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なぜかいつも仕事を楽しんでる人の考え方       ポジティブ思考で仕事を楽しむ方法

仕事は楽しいですかと聞かれて、あなたはどう答えますか?

当然、今あなたの置かれている状況で答えは変わってくると思います。
思い通りに仕事が進んでおらず、悩ましい状況なら、楽しくないとなるかもしれませんし、
何もかもが思い通りになっていて順調であれば、
すごく楽しいと答える方が多いのではないでしょうか。
しかし、自分の思い通りに仕事が進まず苦しい状況でも、仕事が楽しいと答える人もいます。
この人たちは、なぜそのように思えるのでしょうか。

仕事は楽しいことばかりじゃありません。
辛いことや苦しいことのほうが多いと思います。
私たち1日の大半を仕事に費やしています。
それが苦しくて辛いものばかりでは、もったいないですよね。
貴重な時間を費やしてるからこそ、少しでも楽しく、前向きに仕事に取り組めたらいいと思いませんか。
そのほうが、幸せにもなるし、仕事以外にも良い影響が及ぶと思います。
そうは言っても、どうやって仕事を楽しく思い、前向きに取り組むことができるのか疑問に思う方もいると思いますが、それはちょっとした考え方の違いで変えられます。
それが、ポジティブ心理学を用いたポジティブ思考です。

今の仕事が本当に嫌であれば、転職したり自分に合う仕事を探してもいいと思います。
しかし、今やっている仕事を辞めようか迷っているようであれば、今の仕事を楽しむ方法を見つけて、楽しく仕事を続けることも一つの方法だと思います。
辞めるにしろ続けるにしろ、自分の人生は自分でしか責任が取れないのですから。

しかし、まだ転職しようか迷っていたり今の職場でもう少し頑張ってみようと思っている、そんな人のお役に少しでも立てればと思い、
今回はポジティブ思考を使って仕事を楽しく前向きに続けられる方法を、いくつかご紹介したいと思います。

トロント大学の研究でも、
感情の変化に伴い、脳の視覚野の情報処理能力に変化が起きることが証明されていて、
ポジティブな感情の時の方が、ネガティブな感情の時よりも視覚野が広がり、情報処理能力が高くなることが証明されていて、
嫌々で仕事をやるよりも、前向きに幸福感を持ってやったほうが成果は上がるそうです。

仕事を前向きに楽しむ方法のご紹介



仕事を楽しみにしてた時のことを思い出しましょう。

ほとんどの人が仕事に対して明るい未来を描き前向きに取り組もうと思った経験があるはずです。
その時のことを思い出すだけでも、仕事に前向きに取り組むことができると思います。

誰もが入社前は、将来を夢みたり、憧れの仕事について「さぁやるぞ」とワクワクしていたと思います。このワクワク感が大切です。
仕事に慣れてワクワク感がなくなってしまったり、やってみたら思っていたのと違うと感じ、なんでこんな事をと逆に辛い思いのほうが勝ってしまったりしてワクワクする楽しみがなくなってしまったりします。

自分の強みを知ろう。

あなたの得意なこと好きなことは、なんですか。
それを仕事に活かす方法を考えてみましょう。
今やってる仕事に活用できる方法を考えてみましょう。
また、今の仕事をしていてあなたが嬉しいと思う瞬間はなんでしょうか。
働いていて、楽しいと思うことはなんでしょうか。
自分にとって価値ある活動はなんでしょうか。
これらを考えて実行してみることが、仕事を楽しんで前向きに取り組めるようになるキッカケになります。

成功している人は強みを活かしている人が多いそうです。
好きなことと強みは少し違うかもしれませんが、何をやるにしても辛いことや苦労することはあります。しかし、好きなことや得意なことであればそれすら成長の糧にして前向きに乗り越えることができます。

一度、自分の得意なことや好きなことを棚卸しして、やりたいことや今の仕事や周囲の人の役に立てることに活かしてみるのはいかがでしょうか。

強みが分からないとか知りたいという人は、ジム・クリフトン氏とギャラップ氏共著の『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0』(日本経済出版社)を購入してできる『ストレングス・ファインダー2.0』や『VIA-IS』(http://www.viacharacter.org/Survey/Account/Register)などで調べてみると、自分でも知らなかった強みが分かるかもしれません。
どちらもサイトにアクセスして無料で診断できるので、一度試して自分の強みを見つけたり、再確認してみてください。

