丸い三角

自称INTP 心理学系の記事は個人的なメモと化しています。また、心理学を専攻していた訳…

丸い三角

自称INTP 心理学系の記事は個人的なメモと化しています。また、心理学を専攻していた訳ではないことも申し添えておきます。 あと、ジェンダー平等に関する記事が読まれているので、それをテーマにした記事が多くなると思います。

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  • MBTI関連記事

    MBTIに関連した記事です。 MBTIというより、16パターン性格診断関連記事というべきかもしれませんが。 心理学に関係する記事もここに分類しています。

  • ジェンダー論

    ジェンダー平等主義の観点で記事を書いています。ただし、ジェンダー平等主義はフェミニズムとは一致しません。

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    ジェンダー論や文学以外をテーマにした、独立させるほどの記事数のないグループ

  • 文学系の記事

    小学生の教材「ごんぎつね」に託けて色々書いた記事が中心です

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フェミニストが軽視する「共働きをやめる女性特権」

 今回は「共働き女性が『専業主婦になりたい』と言い出すこと」のジェンダー問題について書いていく。この問題について書こうと思ったきっかけはyahoo!ニュースにも取り上げられた以下の記事である。  yahooニュースではこの記事に120コメントついていたが、「共働き夫婦の妻の女性が『専業主婦になりたい』と言い出すことのジェンダー問題」について指摘したコメントは3コメントである(2023/3/18時点)。しかも、その3コメントにはbad評価が多いという始末。まぁ、事後的にみると

    • 「頂き女子」という狂信

       頂き女子マニュアルを再読して「あぁ、こりゃ更生不可能だわ」と強く感じた。頂き女子マニュアルは当然ながら"頂き"をするマニュアルであるのだが、同時にイデオロギーのトラクトでもある。あの強烈な思想を変えようと思うならば、それこそ共産主義国家の思想改革収容所と同等の施設にでも放り込まないと無理だろう。そして、当たり前のことながら先進国の刑務所はそのような施設ではないので、釈放後は実質的には同じことをしながら工夫して捕まらないギリギリの行為を繰り返すだろう。  さて、頂き女子マニ

      • 話題の頂き女子マニュアルを一読。よくできている。 マニュアルの内容について心理学理論で説明可能であることがまた凄い。 また、経営学的視点からの”頂き女子"の捉え方や、手順書としての工夫・完成度の水準が高い。 ※弟子の家田の反省の弁は当該マニュアル通りで無反省なのがよく分かる

        • MBTI:うーん、イマイチ納得感が無い

           先に16パターン性格診断の心理機能の解説と精神モデルの解説をしてきたが、イマイチ納得感が無い。  16パターン性格診断やMBTIが用いる心理機能と精神モデルを"聖典"のように受け止めてその枠組みのもとで思考するという「思想や主義を理解・考察・研究するときのメソッド」を心理機能を取り上げたnote記事において使用してみた。その視座でのものの捉え方を没入することで把握するメソッドなので、没入モードから離脱してノーマルモードに戻ったとき「なるほど、こんな風に見えるのか」と実感を

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        • 話題の頂き女子マニュアルを一読。よくできている。 マニュアルの内容について心理学理論で説明可能であることがまた凄い。 また、経営学的視点からの”頂き女子"の捉え方や、手順書としての工夫・完成度の水準が高い。 ※弟子の家田の反省の弁は当該マニュアル通りで無反省なのがよく分かる

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          MBTI:心理機能のはなし

           ユング(およびフロイト)の人間モデルが蒸気機関をイメージしていることについて、以前に以下のnote記事でほんの少し触れた。  ユングの「心的エネルギー」のイメージは明らかに蒸気機関の蒸気をイメージしており、また、各心理機能を通して心的エネルギーが吹き出すとのイメージもまた蒸気機関そのままである。要するに、ユングの考え方を理解するとき、「圧力を持った気体」をイメージすると理解し易いものが多い。そして、大枠でユングの考え方を引き継いでいるMBTIおよび16パターン性格診断もま

