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チートシート:ITエンジニアの転職はこうすれば上手くいく

ITエンジニアの会社選びについての記事の最終回です。これまでの13回の記事を要約して終わりにしたいと思います。要約には、各記事へのリンクをつけていますので、分からないところがあればリンク先に飛んでください。

題して、ITエンジニアの転職はこうすれば上手くいく 〜転職エージェントが教えてくれない、教えられない、エンジニアだからわかる「エンジニアとして成長できる会社の見極め方」〜

転職活動におけるチートシートとしてご活用いただければ幸い。

想定読者

日本のIT業界という漆黒の闇に沈む、若手ITエンジニア

基本方針:ITエンジニアとして成長できる会社を選ぶ

成長しないと、ITエンジニアの市場価値は経年劣化する(記事1
・要素技術の陳腐化による、保有スキルの価値低下
・価格優位性を持つオフショアエンジニアの供給
・世代優位性を持つ更に若いエンジニアの供給

成長機会は、会社がアサインする案件で決まる(記事2
・現場こそがエンジニアにとっての成長機会である
  ・多くの時間を、連続的に費やすことができる
  ・ロールモデルとなる優秀な技術者との出会いがある
  ・アウトプットを評価するレビュープロセスがある
・一方、案件によってはガラパゴス的開発プロセスを強制され、成長が阻まれる

好案件をアサインできない会社からは、転職すべし(記事3
・ただし、まず自社に望む案件へのアサインを要求するのが先
  ・社員のスキルアップこそが、会社に利益をもたらすので、本来ウィンウィンの提案のはず

IT企業の見極め方:業態から見えること

自社プロダクト、サービスを持っている会社(記事4
・下流工程や保守にしか携われない可能性あり
・リリースが優先させられ、開発プロセスや品質が軽んぜられる可能性あり
・自社プロダクト、自社サービスのレガシー化に注意

大手SIer (記事5)
・下請やオフショアへの丸投げばかりで、IT技術は身に付かない可能性あり
・ただし丸投げそのものにはべつの意味の技術が必要
・技術研究部門は、中途では外から入りづらい
・自社フレームワークという名の3周遅れのレガシーに縛られる可能性あり

中規模SIer (記事6)
・年次が上がるほど、IT技術から遠ざけられる点は大手SIerと同じ

小規模SIer/SES業者 (記事6,記事7)
・戦略なきアサインが行わるため、1つの分野に特化した技術力を身につけづらい
・下流工程にしか携われない

フリーランス(記事7
・下流工程にしか携われない。高度な作業はフリーランスには依頼しづらいため。

ユーザ企業の情シス(記事7
・企画立案やプロジェクトマネジメントに携われる
・IT技術は身に付かない

IT企業の見極め方:業態以外で見るべきポイント

経営理念、同業他社に対する差別化要因(記事8
・経営理念が共感できない会社は避けるべし
・経営理念と事業との関連が理解しにくい会社は避けるべし
・差別化要因から自身のキャリアプランとの整合性を見極めるべし

案件構成(記事9
・新規開発案件:保守運用案件 の比率を見る
・初期参画案件:中後期参画案件 の比率を見る
・「上流案件」という言葉の多義性に注意
  ・文書作成や管理系の業務である可能性あり
  ・「基盤構築」「アーキテクチャ構築」であれば技術力が評価されている

社員構成(記事10
・役員、営業、バックオフィスの人間が多いと、エンジニア給与が下がる

社員待遇(記事11
・高給与、高福利厚生、低残業時間 の会社を選ぶ
  ・社員への好待遇こそ、企業が差別化要因を持つあかし
・中途社員向けの研修の有無と内容を確認する
  ・技術系の研修が少ない・無い、或いは外部研修のみという会社は自社のノウハウが無い

転職活動の方法

エージェント型サービス(記事12
・成功報酬(年収額の35%)を売上とするサービスのため、利益相反に注意
  ・エージェントは提示年収の高い企業を優先して提案する
  ・エージェントは内定可能性が高い企業を優先して提案する
  ・採用側は入社時の年収を抑える
・非エンジニアであるキャリアアドバイザーのアドバイスは無意味

企業への直接連絡(記事13
・コネクションは積極的に活用する
・コネクションが無ければ直接連絡が効果的
  ・会社の問い合わせフォーム、採用ページ
    ・積極的でありかつ志望度も高いと評価される
  ・現場のエンジニアの面談希望
  ・「募集していません」と言われた場合、避けてもよい

さいごに

ITエンジニアの会社選びについての記事は、これで終わりです。

この記事が、若手ITエンジニアにとって、不遇から抜け出すための手引きとして少しでも役に立てれば幸いです。

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