小さいことの積み重ねが、目標達成への道。

営業の方で営業目標を達成するにしても、簡単に目標達成ができる訳ではありません。
事務の方も、業務目標に対してもすぐに達成することはできません。
どちらにしても、最終的な目標達成のために
過程を細分化して、一つ一つの小さい目標を達成していくらか、最終目標が達成できます。
そして、小さい目標を一つ一つ達成した時の達成感や自己満足が増えていくことにより、目標達成への自信ができ、最終目標の達成ができます。
もし、最終目標ばかりを意識して、自信をなくしているならば、目標を細分化して小さいゴールを積み重ねていってください。
いずれ想像以上に大きなことを成し遂げられるかもしれません。

やりたくない目標は、自分の為の目標に置き換えてみましょう。(回避目標を接近目標へ)

人は自分が決めた目標や自分の為になると思う目標には積極的に取り組めますが、
人から指示をされた目標や怒られたくなくて仕方なく行う「しなければならない」目標に対しては、前向きに取り組むのが難しくなります。
前者の自分で積極的に取り組むことができる目標を「接近目標」といい「自分がこうしたい、こうなりたい」とワクワクして前向きに取り組むことができる目標です。
後者の積極的に取り組むことができない目標を「回避目標」といい、「それをやらないと怒られてしまったり、困ったりするので〜をしなければならない」というやりたくなくても、やらざるを得ない目標です。
これは、結構なストレスになります。

同じ目標であっても、自分の受け止め方次第で
接近目標にも回避目標になります。
例えば、資格試験を受けるときにも、
「資格を取らなければ昇進ができないから、仕方なく勉強しよう」と考えるか、「資格を取ることによって新しい知識が身につき、自分の可能性が広がり、将来の役に立つから頑張ろう」と考えるかによって目標の捉え方も行動も変わってきます。
前向きに捉えられる接近目標のほうが行動していて充実感を得られやすくなりますし、長く続けられ成果にもつながりやすくなります。

全てが接近目標になる人はいないので、前向きに目標に取り組むためには、
回避目標を接近目標に変えることができないか、考えることが重要です。

〇〇をすることで、
自分がどんな成長をしたいかやそれをすることで起きる明るい将来のことを想像して、
「〜しなければならない」という考え方を「〜したい」「〜なりたい」と言い換えてみると
回避目標を接近目標に変えやすくなります。
回避目標をしなければならなくなった時は、
接近目標に置き換えることができないか考えてみましょう。

周囲への人への感謝を大切に。

誰もが知っているとおり仕事は自分1人ではできません。
しかし、それを忘れてしまい最初は他の人がしてくれたことに感謝をしても何度も続くと当たり前になり感謝を忘れてしまってはいないでしょうか。
日々、業務が行えるのは、上司、同僚、後輩の支えがあってこそです。
人にしてもらっていることに、改めて感謝して「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることで
相手も嬉しくなってくれますし、自分も幸せな気持ちになれます。

働く喜びをか見つけましょう。

よく天職を見つけよう、自分の仕事を天職にしようと言われることがありますが、
これはなかなか難しいことだと思います。
天職とは「報酬は関係無く、自分の強みを発揮でき、やりがいや生きがいを感じることができ、まさに天から使命を与えられた。」と思えるような職業です。
世の中の人全てが、自分の仕事を天職につけていたらこんな良いことはないでしょうが、現実は違います。

誰もが、収入のために働いたり、自分の望む仕事とは違う仕事をしていることのほうが多いと思います。
好きな仕事についても、やってみたら違うということも多々あります。
しかし、つまらない、苦しいばかりでは仕事が大変になってしまいます。
そんな時に考えることは、誰の役に立っているか、誰に喜ばれているか、自分は何が嬉しいのかです。
あなたの仕事は誰かの役に立っているから仕事として成立しているはずです。
誰からも需要が無ければ、その仕事は消滅していると思います。
あなたの仕事は、誰に喜ばれているでしょうか。
過去に誰から感謝され「ありがとう」と言われたでしょうか。
同じ仕事をしている人でも、ただ自分の収入のためと思ってやるか、
誰かの役に立つためにやっているかで、仕事へ取り組む気持ちも成果も変わってきます。

応援してくれる人を想像してみましょう。

あなたがやっていて楽しい活動、自分にとって価値ある活動はなんでしょうか。
自らやりたくてやる活動は、苦しいことも感じないままに、成し遂げられることもあると思いますが、
自分で望んだ挑戦でも、大変な時は多々起こると思います。
辛くてへこたれてしまうこともあると思いますが、辛くなったら、想像でいいので人の力を借りましょう。
辛い時に「あなたを応援してくれる人」のことを想像してみましょう。誰かが応援してくれていると思うと自然と力が湧いてきます。
また、それを達成して喜んでくれる人のことを想像することによっても力が湧いてきます。

