米国株インサイト

2024に始動。米国株に特化した【無料note】で、独自視点の投資判断の材料を、図表を…

米国株インサイト

2024に始動。米国株に特化した【無料note】で、独自視点の投資判断の材料を、図表を多用し簡潔かつ深度を持ってご提供します。note🗒️更新はXでも共有いたします。Xかnoteでフォローお願いいたします🙏https://twitter.com/invest_us_jp

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【米国株】①エヌビディア株はまだ「買い」か?➁次のAI関連テーマを有力各社トップ発言から抽出。③PERバリュエーションもあわせてチェック

「AIバブル」と言われてかなり時間が立つ今でも、高騰を続けるAI半導体エヌビディア(NVIDIA)株。 エヌビディアは今からでも買いか? 結論:既に「バブル」かも知れないが、まだ「バブル末期」とは言えず、AIのテーマに乗るにはまだまだ大本命。 また、「次のAIテーマ」についても生成AI有力各社の発言をもとに広めに検討します。 エヌビディアまだ「買い」か?エヌビディアのPERはまだ「割高」とは言えない 下の黄色い線はエヌビディアのPERの推移を示しており、直近では34.

    • 【米国株】ついに来た!「ChatGPT-4o」の投資家にとっての意味を考える

      昨日5月13日にOpenAIが発表したChatGPT-4oの登場は、AIの分野に大きな進歩をもたらし、メガテック企業の戦略や競争環境に大きな影響を与える可能性があります。 本記事では、ChatGPT-4oの主な機能と利用方法を整理した上で、アップル、マイクロソフト、エヌビディア、メタ(旧フェイスブック)といったメガテック企業への影響を投資家の視点から分析します。ChatGPT-4oがもたらす変化と各社の戦略を理解することは、AIがもたらす新たな時代を見据えた投資判断において

      • 【米国株】決算を前に - エヌビディア投資において、景気動向は気にするべき?

        5月22日に予定されているエヌビディア(NVDA)の四半期決算が大きな注目を集めています。足元の米国経済に関しては、雇用や消費の弱さを示すデータが散見されます。このような環境下で、エヌビディア株式への投資判断において、景気動向はどのような意味を持つのでしょうか。この点について、考えを整理してみたいと思います。 結論から言えば、AI実需の拡大という大きなトレンドを考えれば、仮に景気後退が起きても、それがエヌビディアの業績に与える影響は限定的である可能性が高いと考えます。 雇

        • 【米国株】次に生成AIの波に乗るのは?8つの中堅ソフトウェア企業を抽出、多角的に分析

          直近の決算発表を見ていると、生成AIに関して興味深い傾向が見られます。これまでは「生成AIを活用する」と言っておけば株式市場で好感されていましたが、今は違います。 生成AIによって実際に収益を上げているのか、あるいは実際に成長を加速させているのか、が具体的に見えなければ、株価上昇には繋がらなくなってきているのです。 逆に言えば、生成AIによる収益貢献や成長加速が明確に示されれば、株価上昇が期待できるということです。実際、グーグル(決算日株価+10%)、アマゾン(同+2%)

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        【米国株】①エヌビディア株はまだ「買い」か?➁次のAI関連テーマを有力各社トップ発言から抽出。③PERバリュエーションもあわせてチェック

          【米国株】全体堅調な米国経済に微妙なひび割れ、低・中所得層のサービス需要に要注目

          米国経済は全体として底堅さを維持していますが、消費動向に変化の兆しが見え始めています。雇用統計やサービスPMIなどの最近のマクロ指標は弱さを示していますが、それだけで景気悪化を懸念すべきではありません。しかし、よく見ると低・中所得層のサービス需要に小さなひび割れが生じています。このひび割れが拡大しないか、注視が必要です。各社の決算発表からは、所得層による消費の二極化が鮮明になりつつあることがうかがえます。 雇用統計は堅調さの継続を示す5/3(金)に発表された雇用統計の就業者

