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文学フリマの告知と創作小説の紹介方法について

出店予定の文学フリマ東京が近づいてきたので、ツイッターを中心に告知活動を頑張っている。
というのも、今回のイベントは見本誌コーナーがないため、購買威力の高い方に拙サークルの小説を認知してもらい、スペースへの導線を確保したい。そして実物を見たうえで購入につながってほしい。
そんな切実な思いがあるのである。

実は、2020年の秋にも文学フリマ東京に進出したのだけど(GoToで騒いでた頃ね)、東京という大舞台に張り切りすぎて、かなり強気部数の搬入をしたものの、いまひとつ認知された存在でなかったため(このときも見本誌コーナーなかったし)……って、このあたりのハナシは、まぁ、私の読みの悪さもあるのだけれども、ちょっと振るわなかった……と反省する結果になったわけで。
もちろん、それでも手に取ってくださった方はいて、その後もシリーズを買い求めてくださったりするのだけど……もっと大舞台を生かして飛躍できたんじゃないの? って、欲張りなキモチがね。あるのよ。人間だもの。

無名~認知度低いサークル的、販売戦略

だから今回は、もっと事前に認知される努力をしないとなー……ということで、目を付けたのがツイッターでの告知活動。

一応私なりに考えた戦略(?)はあって

  1. 購買意欲の高い人に認知してもらう

  2. クリックの手間なく試読できる

  3. 目新しい要素で注目を集める

本当は小説投稿サイトにコンスタントに投稿して、ファンを獲得しておいて、そこからオフラインイベントへの導線にしていくのが一番効果あるんじゃないかなって思ってるんだけど……あいにくと、そこまでマメに小説執筆できるタイプじゃないのよね。

そんなわけで、今回取り組んでいる3つの戦略について……

購買意欲の高い人に認知してもらう

「1」は、拙サークル・読酌文庫のメイン頒布物である「はなり亭で会いましょう」は長編小説ということもあって、1冊当たりの単価が高いめ……。なんとなく、入場無料だし、面白そうなものがあれば気軽に買って楽しみたいタイプの人は、購入をためらうと思われるものなんですよ。

だって、書店に行けば、プロ作家が書いて、プロの編集や校正の手が入って、プロが装丁した本が、もっとリーズナブルに色々並んでるんだし。素人が趣味で作った本となると、相当好みにヒットする内容でなければ、まず買ってもらうところまで行かない。ライト層に好まれる頒布物ではない。

なので、購買意欲の高い層……つまり、一般書店などでは読めない、個性が光る本・自分の好みに刺さる本が、文学フリマにはあるから、見つけて・買って・楽しみたい! ……という風に思っている人たちは、少々割高な値段でも「ここでしか手に入らない!」という思いもあって、購入してくれる可能性が高い。

そして、そういった購買意欲の高い人たちは、ある程度事前に購入候補をリサーチしているのではないかな? と思うわけです。
時勢柄、長時間滞在できないって人も居るだろうし、「これは!」と思うものを事前に調べておいて、サッと買ってサッと帰る人も多いだろうと。
(これは前回、文学フリマ東京に参加したとき感じた)

というわけで、事前リサーチになるべく引っかかる存在になるためやっておきたいのは次のこと。

  • Webカタログにはしっかり情報を入れる

  • 定期的な告知ツイートを投稿する

まず、Webカタログは外せない要素。これで好みのサークルや好みの作品があるか探す人は多いはずだし。なので、サークル紹介文も、頒布予定の本についての情報も、しっかり入力。

まぁ、基本的に過去の情報を引っ張ってこれるので、継続的に頒布している本なら、1度きちんと情報を入れてしまえば、あとは細かな修正程度で済むのでね。面倒くさがらず頑張りたいポイント。

サークル情報は大まかなジャンル・方向性は最低でも書いておきたい。頒布物の個別紹介は、あらすじとか見所とか……試読用に冒頭とか、盛り上がる展開の一部分とかを載せてもいいでしょう。