あなたが望んで挑んだ活動を成し遂げることで、喜んでくれる人が必ずいます。

やる気の出る目標設定のとは。

あなた目標を立てる時に、どのように設定していますか、突然、実力以上の大きな目標を達成しろと言われても困惑してしまいますよね。
人は余りにも大きすぎる目標や自分の実力で簡単に達成できる目標ではやる気があまり起こりません。
たまに、スポーツ選手などがゾーンに入ったといい「ボールが止まって見えたり、時間の流れが遅くなって周りがゆっくり見えた。」ということを話していることがありますが、この状態をフローともいい「何かに没頭して時間の経つのさえ忘れてしまうほど集中して良い結果を出している状態」のことを言います。
このフローの研究者 ミハイ・チクセントによる
条件から考えられているフロー状態になる目標の設定の方法として、
・その活動を何のために行うのか、どうすれば成功といえるのかゴールが明確になっていること、
・現状のスキル(能力)では達成するのがやや難しいことに挑戦する時
つまり、挑戦とスキルのバランスがギリギリのところでとれている目標を行うときに集中して取り込めるフロー状態になりやすいそうです。

とはいえ、会社から与えられる目標には今の自分ではなかなか達成できそうもない大きな目標もあります。
そんな時は「無理、できない」と思う前に、どうやったら目標を成し遂げられるか目標を細分化して、一つ一つ達成していきましょう。
小さい積み重ねの成功は自信になりますし、一つ一つ達成することで大きな目標の達成になります。
イチローさんも「ちいさいことを積み重ねることがとんでもないところへ行く道」と言っています。
「できる、できない」はやってみての結果になります。
まず、「自分ならできる」と思って目標を達成する方法を考えていきましょう。

不安や失敗した時の対処方法。

悩みを抱えて不安な時は、落ち着いてその悩みを抱えている自分を受け入れましょう。
人は太古の昔から生き残るために、危険を察知する能力を身につけてきました。
その能力は、私達の遺伝子に引き継がれていて、ポジティブなことよりものネガティブなことに意識が向きやすくなっています。
不安・悩みを無くすことはできません。
それに溺れそうになった時は、「みんな多かれ少なかれ不安・悩みを持っている、自分一人だけではない」と思いましょう。
そして、不安・悩みを解決したからこそ今の自分の成長があると思いましょう。
人が幸福を感じるのに全てが思いのままになり、願い通りになって何の悩みも無ければ、幸福のありがたさを感じることもできません。
大切なことは、不安や悩みを感じた時に、それを感じている自分を否定せずに受け止めて認めてあげましょう。
そして、何で自分ばかりと思わずに、その解決方法や対処方法を落ち着いて考えていきましょう。

今、抱えている不安、悩みについてあなたの周りに相談できる人はいませんか、過去に同じような問題を解決したことを思い出してみましょう。
悩みを人に話すだけでも気持ちが楽になります。

もし悩みがいつまでも解決せず、同じ悩みを抱えていたら、一度考えるのをやめることをお勧めします。
アイシュタインは、「問題は、それが発生したのと同じレベルでは解決できない。」と言っています。
長時間考えても、解決策が浮かばなければ、一度それについて考えるのをやめて、リラックスできることをして気分転換をしましょう。
お風呂に入ってる時や寝て起きた時に、新しいアイデアが出てくるのと同じように、良い解決策が浮かんでくることがあります。
そして、悩むのも時間を決めて悩んで、それ以外の時は他のやるべきことに集中するように切り替えることも大切です。

また、自分でコントロールできない悩みであれば、その中で範囲を狭くして考え、自分でコントロールできることはないか考えできるところから対処していきましょう。
全くコントロールができない悩みなら、今は考えるのをやめて、他のできる事に意識を向けましょう。

失敗を前向きに考えましょう。

毎回同じ失敗をしてはいけませんし、失敗したら落ち込むのも当然のことですが、
何かに挑戦して失敗したときには、次のように考えてみてはいかがでしょうか。

何か行動を起こせば失敗が起きることもあります。
失敗は、勇気を出して行動した結果です。
失敗を恐れて行動しないよりも、行動して失敗したほうが価値があります。
行動した自分を褒めましょう。

全て成功できればいいですが、そんな都合の良いことはありません。
成功してる人や発明家も皆んな失敗しています。
皆んな失敗から学んで成功しています。
失敗から学べる事はなんでしょう。失敗したことにも良い点はあるかもしれません。
冷静に反省して、次に活かしていきましょう。
過去の失敗があるから、今があるということはよくあります。
今は、失敗したことに落ち込んでしまっていても、将来に活かして昔はあんな失敗をしたなと笑い飛ばせるようになりましょう。