          【米国株】全体堅調な米国経済に微妙なひび割れ、低・中所得層のサービス需要に要注目

          【米国株】5/1 FOMCのポイントを議長発言とデータから考察

          5月1日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)からの示唆を、パウエルFRB議長発言とデータから考察します。 ポイントは下記と考えます。 FOMCのアクション検討フレームワークが整理して示された 現状認識①:今のFF金利は制限的、インフレは低下に向かう 現状認識➁:しかし、インフレ低下には予想より時間を要し、利下げは遠のいた 予想よりも大きいQT(バランスシート縮小)減速 「」内は記者会見でのパウエル議長の発言内容です。 FOMCのアクション検討フレームワー

          【米国株】5/1 FOMCのポイントを議長発言とデータから考察

          【米国株】テスラの自動運転に関する進捗は何を意味するか?

          ここ数日のテスラ(ティッカー:TSLA)に関するニュースは目を見張るものがあります。中国でのFSD(完全自動運転)承認、大規模なAI投資やロボタクシー計画などを矢継ぎ早に発表し、一時点では年初来40%下落と低迷していた株価は、ここ1週間で35%ほど上昇しました。 テスラの最近の動きは業界にとって何を意味するのか、特に自動運転にフォーカスして考察を行いました。見えてくるのは、自動運転技術の覇権を巡る競争の激化と、テスラの革新的なアプローチです。 テスラは、大規模なAI投資と

          【米国株】テスラの自動運転に関する進捗は何を意味するか?

          【米国株】最新決算の示唆:企業のAI需要確認⇒次はソフトウェアのマネタイズがAI市場拡大継続の鍵

          最新の決算が明らかにしたのは、メガテック各社がAI関連の設備投資を積極的に拡大していく方針だということです。アマゾン、マイクロソフト、グーグルといったクラウド大手、加えてメタは軒並み、AIインフラやAIモデル開発への投資増加を打ち出しました。このトレンドは、少なくとも当面は、エヌビディア等のAI半導体の需要増が続くことを示唆しています。 この投資拡大を後押ししているのが、企業のAI活用需要の高まりです。企業は、独自のAIモデル構築、既存モデルのカスタマイズ、さらにそれらを用

          【米国株】最新決算の示唆:企業のAI需要確認⇒次はソフトウェアのマネタイズがAI市場拡大継続の鍵

          【米国株】最新の半導体・AI関連決算から業界の大きな流れを追う【2024 1Q 5/3更新】

          米国の主要な半導体・AI関連企業の決算発表が相次いでいます。本記事では、各企業の業績の良し悪しや市場予想との乖離よりも、重要業績評価指標(KPI)や経営トップの見解から、実需の動向と業界の将来展望を読み解くことを目的とします。 複数の企業の最新状況を俯瞰することで、半導体・AI業界の現状と将来性について、より深い洞察が得られると考えます。 本記事では、新たな決算発表があるたびに内容を更新していきます。読者の皆様の中長期的な投資判断や業界理解に役立つ情報を提供できれば幸いで

          【米国株】最新の半導体・AI関連決算から業界の大きな流れを追う【2024 1Q 5/3更新】

          【米国株】Groq半導体はエヌビディアの脅威となるのか。技術面、コスト、電力消費、ビジネスモデルを掘り下げる。

          4月19日、メタ(旧フェイスブック、META)が高パフォーマンスの最新AIモデルLlama3を無償で利用可能にしました。ほぼ同時にリリースされた、GPUとは異なるLPUという種類のGroq半導体を使った、Llama3による推論サービスが、爆速かつ低価格であることから、開発者コミュニティーで大きな注目を集めています。 このGroqは、AI半導体業界にゲームチェンジャー的な影響を与える可能性があります。特に、現在AI半導体市場で圧倒的なシェアを誇るエヌビディア(NVDA)にとっ

          【米国株】Groq半導体はエヌビディアの脅威となるのか。技術面、コスト、電力消費、ビジネスモデルを掘り下げる。

          【米国株】米経済が強い理由:高金利は経済にプラス!?恩恵を受ける富裕層銘柄

          米著名投資家が「米国経済が強い理由の一つは、高金利だ」と指摘した4月16日のBloomberg記事がCNBCなどで取り上げられ、話題になっています。 ヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルの創設者で著名なバリュー投資家のデビット・アインホーンは、適度な水準までの金利引き上げは実際には経済を押し上げる、と述べました。家計は、受取利息の方が支払利息を上回るため、ネットの受取額が増えるというのです。 実際に、家計の「金利・配当収入」と「金利支払い」を比較すると、「金利・配当

