アトリエスワン

作家 白鳥静香先生読書会✨✨(著作はこちら https://x.gd/c5YWI

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PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC  太陽の少年ー愛について白鳥静香著 序  私プロティノスが伝えよう。  我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。  それは、神代といわれるはるかな昔…

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白鳥静香先生の言葉より 206 身体のなかの真理、身体のなかの美

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 206 身体のなかの真理、身体のなかの美 東洋の芸道においては、 茶道でも、舞踊や書道、あるいは武道のよ…

白鳥静香先生の言葉より 205 雨の旅

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 205 雨の旅 私自身は何か特定の宗教を信じているわけではないのですが、 祖父が仏教者であったり、 母が…

白鳥静香先生の言葉より 204 恋の雨

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 204 恋の雨 雨を見ていると思うのですが、 恋愛は雨と似ている気がするのです。 雨粒たちも、恋人たちも…

白鳥静香先生の言葉より 203 雨音

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 203 雨音 そろそろ梅雨になります。 これから少しの間、雨が多くなりますが、 皆さんは雨の日をどのよう…

白鳥静香先生の言葉より 202 芸術の与えるもの

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 202 芸術の与えるもの 芸術は、もちろん、倫理や道徳ではありません。 でも、芸術は、倫理や道徳の基礎と…

白鳥静香先生の言葉より 201 芸術家として

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 201 芸術家として 私がひとりの芸術家として感じているのは、 存在には、 存在するという、ただそのこと…

白鳥静香先生の言葉より 200+1 花の浄土

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 200+1 花の浄土 私の好きな、 ある古いお寺に江戸時代に作られたという、 閻魔さまと、脱衣婆(だつえば)さ…

白鳥静香先生の言葉より 200 心の浄土 2  芸術のちから

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 200 心の浄土 2  芸術のちから 東京の、ある古いお寺に、 江戸時代に作られた大きな閻魔さまと脱衣婆(…

白鳥静香先生の言葉より 199 心の浄土 「日々是好日」

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 199 心の浄土 「日々是好日」 茶道などをしばらくやった人はよく分かると思うのですが、 お茶室では心が…

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白鳥静香先生の言葉より 198 星々の調和において

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 198 星々の調和において 先日、私は、 法律もまた調和を作り出そうとするものであるから、 それもまた、…

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白鳥静香先生の言葉より 197 調和のタペストリー

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 197 調和のタペストリー 私たちは美しいものというと、 まず、自然や芸術を思い浮かべます。 でも、私は…

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白鳥静香先生の言葉より 196 息をすること、茶室にて。

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 196 息をすること、茶室にて。 私が育った家には小さな茶室がありました。 庭には草木が多かったので、 …

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白鳥静香先生の言葉より 195 Enigma(エニグマ)

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 195 Enigma(エニグマ) 東洋の芸道(芸術)においては、 まず、決められた型をおぼえます。 そして、それを…

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白鳥静香先生の言葉より 194 星々の奏でる音楽

白鳥静香先生の言葉を紹介します。 白鳥静香先生の言葉より 194 星々の奏でる音楽 東洋の芸術では、 まず姿勢や呼吸、動作を調えることをとても重視します。 ほとん…

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白鳥静香先生の言葉より 193 道、東洋の芸術

白鳥静香先生の言葉を紹介します 白鳥静香先生の言葉より 193 道、東洋の芸術 私は芸道を愛しています。 芸道とは、簡単にいえば東洋の芸術のことです。 代表的なも…

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PLATONIC  太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC  太陽の少年ー愛について白鳥静香著



 私プロティノスが伝えよう。
 我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。
 それは、神代といわれるはるかな昔、ギリシアで祭りの最後に歌われた歌、今ではもう失われた神話であり、忘れられた真理である。

 昔、祭りは、三日三夜続けられた。
 その終わり、空は星に、そして大地はかがり火に飾られて、まことに麗しい夜に、その歌は歌われた。
 

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白鳥静香先生の言葉より 206 身体のなかの真理、身体のなかの美

白鳥静香先生の言葉より 206 身体のなかの真理、身体のなかの美

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 206 身体のなかの真理、身体のなかの美

東洋の芸道においては、

茶道でも、舞踊や書道、あるいは武道のようなものでも、

型を重んじます。

芸道に入るかどうかは分かりませんが、

話芸(落語)のようなものもまた、

江戸時代に作られた古典落語の練習が非常に重んじられている
のではないでしょうか?

