見出し画像

みんながいいという本なのに、そう思えない自分は感性が鈍いのかな。

読むべき名作らしいけれど


絵本講座やセッションで
「いい絵本を教えて」と同じくらい
「この絵本、どこがいいのかわからない」の相談を受けます。


子どもは何度も読んでと言うけれど、
今すごく売れてるらしいけど、
読むべき名作らしいけど、

\この絵本、どこがいいのか、わからない!/

 ということです。

この問題、わからないという事実だけに留まらず、
ここからなぜか
自分責めに入っていきます。

「わからない」自分を責める


こんなにうちの子が好きなのに。
みんなが読んで感動したというのに。
読み継がれた名作なのに。

わからない自分がダメなの? 
感性が古いんじゃないかしら。
頭が悪いからですよね?

この手のお悩みは、こうやって事実を越えて、
自分を責めてしまう人がほとんどです。

いいんです。
それが個性ではありませんか。
好きな絵本があれば、そうでない絵本もあります。
全てが子どもと一致しなくても、世間と同じ感性でなくても
いいんです。

その感情を大切にしましょうよ。
ただ、できれば、「わからなくていい」で終わらせずに、
その先にひとつやってほしいことがあります。


「つまんねー」で終わらせない


わからないという事象を 「つまんねー」の一言で、
切って捨ててしまうのは、とてももったいないと思います。


どこをどう理由で、つまらないと感じたのか、
具体的にページをめくりながら
自分の言葉で言語化してみましょう。

「どこかいやなんですかねえ?」と
わたしは聞くようにしています。

ある人は
「こんな雑な絵は、子どもにふさわしくないから」
良いと思えないと言いました。

「なんだか、古臭い。昭和っぽい」
「男の子ばかりが活躍してる」
「こんな汚い言葉は読みたくない」
という声も
ありました。

わかりますか。この答えの中に、
それぞれの価値観が、詰まっていることを。


つまらないと感じた絵本も
一歩踏み込んで理由を考えて言語化してみると、
いまの自分の好み好奇心のありか
そして価値観までもが見えてきます。


大人が絵本を読む面白さは、こんなところにあります。
ぜひ、やってみてください。



先行案内や、登録者限定イベントもお届けするメルマガは
こちらからご登録ください。

絵本の可能性が広がるメルマガ (登録無料)
https://resast.jp/subscribe/112043

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?