          【米国株】米経済が強い理由:高金利は経済にプラス!?恩恵を受ける富裕層銘柄

          【米国株】生成AIブームによるデータセンター電力需要急増と投資機会

          近年の生成AIブームにより、電力消費の大きいAIデータセンターへの投資が急拡大しています。この急激な投資拡大は、将来の電力不足への懸念を呼んでいます。 2020年に全米の電力需要の2%を占めていた米国のデータセンターの電力需要は、今後大きく拡大することが見込まれており、その見通しは急速に上方修正されています。 国際エネルギー機関(IEA):2026年に6%へと増加 GEベルノバ:2030年には8%に達する ARM CEO:2029年末までにAIデータセンターは20~2

          【米国株】生成AIブームによるデータセンター電力需要急増と投資機会

          イランがイスラエルを攻撃。状況と背景まとめ

          ここまでの状況を主にX・記事をソースとしてまとめています。 背景のまとめも追記しました。 時間はツイート・記事の時間、日本時間です。 ・イラン:報復としての攻撃は終了 ・イスラエル:重大な対応を計画 注目すべきは、国際社会がイスラエルの報復を許す状況を作るのか、という点と考えます。 イスラエルの被害状況【4月14日 10:10 X】 イスラエル軍の空港が深刻な被害 【4月14日 8:34 X】 イスラエル当局はイランの無人機およびミサイルの99%を要撃したと発表

          イランがイスラエルを攻撃。状況と背景まとめ

          【米国株】CPI高を受け「利下げ余力なし」がコンセンサスに。ソフトランディングシナリオの行方を注視

          現在、株式市場には、 ①基本シナリオとしてのソフトランディング ➁保険としてのリセッション時のFRBによる利下げ支援 という2つの期待が織り込まれていると考えます。これらを背景として、またこれらを土台としたAIブームも手伝い、S&P500のバリュエーションは歴史的高水準にあります。アノマリー(パフォーマンスの季節性)を見ると大きな調整が来てもおかしくない時期に入ります。 ただ、このまま大きく下落することはないと考えています。 昨日4/10の予想を上回るCPIデータを受けて

          【米国株】CPI高を受け「利下げ余力なし」がコンセンサスに。ソフトランディングシナリオの行方を注視

          【米国株】エヌビディア、クラウド大手が生成AIサービスを「勝たせに行く」?生成AIサービスの解像度を高める

          生成 AI サービスの実需が高ることによって、AI ブームは継続していくと考察しています。 クラウド大手(アマゾン・マイクロソフト・グーグル)やエヌビディアは、生成 AI サービスを盛り上げることに強い動機を持っています。 クラウド大手は、データセンター投資のリターンを上げるため、エヌビディアは GPU 需要を維持するために、生成 AI の普及を望んでいます。これらの企業が生成 AI を盛り上げ、「勝たせにいく」可能性があります。 本記事では、以下の点を掘り下げます:

          【米国株】エヌビディア、クラウド大手が生成AIサービスを「勝たせに行く」?生成AIサービスの解像度を高める

          【米国株】エヌビディア株の次のドライバー:生成AIサービスの収益期待拡大、と予想

          エヌビディアは生成AIブームの中心的な銘柄で、PERはもっと高くても良さそうなものです。一方、バリュエーションの権威とされるニューヨーク大学のダモダラン教授は、将来の予想キャッシュフローに基づくDCF法では割高、と指摘します。手元で計算したところ確かに高い。なぜか? 大きいのは、2025年以降の売上成長が大きく低下する予想になっていることです。現在、エヌビディアAI半導体の本当の最終需要者である生成AIアプリケーションの収益期待はまだ小さく、エヌビディアの売上予想と釣り合い

          【米国株】エヌビディア株の次のドライバー:生成AIサービスの収益期待拡大、と予想