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天然物はやっぱり違う

ついさっき、あおり運転をされて心臓がバクバクしている。

状況としては込み合っている片側一車線の道路から自宅に続く細い一本道に入るところから始まった。

見通しのあまり良くない三叉路なので一旦停止をして左折のウインカーを出してよく左右を確認して車が来ていないなと思ったのでゆっくり左折した。

細い道で制限速度は三十キロなのでゆっくりと走っていると後ろから猛烈な勢いで迫ってくる黒い軽自動車が一台。

何か嫌な感じだなと思ったら、すぐに私の車の後ろに張り付いてぶつかるかどうかギリギリの距離にピッタリ張り付いた。

すぐに、あ、これはあおり運転だと分かったが制限速度は30キロだし、その車をよけようにも細い路地なので停まるスペースもない。

焦るな焦るなと自分に言い聞かせながらバックミラーでちらりと後ろの軽自動車を確認すると白いファーをダッシュボードに敷き詰めておりジャラジャラとアクセサリーみたいなものをたくさんぶら下げているそんなに若くない厳ついお兄さんだった。

軽自動車でオラつくのはダサいと正直思ったがしばらくぴったりと後ろをマークされて運転するのは気分が非常によろしくなかった。

そのうちに私の自宅に入るT字路に差し掛かったのでやれやれと思いつつ、曲がろうとした。

するとその瞬間T字路から自転車が飛び出してきた。

うわっ、と焦ったがブレーキを踏み過ぎると後ろの車に絶対に当たるのでとっさに大回りにハンドルを切って何とか自転車をかわした。

その次の瞬間には私の後ろに張り付いていた軽自動車はアクセルを踏み込んだみたいですぐに姿が見えなくなった。

情報量の多い一瞬の判断としてはまずまずだったと思うが、自転車の飛び出しにも肝を冷やした。

それにしても車一台がようやく通ることが出来るくらいの狭い道であおり運転を受けたのは初めての経験である。

しかも自宅のすぐ近所で。

何というか自分は全く悪くないのにあおられると気持ちの底がやっぱり焦る。

願わくばその車が速度違反で年末の取り締まりで巡回しているパトカーのお世話になりますようにと心の中の小さな黒い部分で思ったのであった。

安全運転は気持ちのゆとりから生まれると思うので時間には余裕をもってハンドルを握りたいものですね。

そんなちょっとしたハプニングがあった私の昨日の晩御飯がこちら。

昨日は母が知り合いから寒ブリを頂いたのでそのおすそ分けを貰った。

お刺身とブリしゃぶ用のさくを二本。

他のおかずはすでに決めていたので買い物は済ませていた。

汁物シリーズを続けているので昨日は豚汁。

豚バラ肉を一口サイズに切り分ける。

白菜、ネギ、人参、ゴボウ、シイタケ、マイタケを食べやすい大きさに。

鍋に油を敷いて豚肉を軽く炒めたらそこに野菜を加えて水をトポトポ。

沸騰してきたら昆布だしの素を入れてアクを取りながら煮込む。

メインはブリの刺身なので副菜は鶏のせせりの塩焼きにした。

せせりを大ぶりに切り分けてフライパンで焼いていく。

しっかりと焦げ目がつくまで焼いたら味付けはちょっといいお塩をパラリ。

本当はもう一品作る予定だったが思わぬ到来物のおかげで楽をすることが出来た。

鍋の具材に火が通ったら味噌を濾して仕上げにショウガを加えて豚汁の出来上がり。

その間に普段晩御飯ではほとんど食べないお米を早炊きで炊いておいた。

糠漬けは大根。

これでブリの刺身定食の完成。

妻にブリの刺身を見せるとうわぁ豪華~と明らかにテンションが上がっていた。

いただきますをして刺身にはお酒でしょうという事で芋焼酎のお湯割りを作ってクピリ。

はぁ~んめっ!と思いつつさっそく刺身を頂く。

わさびをつけてハムッと頬張るとプリンとした身に脂が程よく乗っており朝釣りという鮮度の良さがよく分かる美味しさだった。

そこら辺のスーパーで安く売っている養殖のブリとはブリブリ感が全然違った。

んんんんんんん、うんま~いと思わず声が漏れる。

妻も早速食べてみて、これはいくらでも食べられそうと目がキラキラしていた。

刺身に夢中になりながら、体が冷えたらアツアツの豚汁を飲む。

仕上げに絞ったショウガの香りが良くて体がポカポカしてくる。

冬場の汁ものはありがたいなぁと思いながらゴクリ。

二杯目のお酒を作ってせせりの塩焼きも食べる。

これはこれで鶏肉のこっくりとした旨味がギュッと凝縮されておりシンプルに塩味で仕上げたことであっさりと食べることが出来てお酒にもよく合った。

糠漬けも箸休めにはちょうど良かった。

ご飯とお刺身の組み合わせも楽しみたかったのでお酒は二杯で止めて、お刺身ご飯を楽しんだ。

刺身とご飯の組み合わせが合わないはずがなくこれまた箸が進む進む。

BGM代わりにつけていたテレビもほとんど見ないまま夢中でご飯を楽しんだ。

母の好意で四人前はあったと思われるお刺身は綺麗に胃袋に収まった。

流石に満腹で大満足の晩御飯になった。

食後にお礼のLINEを送ったら、また貰ったら分けてあげるねと嬉しいお言葉を頂いた。

美味しいものを食べると元気が出るのでエネルギーがチャージされた気がして元気いっぱいになった。

命を頂くというのはありがたいことなんだなぁと改めて思った次第。

冷凍庫にさくのブリが眠っているのが心強い。

ようし、ここ一番でブリしゃぶにするぞぅ。

ちょっと早いクリスマスプレゼントを頂いた気分。

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