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「#買ったわけ」投稿作品ピックアップ!ミニマリストが買う理由などテーマ別にご紹介

noteさんとコラボしたお題企画「#買ったわけ」にご応募いただいた作品の中から、前回に引き続きテーマ別に作品をピックアップ。

今回は、「ミニマリストや倹約家が買った理由」「生活スタイル・価値観の変化と共に変わる買いもの」「リピートする理由」「衝動買いした理由」の4テーマで作品をご紹介したいと思います。

◯ミニマリストや倹約家が買った理由

普段は物欲がなくミニマルな生活をしている人、倹約家だという人からも「#買ったわけ」を投稿いただきました。モノをあまり買わない人が買ったものとは?その背景にある思いやストーリーとは?印象的な作品をご紹介します。

・大事にする覚悟を決めて購入

物欲のある方ではない」というコル・トワノさん。飽き性ということもあり、もっと物を大事にしてくれる人に買われた方がいいという思いから、何となくで買うことは稀で、明確な目的があるものを買うことがほとんどでしたが、少しずつ「なくてもいいけど、あったら嬉しい」という感性を守れるようになってきたそうです。そんなコル・トワノさんが購入したのは、生き物の形をしたポーチとクマのぬいぐるみ2つ。どちらも必需品ではないけれど、決して無駄ではなく、大事にできると考え、大変なタスクを片付けたご褒美と称して購入。「毎日笑顔を運んでいる」と、日常に潤いを与えてくれる存在になっているようです。購入前にそれを本当に大事にできるのか考えるという買い方は、必需品以外を買うのが苦手な人はもちろん、つい衝動的にモノを買いがちな人にも参考になりそうですね。

・条件にピッタリ合う絵画との出会いが、旅のスパイスに

海外旅行に行っても人へのお土産と食べたい物しか買わないという20代OLの旅日記さん。家族から自分の記念になるものを買うことをおすすめされたことがきっかけで、絵画を買うようになったそうです。「その国で印象的だった景色であること」「自分の心が踊る作品であること」「スーツケースに入る大きさであること」「1万円台であること」という条件を決めているため、ピッタリな作品にはなかなか出会えないようですが、それを選ぶ時間も旅の楽しみの一つに加わっている様子。旅の思い出や感動と深く結びついた買いものであることはもちろん、マイルールを決めて厳選したモノだからこそ、いつまでも大切にできそうですね。

・ストレス解消のために必要不可欠なもの

子どもの頃から倹約家だったというなすかにさんが、一人暮らしをする際に譲れなかったのが、高機能の2段オーブンレンジ。社会人一年目の自分には高い買いものだったそうですが、「どうしてもストレス解消のために私には必要だった」と言います。仕事でうまくいかないことがあった時や嫌なことがあった時に、パンやお菓子を夢中で作ることで、焼き上がった匂いや達成感、疲労感に包まれてすぐに寝られ、翌朝に食べて少しだけ前向きになれるのだそう。高機能の2段オーブンレンジがなすかにさんにとって必要不可欠なもので、大切な存在であることが伝わってくる作品です。

◯生活スタイル・価値観の変化と共に変わる購買行動

前はこれが欲しかったけれど今は違うものが欲しい、昔はあまり惹かれなかったけど今の生活にはフィットするなど、時間の経過とともに生活スタイルや価値観が変わる中で、購買行動が変わったというエピソードを集めてみました。

・価値観で変わっていくお金の使い方

ママリ編集部さんは「動画は何度かみたら削除したらいいよね」という価値観で、スマートフォンで撮影した動画はどうしても保存しておきたいもの以外は削除していたそうです。しかし、娘さんのチアの練習風景を保存したい、家族の貴重な動画を残しておきたいといった理由から、2TBのデータストレージサービスに加入することに。「2年たってさまざまな経験をするうちに価値観が変わり、スマホの用途やお金の使い方にも変化がありました」と自身の価値観の変化を実感し、今の価値観に合ったお金の使い方ができたことを教えてくれました。必要ないと思っていたものが、今の自分には欠かせないものになる。そんな変化に共感する人もいるのではないでしょうか。

