明鹿人丸の世界
隠秘学シリーズは、作家:明鹿人丸が25年ほど前に、雑誌X-ZONE(ディアゴスティーニ社刊)に出稿した原稿です。各話に附した「よもやま」を纏めて、マガジンにしました。
隠秘学シリーズとは、四半世紀前、 雑誌X-ZONE(ディアゴスティーニ社刊)に、 明鹿人丸が出稿した原稿を纏めたものです。 その各話に、 アムルタートの附した「よもやま」を、 マガジンとして、纏めました。
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回、御紹介する作品は、こちら! 本作品は、 ベル・エポックの時代に活躍した女性モデル、 アリス・プランを巡るお話です。 アリス・プラン、 通称「キキ」と深く関わった日本人に、 画家藤田嗣治がいます。 彼に関しては、 角川が映画化してました。 いろんな日本人がいたもんですね~ 角川、頑張った!
■フランス、パリ。1953年3月23日。病院のベッドで52歳のアリス・プランが息を引き取ろうとしている。プランは酸素マスクをしている。周囲を医師と数人の男たちが囲んでいる。プランが目を開ける。 プラン「フジタ、それを」 呼ばれた藤田嗣治(67)、小さなグラスに薬液を入れたものを差し出す。
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回、御紹介する作品は、こちら! 本作品「古剣」は、 聖武天皇の佩刀とされる上古刀の名刀「水竜剣」の復元を巡って、 物語が展開して行きます。 翡シリーズは、11巻以降の巻でも、 「日本刀」を巡るお話が、しばしば出て来ます。 つまり、 「日本刀系の専門用語」が、 バシバシ出ておりまして。 注で画像を入れようにも、 今度は著作権との兼ね合いが難しく、 しばしば、注入れを断念しておりま
■1939(昭和十四)年、神奈川県某所の刀鍛冶の家。長谷川正光(55)が自室の床の間脇の戸棚に刀が入るほどの白木の箱をしまい込んでいる。長谷川は白い胴衣に袴姿。そこへ内弟子の栗原敬次郎(16)が声を掛ける。(昭和の刀匠の出で立ちが分かる写真が、資料『鉄と日本刀』のP225.にあります) 栗原「お呼びですか、師匠」 正座して廊下に控えている栗原に向き直る長谷川。 長谷川「今日のおまえの相鎚(*あいづち)は悪くなかった」 栗原「はい」 *相槌とは鍛冶で二人の職人が交互に槌を打
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回、御紹介する作品は、こちら! 今回、御紹介する作品「日記」は、 珍しく古文書(絵巻)が題材。 紫式部日記絵巻 紫式部日記絵巻を取り上げております。 子供を幼少期に手放し、 シングルで頑張って来た母親が、 紫式部とその娘賢子(けんし)に、 自らを重ねる物語です。 光る君へ 2024年度の大河ドラマは、「光る君へ」。 一部で、大きく盛り上がっておりますね。 麗しく、 御成長
■都内某所。住宅のリビングでテレビを観ている家族。構成は、老婆(76)と老人(78)と少年(16)。テレビで流れているのは午後のワイドショー。司会がゲストコメンテーターを紹介する。 司会「本日は当番組の粘り強い交渉の成果として、素晴らしいコメンテーターにお出(い)で頂きました。作家として幅広い年代の方に支持され、先日は政府主催の懇談会にも出席なさり、またつい先ごろは話題の書き下ろし小説を出版なさった、大河内百合子さんです」
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回、御紹介する作品は、こちら! アズレージョと呼ばれる、 スペインやポルトガルで生産される「陶板」を巡るお話です。 「大航海時代の、極東の地図が描かれた」古いアズレージョを巡り、 殺人事件発生。 新たなる信長像 トルデシリャス条約により、 世界分割&植民地化を狙ったスペインとポルトガルの野望を、 「織田信長が跳ね返した」のではないか?という、 壮大な話に繋がって行きます。 当
■ポルトガル、エヴォラ。夜中、エヴォラ大学の廊下を歩いているフェルディナンド・アコスタ教授(55)。アコスタは黒髪、痩身の男。背後から靴音。アコスタが立ち止まると、靴音も止まる。(エヴォラとエヴォラ大学の資料については、資料『世界遺産を旅する2』のP126〜131にあります) アコスタ「私に何か用か…」 言い終わらないうちに、刃物で首筋を深く斬り付けられるアコスタ。走り去る音。自分の血の中に倒れ込むアコスタ。
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回、御紹介する作品は、こちら! マニエリスム派の画家、 パルミジャニーノ作の絵(らしき)木片が示す、 絵の真贋を巡るお話です。 いろんな画家さんがいたもんだ!と、 つくづく感心してしまいました この画家さんに関する蘊蓄だけでも、 読む価値あり!な、 「へ~」と思うお話でした。
■イタリア、パルマからトスカーナ海へと抜けた場所にある、港町ポルトヴェネレ。嵐の夜にレインコートを着た男、カルロ・マリーニ(37)が乗ってきた車を捨てて、道路脇からガードレールを乗り越えて海岸の方へと走っていく。マリーニは痩身、栗毛で短髪の男。直後に別の車がマリーニの車の後方に停車して、中から数人の男たちが飛び出してくる。リーダーらしき男、クラウディオ・ガット(42)が叫ぶ。ガットは大柄で口髭をたくわえている男。 (ポルトヴェネレの風景と岬にある教会近辺の断崖の様子は、ネット
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回、御紹介する記事は、こちら! アーサー王伝説に言及した記事です。 アーサー王の「墓所」があるとされる、 グラストンベリ大修道院を、取り上げています。 https://www.glastonburyabbey.com/documents/glastonbury-abbey-visitor-guide-japanese-2016-glab1007.pdf アーサー王に纏わる「グラ
幻想と神秘の伝説が数多く残るグラストンベリは、訪れる者の想像力を強く刺激する。古の異教と呼ばれるケルト風の神話やキリスト教の伝説、そしてアーサー王伝説の故地なのだ。
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPの管理などしておりますアムルタートです。 今回御紹介する記事は、こちら! ブラバッキ―夫人 ブラバッキ―夫人。 「神智学協会を設立した」ぐらいのことは、 ぼんやり知っておりますが、 「どうにもよくわからない人」というのが、 私の印象でした。 以下、 ヒンドゥー教に特化した感のある書籍ですが、 ブラバッキ―夫人とインドとの関わりを、 丹念に追ってくれており、 長年の疑問だった「ブラバッキ―夫人」の実像が、 ようやく、掴めた
ブラバツキー夫人は19世紀に神智学協会の創設にたずさわった、オカルト界の巨人だった。彼女が西洋社会に与えた衝撃は現在なお人々の好奇心を刺激する。
皆様、こんにちは。 作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。 今回の御紹介する記事は、こちら! コティングリー妖精事件 妖精と言えば、 シャーロック・ホームズの生みの親、 コナン・ドイルが関わった、 コティングリー妖精事件が、有名かと思います。 紹介記事を書くに際し、 「コティングリー妖精事件」の、 <その後>を追ってみました。 つまり、写真の捏造(偽造)が、 当時、次々に明らかになったわけですが。 「5枚の写真のうち、最後の1枚だけは本
羽根のある妖精、邪な悪魔、そして地球外生物。これらのものに実は共通点があると言ったら読者は驚くだろうか。