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じんわり元気が出るアニソン選集
こんにちは。小清水志織です。
本日は気楽に、じんわり元気が出るようなアニメ・ソングをご紹介していきます。
どうぞよしなに。
※( )内の年はアニメ放送開始年です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今日は一日がんばった。そしてつかれた。
でも、まだ眠れない。
そんな夜におすすめの一曲。
★Homecomings「ヘルツ」
TVアニメ『君は放課後インソムニア』(2023年)第7話ED
『君
【ご挨拶】『蒼生のレファレンス』をご覧いただいたすべての皆様へ
こんにちは、小清水志織です。
『蒼生のレファレンス』は本日をもって一つの区切りを迎えました。最後までお付き合いいただいた皆様、誠にありがとうございました。
またいつか、エルとエレナがパワーアップして復活する日が来るかもしれません。かつて、拙稿「夏炉冬扇」の中断を経て、約2年後に『言葉くづし』という長編に結びついたように、再びこの世界線を描きたい、描き直したいと性懲りもなく執念を燃やしております
【最終回】18. 蒼生のレファレンス
目が覚めてしまえば、あっけないほど世界は平和だった。
分天の祭りで多大な犠牲者が出たことも、喫茶店《ウラヌス》で激戦が行われたことも、まるで一夜の夢だったかのような、ふわふわとした落ち着かない感覚。
それでも、都市庁による規制の張られた《ウラヌス》の焼け跡で独り、美しい花の束を手向けるエレナの手には、生々しい傷痕が浮き上がっていた。静かに両手を胸の前で組み、死者の冥福を祈る。
すると、後ろから
16. 〈もつ〉者と〈もたざる〉者と
こんな匂いを、エレナは知っていた。
十年前、深夜にベッドの上で目覚めたとき,大好きなマホガニーの芳香は消え失せて、その代わりに肉が焦げた匂いが邸宅に立ち込めていた。
当時、いまよりも背の低かった彼女は、異変を感じてベッドの上を半ば転がるように滑り降りると、隣で眠っていたはずの女中を探して寝室のドアを開けた。
目の前の光景に、エレナは言葉を失った。
そしてすぐ、身体に容赦無い熱気を浴びることにな
13. カペラの追憶
カペラ・オリーヴェの部屋にエルが訪れたのは、午後の授業が終わった夕方のことだった。
早くもあの事件から一か月たち、殺気立っていた街の空気は徐々に緩まりつつある。カペラが重苦しい防弾チョッキをさっぱり脱いで、お気に入りの生成色のブラウスだけで登校できたのも、実に久しぶりのことに思われた。
しかし、穏やかになりつつあったカペラの神経を逆撫でしたのが、他ならぬエルクルド・エーフォイの訪問であった。彼
12. 守れなかった朝を迎えて
空気の透きとおる朝。雲ひとつない秋晴れの空にむかって硝煙が立ち昇っている。
エルは熾きがくすぶる公会場の真ん中に独りで立っていた。死体のほとんどは女性、子ども、老人だった。五十人は下らない数の人間が、わずか十数分の間に生命を奪われた。死体や瓦礫を運ぶ荷車の列が、まるで葬列の予行演習のように思えて、エルは目を逸らした。
「やっぱりここに居た」
後ろから声をかけられて、はっと顔を上げる。
「も