          MBTI:心理機能のはなし

          MBTI:映画『ワイルド・スピード』からみるES世界とEN世界

           映画『ワイルド・スピード』シリーズは、1・2作目と5作目以降では全く別の空気感が漂う(以降『ワイルド・スピード』は『ワイスピ』と略す)。3作目と4作目はその移行期といったところか。3作目は1・2作目とかなり近い、4作目は1・2作目の空気感の名残を残しつつ5作目に近い空気感である。1・2作目と5作目以降の世界の違いは、ドムの世界かホブズの世界かの違いとも言える。そして、ドムの世界がES世界であり、ホブズの世界がEN世界である。  MBTIおよび16パターン性格診断の界隈では

          MBTI:映画『ワイルド・スピード』からみるES世界とEN世界

          MBTI:性格類型の把握のために過去に出会った人を思い出すこと

           MBTIあるいは16パターン性格診断で性格類型を具体的に把握しようとするとき、著名人の性格類型で把握しようとする人、あるいは今現在で仲の良い人物から性格類型を把握しようとする人が、noteやその他のネット上で主流である。  著名人で性格類型を語ることは、著名人という共通のプラットフォームから、他者と「性格類型に特徴的な言動や振舞とは何か」を可能にする。また、今現在で仲の良いや付き合いのある人物で性格類型を語ることは、当該人物の性格を理解してこれから付き合う上での役に立たせ

          MBTI:性格類型の把握のために過去に出会った人を思い出すこと

          MBTI:ことわざや慣用句との類似

           MBTIや16パターン性格診断の各タイプと具体的人物との関係に関して、ことわざや慣用句と具体的状況との関係と同じように接するのが賢明だ。とはいえ、ことわざや慣用句とは何であるのか、よく分かっていない人も少なからぬ数がいる。そこでまず、ことわざや慣用句とは何であるのかを確認しておこう。その後、性格類型とことわざや慣用句との類似を見ていこう。 ■ことわざや慣用句の性質  結論を先に述べておくと、ことわざや慣用句は事態や状況の名前みたいなものであり、存在意義もまた"名前"と同

          MBTI:ことわざや慣用句との類似

          ロジャース派の自己概念理論4:これまでの振り返り

           ロジャース派の自己概念理論をこれから詳細に見ていく。当シリーズ記事では「有機的価値付け」から「自己配慮」までの発達メカニズムについて見ていく。ちょっと別の話題の記事を間に挟んだので、これまで書いたシリーズ記事について、少し説明しておこう。  ロジャース派の自己概念理論の構造に関する私の理解は以下の記事で述べた。ただ、具体的な説明はなく、抽象的な構造だけを提示しただけのメモ書き記事なので、意味不明に思う人も多いと思う。実際、「多くの人にとって『何を言っているのかまるで分から

          ロジャース派の自己概念理論4:これまでの振り返り

          MBTI:代替機能と各タイプの弱点

           この記事は以下の記事「MBTI:最悪期・回復期の心理機能とタイプ」の続編である。  前回の記事で以下のように述べた訳だが、代替機能との関係性については触れなかった。本稿では代替機能と代替機能で認識される対象と各タイプの関係について見ていきたい。 ■各タイプの弱点  各タイプは、どうも代替機能の心理機能でモニターされる対象が弱点となるよう見受けられる。すなわち、以下の心理機能がモニター対象しているものである。  【P型】   【弱点】       【具体例】 ESTP

          MBTI:代替機能と各タイプの弱点

          MBTI:「NeとSe」および「NiとSi」

           MBTIというよりも16パターン性格診断の話である。  さて、SとNの違いが関わる世界の違い、すなわち観念世界の住人か現実世界の住人の違いであることは、私はnote記事で幾度か論じてきた。本稿ではその区分けを前提として、8つの心理機能(※ただし本稿で扱うのは4つ)における小文字の「eとiとの違い」について述べたい。そして、「eやiが指す概念とは何か」の考察結果を一先ず報告しようと思う。 ■eとiの違い e:視点の空間移動は自由だが、時間移動は制約的である i:視点の時

