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よー、そこの若いの。

 先日成人式を迎えた姪っ子から写真が送られてきた。

 赤い晴れ着に黒いファーをつけているゴージャスというよりは落ち着いた大人のお姉さんの装いだった。

 着物はお母さんの物を着たそうである。

 ちょっと派手目なメイクをしている所は今風だなと思ったが、まだまだ幼いころの面影が存分にあって可愛い。

 ちなみに私は姪っ子を溺愛している。
 
 小さい頃は二つ違いの甥っ子と一緒によく遊んだものである。

 お正月には初詣や初売りにも一緒によく行った。

 そういえば春や夏休みに上映されるアニメ映画にも何度も通ったものである。

 幼い頃からアニメやゲームが好きな子だったので趣味がよく合った。

 それは今でも変わらず会うと今期は何観てる?というのがお決まりの挨拶である。

 姪っ子は家庭的な所もあり料理の腕は確かである。
 
 掃除と洗濯は少々苦手らしいが料理のセンスはなかなかだ。

 そんな彼女が二十歳になったかと思うと時の流れの速さを感じる。

 まあなんだかんだ言っても親戚の子の成長は喜ばしいものである。

 何よりこれからはいっしょにお酒が飲めるというのが楽しみである。

 甥っ子はあまりお酒に興味が無いのかジュースの方がいいみたいである。

 父親に似たら結構飲めると思うので今度会ったら居酒屋デートと洒落込みたい。

 ううん、楽しみがまた一つ増えたなぁ。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯の話を少しだけ。

 昨日は家にあるものでご飯。

 冷凍のチキンカツがあったのでこれを解凍しておいた。

 ご飯もタイマーをかけて炊いておいた。
 
 メインのおかずの方針がある程度決まっているので後は副菜だけ。

 副菜は茶わん蒸しとカブの浅漬け。

 卵二個を溶いて茶こしで二回濾す。

 そこに出し汁を一対一の割合で混ぜる。

 具はかまぼことシイタケ、銀杏といたってシンプル。
 
 茶わんに具を入れてそっと卵液を注いで爪楊枝で気泡を潰す。

 それを500Wのレンジで三分加熱。
 
 様子を見て固まっていないようだったら加熱時間を三十秒ごと増やす。

 表面が固まったらレンジで茶わん蒸しの完成。

 カブの浅漬けは皮を剥いたカブをいちょう切りにする。

 塩昆布とうま味調味料少々と唐辛子をバサッと加える。
 
 手でよく揉んでしんなりしたら冷蔵庫で冷やしておく。

 ではメイン料理を作っていく。

 チキンカツをトースターで温めてカリカリにする。

 その間にタレの準備。

 フライパンにバターを入れて火を点ける。

 溶けたらそこにケチャップ、ウスターソース、お好みソース、みりん、お酒を入れてよく混ぜる。

 舐めてみて少し濃いかなというくらいで火を止めておく。

 チキンカツが温まったらザクザク切り分けてソースにくぐらせる。

 どんぶりにご飯を持ってキャベツの千切りを散らす。

 その上にソースたっぷりのチキンカツを乗せたらソースチキンカツ丼の出来上がり。
 
 汁物はカブの皮のみそ汁。

 オッケーこんなものでしょうと思いつつ妻を呼ぶ。

 昨日のお酒はハイボール。

 ウイスキーを少なめ、炭酸水多めの身体に優しい仕様。
 
 いただきますをして乾杯。

 ツピーッと飲むとじんわりとアルコールが体に染みる。

 んはぁ、うんまいと思いつつもう一口。

 つまみはカブの浅漬け。

 塩昆布の旨味が溶け出しておりさっぱりした漬物。

 今年は野菜をたくさん食べたいなと思っている。

 茶わん蒸しも温かいうちに食べる。

 スプーンで突くとフルフルと表面が揺れる。
 
 これこれ、これがいいんだよと思いながら一匙パクッ。

 トロっとした卵と出汁の旨味が合わさって何とも優しい。

 はぁ、温まると思いつつツルリと食べる。

 二杯目のハイボールを飲みながらソースカツ丼に箸をつける。

 まずはチキンカツだけパクリ。

 甘じょっぱいソースと鶏肉のバランスがとてもいい。

 食べていて食欲が増す丼だなこれはと思った。

 妻はソース味の洋食系の料理が好きなのでお気に入りのようだった。

 間に挟んだキャベツがいい仕事をしている。

 ご飯とソースの味の相性はもちろん抜群である。

 チキンカツをモリモリと食べてご飯をワシワシと掻き込んであっという間に完食。

 みそ汁もしっかり飲んでチキンカツ丼セットを堪能した。

 お酒は控えめに二杯でストップ。

 ご馳走様をして片づけをしてから早めに就寝。

 さぁて、今日もそろそろ晩御飯の時間。

 姪っ子の晩御飯は何かな。

 ちょっと連絡してみるかな。

 もしもし、今晩のおかずお宅はなぁに?

 

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