決断を後悔しない。

私たちは、仕事を行ううえで日々色々なことを決断します。その中には、後で誤った決断をしてしまったと後悔することがあるかもしれませんが、その時は、それが最良と思って行った決断だったはずです。その反面、大成功だった決断もあります。そして間違った決断よりも正しかった決断の方が多いはずです。
全てに正しい決断などできる人はいません。たまたま間違えた決断に後悔の時間を使うより、次の決断をより良いものにできるように、次に同じようなことがあったらどのような決断をするか前向きに考えていきましょう。

自分と比較する。

私たちは様々なことにおいて、どうしても人と比較をしてしまいます。そして、その結果から落ち込んだり喜んだりすることがあります。

これは社会で生きているかぎり仕方のないことですし、大切なことだと思います。しかし、もっと大切なことは他人との比較よりも自分自身との比較です。あることにおいて、以前よりも成長しているかどうかが大切です。

過去の自分と比較して成長していけば、将来自分が求めているなりたい自分に近づいていけます。さらに、日々成長することにより自己肯定感も高まります。

他人との競争は、自分だけの努力ではどうしようもないこともありますが、過去の自分になら自分の努力次第で上回ることができます。

なぜなら過去の大きな成功は、自分の努力の結果として体験できたものなので、それ以上の努力をすればその成功を超えることは十分に可能なことだからです。
なかなか超えられないこともあると思いますが、そこを目標に努力を続けることで、いつか目標を達成できる日は来るはずです。他人との比較ではなく、自分と比較して上回っていきましょう。
それが成功に近づく一歩目だと思います。

意識的に休みましょう。

人それぞれやる事が沢山あると思います。
時間に追われ休まずに次から次へとやる事をこなしていかなければならない時もありますが、私たちの身体も心も休息して何かを楽しむ時間が必要です。

忙しすぎて休むことを忘れ、知らない間に体調を崩すことなどないようにできるだけ意識的に休息を取って、身体と心を労わってあげてください。

自分に優しくなりましょう。

皆さんは、自分に優しくされてますか?
これは自分を甘やかすとか、悪いことを誤魔化すということではありません。
今の自分、ありのままの自分を認めるということです。

例えば、友人と自分が同じ失敗をしても、友人なら慰められるのに自分には叱責してしまうことがあったりしませんか。
これでは自己に対するストレスも増え、幸福感も下がってしまいます。
決して自分を甘やかすということではなく、他の人に接するのと同じように自分にも優しく接っしてありのままの自分を認め自分の弱さや失敗を受け入れ改善していくことでストレスが軽減され、逆境に立ち向かう強さや幸福感が増します。

そして、自分に優しくすることで他の人に対しても今まで以上に優しくなれます。
それは、楽しく前向きに仕事を行ううえで最も大切なことだと思います。

ダライラマの法話でも、
「他者に対する本物の慈悲の心を育むためには、まず最初に慈悲を育む土台となるものを持っていなければならず、その土台とは、自分自身が感じる自分の幸せを大切にする能力なのです。もしそれができなければ、人はどうやって他者に手を差し伸べ、その人たちのことを思いやることができるというのでしょう? 他者を大切に慈しむためには、まず自分を大切にすることが必要です。」

ダライ・ラマ14世の法話「心の訓練:第七偈」より一部抜粋https://www.dalailamajapanese.com/teachings/training-the-mind/training-the-mind-verse-7

とあり、他人に優しくなるためには、まず自分を大切にするべきだとあります。
自分に優しくなることが、自分にも周囲の人にも良い効果を及ぼします。
ぜひ、今日から自分に優しくなって自分自身の良い理解者になってあげてください。

最後に

仕事を楽しく前向きにする方法は、まだまだ沢山ありますが、今回ちょっとだけご紹介させていただきました。
私も会社員です。辛い時もありますが、そんな時はご紹介したような考え方で乗り越えながら、周囲の人の支えもあって同じ会社に25年勤められています。
誰もが希望と夢を持って今の会社に入ったはずなのに、何かのきっかけで働ける喜びが違う感情に変わってしまい辛いだけになってしまうのは残念なことです。
その理由は人それぞれだと思いますが、仕事が今のあなたを形成するうえで大きな影響を与えているのは間違いないと思います。

働くことにより生活を維持するのは最も重要なことだと思いますが、同じ働くなら少しでも楽しく前向きに働けたらより良いのではないでしょうか。
働く喜びを探してみましょう。誰に喜んでもらうために行っているのか、何をしたら自分は嬉しいのか、今の仕事で得られるものは何かを考えてみましょう。 そして、今の状況や周囲の人に感謝をしてみましょう。
最後に、今回ご紹介させていただいたうちの何か一つでも誰かのお役に立てることができたら嬉しいです。

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