東洋の芸道においては決められた型と

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白鳥静香先生の言葉より 205 雨の旅

白鳥静香先生の言葉より 205 雨の旅

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 205 雨の旅

私自身は何か特定の宗教を信じているわけではないのですが、

祖父が仏教者であったり、

母がキリスト教を信じていたせいもあって、

魂があるということを信じられる気がします。

とくに雨が降ると、

私は、人の魂とはこの雨のようなものなのかもしれないなと思うのです。

雨の水は、

天から生まれて、

地上にふりそそぎま

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白鳥静香先生の言葉より 204 恋の雨

白鳥静香先生の言葉より 204 恋の雨

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 204 恋の雨

雨を見ていると思うのですが、

恋愛は雨と似ている気がするのです。

雨粒たちも、恋人たちも、

おたがいにまったく別の空に生まれて、

まったく別々の経験をして、

別々のところを通って

やっとどこかで出逢うのです。

そして一緒になって、またどこかへと進んでゆくのです。

たがいに違う道を通って、

違う経験をして

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白鳥静香先生の言葉より 203 雨音

白鳥静香先生の言葉より 203 雨音

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 203 雨音

そろそろ梅雨になります。

これから少しの間、雨が多くなりますが、

皆さんは雨の日をどのようにお過ごしでしょうか?

私は雨の音を聞くのがとても好きです。

雨の音は人の活動の音をかき消して、自然界の音で私たちを

つつんでくれます。

雨の音を聞いていると、

子供時代の思い出から、

宇宙に最も多く存在するという水素

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白鳥静香先生の言葉より 202 芸術の与えるもの

白鳥静香先生の言葉より 202 芸術の与えるもの

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 202 芸術の与えるもの

芸術は、もちろん、倫理や道徳ではありません。

でも、芸術は、倫理や道徳の基礎となるものを提供できるのではないか?

と私は思っています。

それは、「存在はかけがえのないものである。」

「存在は存在しているという、ただそのことだけによって

かけがえがないものである。」

という存在の秘密を知る機会が、

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白鳥静香先生の言葉より 201 芸術家として

白鳥静香先生の言葉より 201 芸術家として

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 201 芸術家として

私がひとりの芸術家として感じているのは、

存在には、

存在するという、ただそのことだけによって尊厳がある。

かけがえのないものである。

ということです。

そのことを人間にあてはめるなら、

人間に価値があるのは、

仕事によってとか、

役に立ったからとか、

優れた能力や資質、資産、

あるいは美しい容

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白鳥静香先生の言葉より 200+1 花の浄土

白鳥静香先生の言葉より 200+1 花の浄土

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 200+1 花の浄土

私の好きな、

ある古いお寺に江戸時代に作られたという、
閻魔さまと、脱衣婆(だつえば)さまの大きな木像があります。

閻魔さまも、脱衣婆さまも、

どちらも人の魂を天国と地獄に分け、

そして、地獄に送るといわれている、恐い仏様です。

そのお寺にはまた、

お庭に、大きな桜の木と、大きな金木犀の木があるのですが

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白鳥静香先生の言葉より 200 心の浄土 2  芸術のちから

白鳥静香先生の言葉より 200 心の浄土 2  芸術のちから

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 200 心の浄土 2  芸術のちから

東京の、ある古いお寺に、

江戸時代に作られた大きな閻魔さまと脱衣婆(だつえば)さまの
見事な像があります。

閻魔さまも脱衣婆さまも、

どちらも人を天国と地獄に分ける神様(仏様)であるといわれています。

現代人の多くは天国や地獄というと、

「バカな。」と思うかもしれませんが、

私は天国と地

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白鳥静香先生の言葉より 199 心の浄土 「日々是好日」

