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「課題先進地、地方」―僕がこれほど強い危機感を抱く理由

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「労働者が供給できなくなる社会」というお話をしました。

今日は、「課題先進地、地方」というお話をしていきます。

音声はこちらです。

なぜ僕は、人口減少・少子高齢化問題に危機感を抱いているのか?

人口減少問題、少子高齢化問題に対して、僕は自分ごととして、強い危機感、課題感を抱いています。

それには理由があるんですよね。一言で言えば「すでに起こっている、リアルな危機がある」からです。

僕は、新潟県妙高市という、いわゆる中山間地に住んでいます。僕が住んでいる地域は、世帯数で言うと50世帯ぐらいの小さな地域です。以前は60世帯はあったかと思いますが、いまは50を割っている形ですね。

また、以前は子どもたちが結構いたんですよ。夏休みのラジオ体操といったら、子どもたちが20人ぐらい集まって、みんなでラジオ体操していました。ですが、現在はもう、片手あれば足りるぐらいの子どもたちの数で、ラジオ体操もできなくなってしまいました。

しかも、高齢化がすごく進んでます。高齢者の独居世帯が多く、「この先、どうなっちゃうんだろうな」って感じを、ひしひしと感じるわけです。

人口が少なくなると、地域はどうなるのか?

わかりやすい例として――これは、都市部の街ではあまりないことですが――地方では、地域を維持するための活動というか、自治会のようなものがあります。

1年間の活動をざっと上げてみると、特に妙高市は雪が多く降る街なので、春になって雪が解けたら、道路にたまっている泥を掃除したり。それから、いまは田植えの季節ですが、田んぼに水を流す用水の管理をしたり。もう少し経つと、川に雑草が生い茂ってくるので、草刈りしたり。また、山の道が雪によって壊れていたら、地域住民でなおしたり。ほかにも、道路清掃とか、地域の公民館の清掃とか。

あとは、お祭りですよね。春祭りとか秋祭りとか。

こういった、地域で必要なことを役割分担して、地域住民で回しているんです。

10年後を想像すると「もう、無理かも」

いまはまだ、一応できているのですが、子ども達だけではなく、20代とか、30代とか、そういった世代もぐっと少なくなっていて。一番多い世代は多分、50代~60代。いや、高齢者の世代も多いです。

とにかく、人がどんどん減っているので、いままで地域で行っていたお祭りや、地域を維持するための活動に対して、5年後とか、10年後とかを想像した時、「もう、できなくなるものもあるな」って感じなんですよね。

だから、縮小したり、統合したりしながら「本当に必要なものは何か?」というのを整理しながら、現在に至る……という感じです。

目の前に起こる「日本の縮図」

この、危機感の抱き方というのは、人によって違うと思います。「まぁ、人が減っていくんだから、しょうがないよね」と思っている方も、いらっしゃるかもしれません。

ただ、僕はかなりの危機感を抱いています。なぜならば、いまもすでに「地域が維持できない」という状況にあるからです。

でもこれは、近い将来の「日本の縮図」が、目の前に起こっているんだと思っています。今後、「このまま人が減っていくとどうなるか?」……その様を、いま、リアルで感じています。

だから、思うのです。「このまま進んでいくと、地域の企業の人材不足は、相当問題になるだろうな」と。

「いま、できること」をやっておきたい

でも、多くの人はおそらく、この危機感を抱いてないでしょう。仕方がないと思います。

仕方がないとは思うのですが、人がいなくなるリアルを、「今後、どうなっちゃうんだろう?」という不安感や危機感を、いま、まじまじと感じるとき、このまま、何もしないではいられません。

少なくとも、僕は気づいてしまっている。気づいてしまっているから、いま、できることをやっておきたい。もう少し先の未来に進んだ時のために、いまから準備をしておきたい。

だけど、本当に人がいなくなったとき、何をすれば大丈夫なのか……それは、僕にはわかりません。

でも、少なからず、これから地方は、地方の企業は、人が足りなくなるのは間違いない事実です。

じゃあ、いまできることは、何なのか?……企業だったら、地域の中だけではなく、地域の外の人と交流を作ったり、その場にいなくても働ける環境を作っておく。そして、これから必ず起こる、地域の企業の課題解決に向かって、いまできることを取り組んでおく……ということなんです。

仕事だけではなく、地域の課題として

いまお話したのは、仕事という観点ですが、仕事だけではなく、これからの地方はかなりやばくなっていくんだろうなと思っています。

地方における人口減少、少子高齢化の問題は、非常に大きな問題だと認識してます。これらを解決するために、いま、地方においては、大きく分けると3つの施策が行われています。

その、3つの施策について「実際はどうなの?」ということも含めて、明日は「地方における、人口減少対策3つの施策」というお話をしていきます。

では、今日はこれで終わりにします。

次の記事:地方における人口減少対策、3つの施策

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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