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蒼生のレファレンス

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世界を知りたがる少女と、世界を知りたがらない青年。 星《ルーレタ》の導きによって結ばれた二人が不思議な事件に立ち向かっていく、異世界謎解きアドベンチャー。
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記事一覧

『蒼生のレファレンス』告知その2

小清水志織
5か月前
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『蒼生のレファレンス』告知その1

令和6年1月26日(金)から note に連載する小説『蒼生のレファレンス』 告知映像です。

小清水志織
5か月前
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【ご挨拶】『蒼生のレファレンス』をご覧いただいたすべての皆様へ

こんにちは、小清水志織です。 『蒼生のレファレンス』は本日をもって一つの区切りを迎えまし…

小清水志織
3週間前
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【最終回】18. 蒼生のレファレンス

目が覚めてしまえば、あっけないほど世界は平和だった。 分天の祭りで多大な犠牲者が出たこと…

小清水志織
3週間前
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17. 決闘

エルが天井高く跳躍した。 空気のざわめきと硝煙のゆらぎが彼の輪郭を曇らせる。 アルファル…

小清水志織
1か月前
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16. 〈もつ〉者と〈もたざる〉者と

こんな匂いを、エレナは知っていた。 十年前、深夜にベッドの上で目覚めたとき,大好きなマホ…

小清水志織
1か月前
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15. ペガススと騎士

はるか遠くで弾けた爆音は、エルたちのいる宿舎の敷地にまで鈍く響き渡った。 「まさか……?」 カペラと表に駆けだしたエルは、西方につづく坂道の上から高く火の手が上がっているのが見えた。 「あの場所は……。《ウラヌス》!」 エルは全速力で走り出した。後ろからカペラの呼び止める声が聞こえたが、振り返ることなく人の群れを縫うように進んだ。 私立ミレトス学院の生徒もよく利用するその喫茶店は、美味しいと評判のコーヒーと、店長アルファルド・モーンの気さくな人柄によって街の人に愛さ

14. 裏切りの星

エルとカペラが会っていたのと同時刻。 エレナ・ローゼンハイムは長い凸凹の坂道を登って、喫…

小清水志織
1か月前
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13. カペラの追憶

カペラ・オリーヴェの部屋にエルが訪れたのは、午後の授業が終わった夕方のことだった。 早く…

小清水志織
2か月前
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12. 守れなかった朝を迎えて

空気の透きとおる朝。雲ひとつない秋晴れの空にむかって硝煙が立ち昇っている。 エルは熾きが…

小清水志織
2か月前
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11. 孔雀明王

降り注ぐ火の粉が公会場を昼間のように照らしていた。割れる火炎瓶。絶え間ない爆発音。逃げ惑…

小清水志織
2か月前
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10. 分天の祭り

豪華絢爛、という言葉が今日ほど似合う日も少ないだろう。 錦糸の刺繍が施された紅麻の帷子を…

小清水志織
2か月前
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9. 光と闇の狂宴

「だっさ。こいつが強盗を倒したって大嘘ね」 梯子から滑り落ちて頭を抱えているエルを見下ろ…

小清水志織
2か月前
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8. 雷撃王の恐怖

「本校が建っているハレーという地域は、五百年前まで城塞として利用されてきた。北側には当時から商業の中心地であったウノ市街を見下ろせ、隣国と国境を接する他の三方は天然の断崖によって守られている。しかし、孤立した自然環境は文明の発達を遅らせ、前時代的な卜占や精霊信仰によって村落が運営されていたという。当時ハレーの大半を占めていた民族こそ、君達のよく知っているユーリア人である」 ピーコック先生による帝国史の講義は不人気だ。五十人規模の教室で居眠りする者が何人もいる。起きていても大