・今の自分にフィットするものを選びたい

ぽよんさんは、20年近く大切に愛用していたトレンチコートを、子育てや在宅勤務の増加で出番が少なくなったこともあって手放すことを決意します。後任のコートを検討する際、「歳も重ねて収入も増えているのに同じくらいのコートで代替えしていいのか?」と思う一方で、「私にそんな高級コートが必要だろうか?」と悩んだ様子。最終的にトレンチコートではなく、通勤にも子どもの送迎にも使いやすいマウンテンパーカーを購入したそうです。「その時その時、自分にフィットするものに出会いたい」という言葉のとおり、悩みながらも今の暮らしに最適なモノを選択できたことが伝わってきます。

・「安いが正義」から「想いが一番」に変わった理由

専業主婦になってから「安いが正義」が座右の銘だったというwriter ゆうのさん。数年前、とあるラジオパーソナリティの人柄に共感して一気にファンになり、その人が提供する無形商品(サービス)を購入。この出来事がきっかけで物への価値観が大きく変わり、「想いが一番」が座右の銘になったそうです。今では自分の心が震えるかが購入の決め手となっていて、サービス提供者のファン化も止まらないとのこと。買いものの価値観が変わるほどの素敵な出会いが印象に残る作品です。

◯リピートする理由

世の中にはいろんな商品がある中で、同じメーカーやブランド、同じ商品をリピートするのにはどんな理由があるのか、リピーターさんからの投稿を紹介します。

・単なるショッピングを超えた体験価値を感じる

自他共に認める無印良品の大ファンだというこはる(日々の小さな幸せ)さんは、最近見つけた日常生活を豊かにするアイテムを綴ってくれました。そして、無印良品で買いものをするということは「単なるショッピングを超えた体験」とのこと。日常を豊かに彩ってくれるアイテムを見つけ出すのがワクワクする体験になっているようです。「無印良品でなくてもいい、でも無印良品なら、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムが見つかる!」と、ブランドに対する信頼感が他のブランドとの差別化につながり、リピートする理由になっていることがよく伝わってくる作品です。

・自分を幸せにしてくれると期待できるから買う

RaMさんがつい購入してしまうのは、スターバックスカード。その枚数は3桁を超えるほどで、最近はアプリと紐づけているため新しいカードの購入は不要なのにもかかわらず、つい新規で発行してしまうそうです。その理由は期間限定のデザインとの一期一会を楽しんでいるのと、ブランドを信頼しているがゆえの「自分の幸せ度アップの前借り」になるから。そして、「この企業(人)なら、きっと自分を幸せにしてくれるはず🥰と信頼&期待ができるから、買う(先に投資する)」のだと、購入理由を深掘りして教えてくれました。得られる価値を期待して購入し、実際に期待する価値を得られたことで想いが強くなっていく、そんなファンとブランドの関係性が素敵ですよね。

・おいしさだけではない、自分にとって大切な価値

牛乳よりも断然、豆乳派」という和良さん。イソフラボンを手軽に摂れることや、牛乳よりもまろやか、保存しやすいといったメリットを感じているそうですが、実は飲むようになったきっかけはパッケージの文字なのだそう。仕事のストレスから体に良いものを摂取しようと豆乳パックを購入。飲み終えて捨てる前に畳むと「たたんでくれてありがとう」の文字を発見し、「久しぶりの温かい言葉に目頭は熱くなり、少しだけ自己肯定感が上がった」ことで、豆乳を購入するようになったそうです。「ありがとう」を伝えてくれる豆乳パックは、今でも冷蔵庫に入っていてお守りになっているとのこと。ちなみに牛乳の場合は「リサイクルしてくれてありがとう」書かれていることが多い、などちょっとした違いについても書かれていて楽しく読ませていただきました。商品の価値は、成分やおいしさだけではないということを改めて気づかせてくれる作品です。

一方で、同じものを買う理由は、商品のファンだからということ以外にもたくさんありますよね。例えば特定のものを集めてしまう、いわゆる「癖」のような。その他、気が付けば同じものがたまっているというエピソードなど印象的な作品もご紹介します。

