迫勇也(鹿島)
家長昭博(G大阪・川崎)

(左列)高原 李 ウェズレイ ジュニーニョ
(中列)大黒 大迫 家長
(右列)前田 マグノ 鄭 播戸

多い。7位とは打って変わって各世代のストライカー達がランクイン。2002年、リーグチャンピオン磐田にアウェイで1-6と大敗した東京。この試合で高原直泰は4得点。東京戦において1試合に4得点以上を記録したのは高原ただ1人。さらにホームでも高原は2得点。2002年だけで6得点の荒稼ぎをしました。
大迫勇也もここで登場。2009年、高卒ルーキーの大迫はリーグ戦で6得点を記録したが、そのうちプロ初ゴールを含む2得点を東京戦で奪った。若いうちに得点を提供していたことが、「俺たちが育てた」とも言われる所以か。
鄭大世は2007年に味スタでハットトリックを記録。「0-7」のあの試合です。最多失点記録の座を長い間守っていたが、2021年に例の「8-0」に更新された。ホーム最多失点記録の座はまだ死守している。
個人的には2011 天皇杯 C大阪vs東京での神の手ゴール(ノーゴール)の印象が強い播戸竜二も3チームに渡って7得点を記録。

録画をたまに見返すくらいまだ面白いし好き


5位 8得点

豊田陽平(鳥栖)

忘れもしない2019年10月、駅前不動産スタジアム。首位東京はタマゴールで先制したものの、88分に豊田の同点弾。さらにアディショナルタイムにセットプレーからの逆転ゴールを彼がオフサイドポジションで、手で、アシストしたのである。
「あれが無ければ優勝してたのに・・・」
2011年のJ2を戦い、共に昇格。未だに生き残り続ける"同期"のサガン鳥栖の絶対的エースといえばこの男。2016年にはアウェイで後半アディショナルタイム逆転ブザービーターをくらうなど、印象的なゴールが非常に多い。本当に勘弁してほしい。

4位タイ 9得点

マルキーニョス(横浜FM・市原・鹿島・神戸)
大前元紀(清水)
大久保嘉人(神戸・川崎・C大阪)

(左から)マルキーニョス 大久保 大前

4チームで得点を記録したのはおそらくマルキーニョスただ1人。2023年現在、Jリーグ外国籍選手最多得点記録保持者であるマルキーニョスは東京からもきっちり得点を奪っていた。

まさか仲間になるとは思わなかった大久保嘉人。こちらも2023年現在、Jリーグ最多得点記録「191」を持っており、当然のランクイン。東京退団後、現役最終年のホームセレッソ戦で決められたのも印象的。

そして意外だったのは大前元紀。2012ナビスコカップでハットトリックを記録するなど、2009~2015年の7年間で9得点を記録していた。


3位 10得点

エジミウソン(新潟・浦和)

(FW)というのは大分のエジミウソンと区別するため

ここからは二桁の大台に突入。6年間で10得点を稼ぎました。2006~2009年には出場機会の無かった1試合を除いて7試合連続ゴール。
覚えていないかもしれないが、彼も2012年の夏からシーズン終了までの間、東京に所属していた。

2位 12得点

佐藤寿人(仙台・広島)

やはり。稀代のストライカー佐藤寿人は東京戦でも得点を量産。FC東京キラーっぷりは2015年に「得意のFC東京戦」と題して記事にもなっている。

記事にもあるように佐藤は広島に加入した2005年から2014年まで、対戦が無かったシーズンを除いて、8シーズン連続でFC東京からゴールを奪った。まさにFC東京キラーである。

しかしそんな佐藤も2位止まり。佐藤寿人を抑えて見事にキング・オブ・FC東京キラーの座に輝いたのは、この選手だ!!!

1位 15得点

興梠慎三(鹿島・浦和)

ぶっちぎり。
興梠慎三。完全なるFC東京キラーである。貫禄の15得点。確かにずーっと点を取られている感覚がある。こちらも「相性抜群」と題した記事があった。プロ初のハットトリックも2016ルヴァン準決勝第2戦で記録。おそろしいのは未だ現役であり、今年も対戦があるということ。すなわちまだまだ記録更新ができてしまう・・・。しかもいきなり開幕戦から対戦するじゃないか。これ以上の記録更新はなんとしても防いでほしい。


おまけ ハットトリック達成者 17名

2001 高橋泰(広島) 久保竜彦(広島) 清水範久(磐田)
2002 高原直泰(磐田)※4点
2005 大黒将志(G大阪)
2006 フェルナンド(鹿島)
2007 鄭大世(川崎)
2012 ドゥトラ(鹿島) 大前元紀(清水)
2013 田中順也(柏)
2016 興梠慎三(浦和)
2017 小川航基(磐田) 阿部浩之(川崎)
2018 大島康樹(群馬)※U-23
2019 森島康仁(藤枝)※U-23
2021 オナイウ阿道(横浜FM) 前田大然(横浜FM)

おわりに

ということでキング・オブ・FC東京キラーは興梠慎三選手でした。
皆様お気づきだろうが、対戦が多く現役期間が長いストライカーがランキング上位になるのは至極当然のことです(それにしたって興梠には取られすぎだが)。90分あたりの得点率とかを出したらさらに正確な「キラー」が選出されるでしょうが、それはデータ分析会社さんにお願いしましょう。無理。
途中、私情も入りましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました。

FC東京から得点を奪った者たちをExcelにまとめました。これは我ながら面白いものができたのでお時間があればじっくり観察してみてください。(神戸時代のカズに結構やられてるとか)


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