【Levi's】デニムを生産国別で羅列する

Levi'sのデニムパンツは色々なところで作られている。
デニムパンツだけに限らないが、ここではデニムパンツに限って書く。
モデルを絞っては、書かない。
501も505も502も503も、まあなんでもいい。
だいたいタグに記載された生産国なんて、そもそもアテにならない。
日本で織られたデニム生地をベトナムの工場で縫ったら、それはベトナム製かもしれない。
アーキュレットステッチを縫った国が米国なら、それは米国製と謳うかもしれない。

はっきり言って、生産国なんかどうだっていいのである。

ただ、市場で見かけるLevi'sのデニムパンツを生産国で分けて、
「このような傾向があるな。」
と思った主観を書いてみようと思った次第である。

それでは、しばらくお付き合いください。

・日本製(2000年代初頭まで)

Levi's Vintage Clothingの起源となる、リーバイスジャパン企画の復刻シリーズをよく見かける。
「501」と謳えなかった背景があるとも言われていることから、モデル名を正確に書き記せないが、日本製というギャランティは生地感にも表れており、エイジングが楽しめそうな濃紺な色合い。
「502」や「503」などジップアップモデルも多く発売されており、これらも同様に生地感は良いと思う。

気になった点は、少々元気すぎるアーキュレットステッチ。
退色し、生地も馴染んだ状態に対し、このステッチは元気いっぱいに主張を続ける。
綿糸であれば切れるなど、生地に合わせたエイジングがステッチにもなされたのではないかなと思う。

・フィリピン製

極東リーバイスと呼ばれていたりもする。
人によるかもしれないが、私は個人的にフィリピン製の生地感も、日本製同様に好みです。
色の濃さを語るよりは、ネップ感のある生地を使用している傾向が多いように思う。
現在もリサイクルショップなどで、「良さそうな生地感だな」と手に取るとフィリピン製のリーバイスであることが多い。

・米国製

ヴィンテージなどは別にして、米国製は見る機会が多いかもしれない。
Levi's Vintage Clothingのシリーズでもリジットモデルはしばらく米国製に拘っていたし、記憶に新しいところだと90年代の米国製501は流行っていた気もする。
あくまで近い年代の物に限定していえば、ネップ感はそこまで強くないが、少し履き心地としてふわっとした生地感が多い気がする。
もちろん一概に言えないし、傾向として書いているだけである。
White Oakがどうだとか、CONE MILLSがどうだとか。
ちゃんと詳しい方は色々と語れることも多い点だとも思う。
ちなみにライトオンで展開されているMADE IN USAシリーズの501は、かなり日本人の体型に合わせたパターンを採用しているように思える。
バックヨークがちゃんとお尻の上に乗る感じがそう思わせるし、股上も深すぎないように思う。
生地としてはリジットとワンウォッシュで違いがあるような気もするが、これは気のせいかもしれない。
なんとなくリジットモデルの方が柔らかく、ワンウォッシュモデルの方が硬さがあるように思える。
それこそWhite Oakの生地だった時と現在発売されている物によっても異なるという話だってあるだろう。

・中国製

アウトレットでよく見かける。
これは501についてのみ触れますが、現行モデルということに限定して書くと、生地感&シルエットともに当たり障りがない。
生地を悪いとは思わない、シルエットは501に対しての知識が深ければ深いほど、細くて気に入らないという思いを抱く方もいるだろうと思う。
これは生産国の話とは逸れるが、現行のモデルでは「505」が一番太いモデルだと聞いたことがある。
かつてのRAMONESが知ったら、泣くんじゃないかと思った。

・エジプト製

中国製と比較すると、生地に厚みを感じる傾向が多いように思う。
気のせいかもしれない。
米国流通モデルに多いという話もある。
「501CT」、「501S」など501という品番で色々遊んでいた頃のモデルに多い印象。

・トルコ製

Levi's Vintage Clothingの加工モデル、MADE THE CRAFTEDシリーズ、一時復刻していたオレンジタブシリーズなどで多く見かけた。
特にLevi's Vintage Clothingの加工モデルはもう全てと言っていいくらいトルコ製である。(私はトルコ製以外を見たことがない)
米国製に劣るとは思っていないが、モデルによっては全くもって擬えていない異なるサイズ感のモデルがあったりする。
私が経験した例で言えば、501xxの加工モデルで「1966」のものがおそろしく大きかった思い出がある。
そしてこれは完全な気持ちの問題だが、履き心地だけいえば柔らかさを米国製より感じる主観を持っており、トルコ製は割と好きでした。
ウォッシュがかかっているからだろうなぁ。

ここまでどこ製の何みたいに話を進めてきましたが、本当に主観です。
そして、これは細かくは書ききれない。
一概に言えないことがほとんどだし、年代やモデルによっても異なるのは当たり前。

ではなんで書こうかと思ったかというと。
デニム好きだし、何かしら書いてみてもいいかなと思ったからです。

誰かのために書いているという感覚ではなく、メモに近い。

何より、501に触れるのが怖い。

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