PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌
PLATONIC 太陽の少年ー愛について白鳥静香著
序
私プロティノスが伝えよう。
我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。
それは、神代といわれるはるかな昔、ギリシアで祭りの最後に歌われた歌、今ではもう失われた神話であり、忘れられた真理である。
昔、祭りは、三日三夜続けられた。
その終わり、空は星に、そして大地はかがり火に飾られて、まことに麗しい夜に、その歌は歌われた。
歌は、その国の二番目の王子によって歌われたという。
彼はまつげが長く、神秘的に