試読が字数制限で入りきらない~><
って場合は、noteなりブログなりで、じっくり読める試読ページを用意して、そこにリンクすれば、ちらっと見て気になった人はそちらに進んでくれるんじゃないかと……

それからSNSでの告知。これは、できるだけ定期的かつ、機械的なコピペツイートにならないよう注意してやるのが良いかなと、個人的に思ってる。

頒布物についてツイートをつなげて連続投稿してもいいんだけど、一定期間が過ぎると埋もれていっちゃうし。それなら小出しにして、毎日とか3日に1度とかに紹介ツイートを投稿した方が、検索結果を「最新」表示したときに埋もれにくい。少し遡れば、自分の告知ツイートが常に出てくる状態になる。

あと、定期的に目に付くと何となく記憶に残る……っていうのもあるでしょ?
アニメの主題歌とかCMのフレーズとか……意識したつもりないのに、いつの間にか覚えているのは、定期的に聞く機会があるから。

だから、告知ツイートも定期的にポチポチ流れてくると、「あぁ、そういうばそんな名前のサークルさんが参加するんだっけ?」と記憶に残る存在になるのではという目論み。

クリックの手間なく試読できる

告知ツイートに試読を入れる場合、画像化した小説ページを複数入れるのは、クリックしないと読めないので見てもらえないんじゃないかな?
と、最近考えている。
最大4枚まで画像をくっつけられるけど、そうすると

こういう形で表示されて、小説の試し読みをするには、画像をクリックしないといけない。
何が書いてあるか分からないものをクリックしてもらえるのか?
と考えると……ツイート部分で上手くリードしないと、初見さんは流し見して終わりかもしれないなぁ……って思うんですよ。

もちろん、この形で試読・告知のツイートをするのが悪いとは言わないのですが、認知されていない存在の書き手は、何となく流れてきたのを目に留めてもらって……というステップになると思うので、クリックの手間がある手法は結局見てもらえないのではないかなと。

そんなわけで最近取っているのは

このような、クリックしなくても試読用画像全体が見える状態でツイートする方法。1ツイートに入れられる試読の文量は減るのだけど、まずは目に留めてもらって認知してもらう、が目標だから、量ではなくて注目されやすさを重視。

あとは

環境によっては全体表示されなくて、結局クリックが必要になるけれど、縦書きで試読を見せたいなら、貼付を1枚にすれば全体表示状態でツイートが流れる場合もあるので……

告知ツイートにくっつける試読内容は控えめな量にして、もっと読みたい・気になる人は、リンクで詳細に誘導する方が、効率的な見せ方じゃないかな? と考えている次第。

目新しい要素で注目を集める

で、定期的な告知ツイートで目にとまる工夫をする場合も、毎回同じ内容のと投稿ではコピペbot状態なので……多少なりとも変化を入れた方が良いかなと考えている。

だから、1ツイートの試読量減らして、代わりに毎日違う文章をくっつければ、それだけでも十分変化になるし。毎日投稿するのが難しいなら、予約投稿もあるし。

それから、最近挑戦し始めたのは、動画で紹介する手法。

まだ、動画の作り方が手探り状態なのだけど、こういったものも目を引くかな? と実験している。

ただ、適切な尺とか、見やすい映像とか考えると、まだまだ勉強しないとなー……というところで。これは今後の課題。

現在、gifアニメを使っており、クリップスタジオペイントの機能で作成している。もう少し動きのあるものの方が注目されそうだし、ナレーションを入れた方がよいのかな? というのも検討中。

結局は弱小サークルの試行実験ですが

戦略などと大層なタイトルにしているけど、結局は実験に過ぎなくて、これがどれくらい頒布に良い影響をもたらすかはまだ分かってない。

イベント参加後に振り返って考えようと思う。

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果てしない自由の代償として、全て自己責任となる道を選んだ、哀れな化け狸。人里の暮らしは性に合わなかったのだ…。