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「めんどくさい」という原動力

転職・独立を経て、いろいろな個性の人と共に働いて感じた違和感のひとつに「面倒や遠回りを極端に嫌がる人」の存在があった。
もちろん口や態度に出して嫌がる人もいれば、そうでない人もいた。
確かに自分も面倒なことは極力避けたいが、仕事をしている以上、自分のコントロールの範囲外で多々面倒な事象は生まれる。それでも涼しい顔をしてやり遂げるのが仕事だと勝手に思っていた。

面倒を嫌がる人のタイプは2種類に大別される。
自分の(安全と思っている)領域を侵食されて、仕事や責任が増えることにただ感情的に嫌悪感を示す人。
もう1種類は、面倒なことに時間を使いたくないから、一瞬痛みを伴い工夫して、その面倒な時間をとことん短く済ませられる方法を編み出す人。

後者の人は、「めんどくさい」の感情そのものを原動力に変え、そのめんどくささの原因を追究して効率化を図ることに長けていることに気づいた。
時間も人も無限にあれば、人海戦術でどうにかなるかもしれないが、働くことだけに時間を割いていられない場合、それは方法論から考えねばならない。

誰かと一緒に働いていく以上、不快感をそのままむき出しにするような態度は絶対に見せたくないが、それを別のエネルギーに転化し、よりよい仕事をできるビジネスマンでありたい。

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