・自分にとっての楽しいひと時

方眼ノートが大好きで、つい何冊も購入してしまう癖があるというぬくめどりさん。「あの規則正しいマス目に、自由自在に字や絵を連ねていると、とてつもなく自由な気持ちになる」「自分の記録が重なっていくのがひとつの作品のようで、達成感を覚えることがある」とその魅力を語り、用途を分けて複数の方眼ノートや、方眼タイプの手帳を使っているそうです。今でも機会があれば文房具店に手帳や方眼ノートをすぐ見に行ってしまうとのこと。書き込んだノートを見返したり、新しいノートの使い道を考えたりと、ぬくめどりさんが方眼ノートとのひと時を心から楽しんでいる姿が浮かんできますね。

・必要になるたびに購入して増えていくもの

竹内 ノイチさんが紹介してくれたのは、ペンや傘が必要な場面に持っていなくて、購入しているうちに少しずつペンと傘が増えていくというエピソード。「あのときちゃんとしとけば」と少し後悔しつつも、「まぁ、でも今後も使うから」と買う、という日々を繰り返しているそうです。その一方で、ペンや傘が必要な時にポケットに入れていたペンや、会社に置きっぱなしだった傘が出てくることもあって、「自分のずぼらさに助けられる。素直にラッキーと思ってしまう」と、以前買ったものが役立つこともある様子。「安めのボールペンを複数もっている人は、きっと家にビニール傘がたくさん置いてあるのではないかと思う」という仮説に思い当たる節がある人もいるのではないでしょうか?

◯衝動買いした理由

“なんとなく良いかも”という、その時の感情に流されて買ってしまったり、直感で購入したり。そんな「衝動買い」にまつわるエピソードが綴られた作品を紹介します。

・溜まったストレスを解放してくれる存在

たいたいさんは10年前、仕事のストレスで自分の限界を感じていた時に、帰り道でたまたま出会ったテディベアに触れて、その柔らかさや温もりに「体からふっと力が抜ける気がして」、ぬいぐるみ愛好家ではなく可愛らしいものへの興味関心は低いにもかかわらず、気がつくと購入していたそうです。そして10年後、仕事の忙しさやプレッシャーなどが重なったことから、「脊髄反射で品物をレジに差し出す感覚」で新たなぬいぐるみを迎え入れたようです。ストレスを抱えている時に癒しを求めて衝動買いするというエピソードに、共感できる方も多いのではないでしょうか?

・心を動かされたこと自体が嬉しいから

りー@新米管理職さんは、家族と訪れた商業施設で懐かしい匂いを感じ、お香の専門店に足を踏み入れます。その香りは子どもの頃の海外旅行先で嗅いだ匂いや、実家で飾っていた花の香り、祖母が使っていた化粧品や着物がまとう和の香りが入り混じったもので「頭がくらくらしてしまうくらい、なぜか胸がどきどきしてしまうくらい、その時その場所でたかれているお香の香りが好きだった」ことから、お香の3点セットとお香立てを購入。このような衝動買いは後悔する時もあるけれど辞められないのは、「心を動かされたこと自体が嬉しいからじゃないかと思う」と綴っています。日常の中で心を動かされるモノとの出会いや記憶に残る体験を大切にしていきたいと思わされる作品ですね。

・直感で購入した原画がきっかけで考え方に変化が

これまでアートに興味も縁もなかったにもかかわらず、ヘラルボニーと出会い「かつて感じたことのない彩り」を感じ、いつか原画を買いたいという思いになったまめよしさん。その後、直感的に好きだと感じた原画を勢いで購入します。実物を見ずにネットで高額な買いものをしてしまったことに不安を覚えるも、届いた原画は不安が一瞬で吹き飛ぶほど良かったそうです。この体験を機に「これだけワクワクする絵なのだから、まわりにワクワクしないものを置きたくない」と考えるようになるなど、モノや身の回りの環境に対する考え方にも変化が現れた様子。ワクワクの感度が上がったまめよしさんが、次はどのようなワクワクするモノに出会うのか、今後も楽しみですね。

以上、2回にわたって「#買ったわけ」の投稿作品を紹介させていただきました。

皆様の作品を通じて、買いものの背景には人それぞれの理由やストーリーがあることを改めて実感するとともに、人はどんなモノや体験に価値を感じるのか、どんな思いや気持ちで買いものをしているのか、生活者とブランドの双方にとって素敵な関係をつくるにはどうすればいいのかなど、小売の未来を考えていく上で大切な示唆や発見もたくさん得られました。

私たちのnote では、これからも買いものやお店にまつわる様々な情報をお届けしていきたいと思います。ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。

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