新しいものには目がなくってねぇ。

 今日は朝寝坊をしてしまった。

 目覚ましが鳴る前に一度目が覚めたのだが寒かったので毛布を首までかけてウトウトしていたら次に目が覚めたのはお昼前だった。

 あー寝すぎたと思いつつ布団から這い出てブランチにした。

 献立は食パンにマヨネーズを塗ってキャベツの千切りを載せてその上にさらにハムを載せてトースターでこんがりとするまで焼くハムトースト。

 飲み物は近所のコーヒー屋さんで売っている美味しい豆で淹れたカフェオレ。

 コーヒーをゆっくり淹れている間にパンが焼きあがる。

 なんとなくテレビを流し見しながらいただきます。
 
 サクッと焼けたトーストにハムの塩気とキャベツのしんなりとした歯ごたえがよく合っている。

 休みの日にはよく作るメニューだが飽きが来なくてなかなかいい。

 合間に飲むカフェオレも豆の香ばしさが口の中に広がって美味い。

 モクモクと食べてから洗い物をして掃除を簡単にして時計を見るとまだ早い午後の時間だった。

 そうだな買い物に行こうと思って身支度をして車で出かけた。

 目的地は行きつけの野菜の直売所。
 
 今日は土曜日なのでお客さんが多くて駐車場はほぼ満車だった。

 隅っこの停めづらいところが空いていたのでこれ幸いとばかりに車を滑り込ませた。

 さぁて今日は何があるかなと思ってお店に入るとまずはリンゴの特売をやっていた。

 大ぶりなリンゴが四個で三百五十円という価格は安い方だろう。

 買おうかどうか悩んだがスルーした。

 他の売り場に目を移すと春菊、小松菜、カブ、大根などがずらりと並んでいた。

 カブは葉っぱ付きで美味しそうだったので購入した。
 
 他にネギとレタス、白菜、玉ねぎと買い足していった。

 後は何か面白いものはないかと思って見ていくと銀杏が安かったのでたまにはいいかと思ってかごに入れた。
 
 あれこれ買って会計をしたが直売所価格で安く買うことが出来た。

 帰り道にスーパーで親鳥のもも肉とお酒と牛乳を入手した。

 帰宅してからうがいと手洗いをとても念入りにしてから夕方までは本を読んだり観たかった映画を観たりした。

 ふと気が付くと日が西に傾いていたので、さぁて晩御飯の支度をするかと伸びをして台所に立った。

 まずは親鳥の胸肉を一口サイズに切り分ける。

 それから玉ねぎを細切りにする。

 卵を二個割って軽くかき混ぜておく。

 ネギを五センチ幅に切り分ける。

 フライパンに油を敷いて火を点ける。

 温まったら鶏肉を入れて炒めていく。

 両面にしっかり焦げ目がついたら玉ねぎを投入。

 味付けに醤油と酒とみりんを加えてカツオ出汁と水を適量加える。

 火加減を弱火にしてフタをして煮込んでいく。

 香ばしいにおいがし始めたらアクを取ってネギを投入して溶き卵を流しいれて半熟になるまで火を通したら親子丼のアタマの出来上がり。

 次は副菜を作る。 
 
 カブの葉っぱを細かく刻んで塩で揉んでアクを抜く。
 
 しっかりと水洗いしてからそこにシソ風味のふりかけと鰹節を加えてよく和えたら完成。

 カブの本体は皮を剥いてみそ汁の具にする。

 さぁて今日の晩御飯の始まり始まり。

 今日のお酒は最近出たばかりの炭酸水で割って飲むビールにしてみた。

 アルコール度数が16パーセントという濃いめの原液をぺろりと味見をしてみたらビールが凝縮したような味がした。

 ラベルに書かれている推奨する飲み方の通り原液1対炭酸水3の割合で割って乾杯する。
 
 ゴキュッゴキュッと飲むと炭酸は弱めながらもビールの味はする。

 薄めた感じはしないしのど越しはなかなかいい。

 これはこれでありかなと思って二杯目を作ってグビリグビリ。

 ではつまみにカブの葉を食べる。
 
 ショリショリとした歯ごたえに酸味の効いたふりかけの味がマッチしており鰹節の旨味が加わって食が進む。

 何より食べ心地が軽いのでビールカクテルによく合う。

 うむうむこれはなかなかと思いつつ三杯目を作る。

 メインの親子丼のアタマに箸を動かす。

 親鳥を使っているのでお肉の歯ごたえが力強くて味が濃い。

 玉ねぎはしんなりとして甘みが出ていて優しい味である。

 ネギも大量に入れたので味に深みが出ている。

 それらの具材を卵がまとめ上げており親子丼は美味しいなぁとしみじみと思う。

 ご飯抜きでも十分に満足が出来る一品であった。

 もりもりと食べて割って飲むビールも堪能した。

 あっという間に一本空けたが思いのほか酔ってしまった。

 お値段を考えるとなかなか優秀な飲み物であるなぁと思った。

 何より新しいお酒は試したくなるものである。

 鼻歌を歌いながら酔いどれで洗い物をした。

 さぁて明日は何を食べようかな。

 あ、銀杏食べ忘れた。

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