          MBTI:「NeとSe」および「NiとSi」

          MBTI:最悪期・回復期の心理機能とタイプ

           ロジャース派心理学についての文章を纏めるのに少し飽きてきた。そこで気分転換としてMBTI、あるいは16パターン性格診断の心理機能についての私的な考えについて、メモ書きを兼ねて記事にしよう。また、この記事は同時に以下のように以前書いた文の補足も兼ねる。  上記の文は「MBTIの理論からの説明だと"このタイプはかくかくしかじか"であるハズなのだが、私個人が観察した具体的人物で見る限り、そうとも言えないなぁ」という実感を表明したものである。とはいえ、その実感がどういう思考に基づ

          MBTI:最悪期・回復期の心理機能とタイプ

          ロジャース派の自己概念理論3:「重要な他者」の考察にあたっての注意事項

          ■注意1:ロジャース派心理学の「重要な他者」概念は一般的意味とは違う  ここで注意を促しておく。これまで及びこれから論じる「重要な他者」はあくまでもロジャース派心理学における概念の「重要な他者」である。ロジャース派の概念の「重要な他者」でなくとも、通常一般的な意味での"重要な他者"は枚挙に暇がない。例えば、フリーランスの人間にとって取引先担当者は通常一般的な意味において"重要な他者"であるが、ロジャース派の概念の「重要な他者」には大抵の場合に当てはまらない。つまり、ロジャー

          ロジャース派の自己概念理論3:「重要な他者」の考察にあたっての注意事項

          ロジャース派の自己概念理論2:乳幼児の場合の「重要な他者」

           ロジャース派の自己概念理論に出てくる概念を詳細に見ていく。当シリーズ記事では「有機的価値付け」から「自己配慮」までの発達メカニズムである。本稿で見ていく自己概念理論の概念は「重要な他者」あるいは「重要な社会的他者」である。  本稿ではロジャース派の概念の「重要な他者」を乳児から幼児にかけて獲得していく発達段階の本人視点から解説する。つまり、周囲の人間が発達していく主体をどう扱うか、どう見るかといった視点ではないということだ。  まず、最初に簡単に概念内容を述べる。その後

          ロジャース派の自己概念理論2:乳幼児の場合の「重要な他者」

          ロジャース派の自己概念理論1:有機的価値付け

           ロジャース派の自己概念理論をこれから詳細に見ていく。本稿では「有機的価値付け」から「自己配慮」までの発達メカニズムについて見ていく。本稿で見ていく自己概念理論の概念は「有機的価値付け」である。  本稿ではを乳児から幼児にかけて獲得していく発達段階の本人視点から解説する。つまり、周囲の人間が発達していく主体をどう扱うか、どう見るかといった視点ではないということだ。  ではまず、最初に簡単に概念内容を述べる。その後、それらの概念が示す対象の発生について考察する。また、この発

          ロジャース派の自己概念理論1:有機的価値付け

          映画『オッペンハイマー』はフェミニズム映画だ! と解釈ができると問題提起するnote記事があったが、散々に構築主義フェミニズムから映画で表現されたジェンダーバイアスを記事中で指摘しつつ、「男は戦争をして、女は止めようとする」と本質主義フェミニズムで矛盾したこと言い出してて草

          映画『オッペンハイマー』はフェミニズム映画だ! と解釈ができると問題提起するnote記事があったが、散々に構築主義フェミニズムから映画で表現されたジェンダーバイアスを記事中で指摘しつつ、「男は戦争をして、女は止めようとする」と本質主義フェミニズムで矛盾したこと言い出してて草