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ゴトン、ガタン!な、何の音?

 昨日の夜に晩御飯を食べて一休みしていると玄関先に車が停まった気配がした。

 時計を見ると十時少し前。

 はて、こんな時間に誰だろうと思って妻に心当たりを聞いてみたが知らないという話だった。

 そのうちにゴソゴソと物音がし始めた。
 
 ええ、何?と少し怖くなったので外に出てみようかと思ったが妻が危ないからやめておきなさいよと言うので室内からインターホンを操作して外部モニターを点けて玄関の様子を伺った。
 
 すると何やら作業着を着た男の人がモソモソと動いていた。

 ううん?と思ってとても気になったのでインターフォン越しに思い切って声をかけた。
 
 相手の人はかなりビックリしたらしく大きくのけぞっていた。

 何か御用でしょうかとドキドキしているのを気取られないように話すと男の人は運送会社の名前を名乗って荷物の置き配ですと答えた。

 そういえば今開催中のAmazonのセールで私も妻もあれこれと買っていた。
 
 しかしこれまで荷物の配達は対面受け取りが基本で置き配を依頼したことは一度もなかった。

 私に心当たりがなかったので妻に置き配をお願いした?と聞いたらいいやと言って首を横に振った。

 とりあえず相手が安全だと分かったのでそのまま置き配をしてもらうことにした。

 それから少しして車がどこかに行ったので外に出てみると玄関にA4サイズの封筒が一つあった。

 妻が頼んでいたTシャツでこの位のサイズならポストに十分入る大きさだった。

 そのうちに妻のスマートフォンに置き配完了のお知らせの写真が届いた。

 なるほど、と思いつつ何で置き配になったのだろうと思って少し調べてみた。
 
 すると商品の注文時に置き配オプションを解除する必要があることが分かった。

 はぁそうなのか、いつの間にそうなったんだろうと思ったがそういう事なら今度から注文する時に受け取り方法を決めればいいかと思った。
 
 置き配は対面で受け取るよりは効率が良いのかもしれないが、玄関先に荷物を置いていかれるのは何とも不安である。

 盗難対策は万全だとはわかっていても宅配便と言うのは個人情報の塊でもあるので私はこれからも基本的には対面で荷物を受け取りたい。

 ひとつあれっ?と思ったのは夜の十時前に宅配に来るのはアリなんだろうかという事である。

 これも調べてみたがAmazonでは夜の十時まではセーフらしい。

 夜分遅くまで配達員の方は大変だなぁと思うが急にやってきて玄関で写真を撮られるのはあまり気分が良くない。

 昨夜はいきなりだったこともあって無駄にオタオタしてしまった。

 今回セールで注文した商品は基本的に置き配になるみたいなので、次からは対面受け取りにしたい。

 そんな事を思いながら昨日の晩御飯のお話を少しだけ。

 昨日は軽めのメニュー。
 
 もやしを茹でて鶏がらスープと塩コショウ、ごま油で味付け。

 ニンニクを摺り下ろす。

 辛子明太子をトースターで半生になるまで焼く。

 キャベツを千切りにしてトウモロコシドレッシングとマヨネーズでコールスローを作る、

 鍋にお湯をたっぷり沸かす。

 沸騰したらそこに中華麺を入れて一分半茹でる。

 どんぶりに豚骨スープの素を入れて熱湯を注ぐ。

 麺をしっかり湯切りする。

 どんぶりに麺を入れてもやしをどっさりと乗せる。

 その上にニンニクをたっぷり。

 後はネギを散らせばニンニクもやし豚骨ラーメンの出来上がり。

 ラーメンが熱いうちに妻を呼んでいただきます。

 昨日のお酒はビール。

 プルタブをラシッと起こしてテックテクとグラスに注ぐ。

 では乾杯をしてウビビッと飲み干す。

 風が語りかけます、うまいうますぎる…とどこかのお饅頭のコマーシャルのような感想が頭に浮かぶ。

 さて、まずはコールスローを食べよう。
 
 ショリショリとしたキャベツの歯ごたえに甘味が鮮やかなドレッシングがよく合う。

 口の中がさっぱりするなかなか小業の効いた一品。

 では伸びないうちにラーメンを。

 最初はスープから飲む。

 ニンニクがガツンと効いており豚骨スープとの相性は抜群である。

 麺をすするとちょっと軟らかめだなと思った。
 
 もやしと一緒に食べると野菜感が増してボリュームもいい感じだった。

 味変で焼き明太子を加えるとややしょっぱくなったが魚介の旨味が加わって奥行きのある味になった。

 このラーメン美味しいねと妻が言ってくれたので大成功である。

 二本目のビールを飲みつつ明太子を齧ってつまみにした。

 ラーメンとコールスローと言うシンプルなご飯だったがちゃんとお腹いっぱいになった。

 足りなかったら追加でチャーハンでも作ろうと思っていたがその必要はなかった。

 お酒は控えめに缶ビール二本。

 ササッと片付けて晩御飯後のまったりを楽しんでいたら冒頭の出来事に遭遇した次第である。

 こんなドキドキは必要ないのでもっと情報を正確に把握して世の中の動きに敏感にならないとと思った。

 ぼーっと生きてるんじゃねーよ!

 とあの娘さんに怒られそう…。

 

 

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