白鳥静香先生の言葉より 199 心の浄土 「日々是好日」

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 199 心の浄土 「日々是好日」

茶道などをしばらくやった人はよく分かると思うのですが、

お茶室では心が見えます。

自分の心も、客として座ってくれている人の心もです。

もちろん、お茶室でなくても心は見えると思いますが、

芸道(東洋の芸術)の場では、心がとても見えやすいのです。

東洋の芸道においては、

はじめからそこで制作され

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白鳥静香先生の言葉より 198 星々の調和において

白鳥静香先生の言葉より 198 星々の調和において

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 198 星々の調和において

先日、私は、

法律もまた調和を作り出そうとするものであるから、

それもまた、自然や芸術と同じように、
ひとつの美であるのではないだろうか?

ということを書きました。

同じ意味で、

道徳や礼節、マナーのようなものもまた、

美であるのではないでしょうか?

中国に生まれ、

日本、韓国などの、東アジア

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白鳥静香先生の言葉より 197 調和のタペストリー

白鳥静香先生の言葉より 197 調和のタペストリー

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 197 調和のタペストリー

私たちは美しいものというと、

まず、自然や芸術を思い浮かべます。

でも、私は学問のような知性的なものもまた、
美しいもののひとつであるように思います。

それもまた、ひとつの調和であるからです。

私は、以前、学問の美しさについて、
数学のことを美しいと書きましたが、

私は、法律もまた美しいもののひとつ

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白鳥静香先生の言葉より 196 息をすること、茶室にて。

白鳥静香先生の言葉より 196 息をすること、茶室にて。

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 196 息をすること、茶室にて。

私が育った家には小さな茶室がありました。

庭には草木が多かったので、

草木に守られたような優しい茶室でした。

そのような茶室で静かに座っていると、

特に、お客さんもなく、

お茶をたてるのでもない日に

ただ静かに茶室に座っていると、

呼吸が静かに調い、

自分のまわりの空気を感じるようになり

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白鳥静香先生の言葉より 195 Enigma(エニグマ)

白鳥静香先生の言葉より 195 Enigma(エニグマ)

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 195 Enigma(エニグマ)

東洋の芸道(芸術)においては、

まず、決められた型をおぼえます。

そして、それを繰り返し、繰り返し、稽古して、

目をつぶっていてもそれを演じられるようにします。

だから、たとえば茶道や舞踊なら、

一、二年も真面目に習っていれば、

どの生徒さんも同じように、

二十分、三十分の長さの型をよどみ

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白鳥静香先生の言葉より 194 星々の奏でる音楽

白鳥静香先生の言葉より 194 星々の奏でる音楽

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 194 星々の奏でる音楽

東洋の芸術では、

まず姿勢や呼吸、動作を調えることをとても重視します。

ほとんど数学的なくらいに調えてゆきます。

舞踊や音楽のような、

姿勢や動作を人に見られるような芸術だけではなく、

書道や絵画など、

製作者が鑑賞者に見られることのない芸術であってもそうなのです。

それは、東洋の芸術が必ずしも

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白鳥静香先生の言葉より 193 道、東洋の芸術

白鳥静香先生の言葉より 193 道、東洋の芸術

白鳥静香先生の言葉を紹介します

白鳥静香先生の言葉より 193 道、東洋の芸術

私は芸道を愛しています。

芸道とは、簡単にいえば東洋の芸術のことです。

代表的なものに、

茶道、華道、舞踊、音楽、絵画、書道、礼法、のようなものが、
あります。

芸術とは少し違いますが、

弓道や剣術などの武道も芸道のうちに入るかもしれません。

祖父がいくつかの名人といわれるような人であったので、
私は祖

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