うさる

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うさる

小説・漫画など創作について語ります。 ブログ「https://www.saiusaruzzz.com/」 /一次創作。カクヨム「https://kakuyomu.jp/users/moruboru」なろう「https://mypage.syosetu.com/2352249/

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  • 話題になった出来事についてへの考え方。

    主にネットで話題になった出来事に対する考え方。

  • 漫画の感想

  • 【鬼滅の刃】おばみつ

    自分が人生でほぼ唯一、狂気的にハマったカプ、「鬼滅の刃」の伊黒小芭内×甘露寺蜜璃、通称おばみつについてひたすら語る記事のまとめ。 何がそんなに凄いのか、語りたい伝えたい。

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    性別による社会規範についてなど。

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自己紹介・活動内容

うさるといいます。 本や漫画、ゲームなどの創作が大好きで、思いついたことがあるとひたすらそれについて語りたい。 そんな思いから2016年4月からはてなブログで「うさ…

うさる
2年前
26

「ドラマ『セクシー田中さん』調査報告書」日本テレビ版、小学館版をそれぞれ読んだ感想。

「ドラマ『セクシー田中さん』について」の報告書、日本テレビ版、小学館版を読んで自分が感じたことについて書きたい。  あくまで自分が感じたこと、考えたことなので、…

うさる
20時間前
10

「鬼滅の刃」における「兄」とは何なのか&兄上(継国巌勝)についての独自解釈を語りたい。

 前回の記事の続き……というより、思いついたことがあって考え直したので、その話をしたい。 ※原作のネタバレがあります。 ※独自解釈が爆発しているので、「解釈違い…

うさる
2日前
23

【「鬼滅の刃」キャラ語り】継国巌勝はなぜ鬼になったのか、なぜ物事の認知の仕方がおかしいのかについて話したい。

※本記事には「鬼滅の刃」の原作のネタバレが含まれます。 ※解釈違いがOKのかたのみお読みください。 「柱稽古編」が始まったこともあり、久しぶりに巌勝のことを思い出…

うさる
5日前
23

「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話感想 原作の展開をより掘り下げた内容になっていて良かった&不死川と伊黒・冨岡の関係について。

「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話の感想(原作のネタバレ注意)  第一話の感想は↓  第三話はほぼオリジナル展開だったが、この先の無限城編の展開を補完している内容だっ…

うさる
9日前
12

「大造じいさんとガン」のストーリー解釈と「タニシを集める養女の夢設定」への感想を語りたい。

 めっちゃなつかしい。  自分もこの話が凄く好きで「今まで勉強した国語の教科書の物語の中からひとつを選んで、絵を描きなさい」という課題で、残雪とハヤブサの戦いの…

うさる
10日前
4

フェミニズム文学とは何なのか。

※「フェミニズム」自体が内実が明確に定まっていない言葉なので、「自分が考えるフェミニズム文学とは何か」という話である。  評判がいいので「虎に翼」を観出した。と…

うさる
13日前
14

「パラノマサイト」の志岐間春恵と櫂利飛太の、表向きの設定を越えた不思議な関係が面白い。

※本記事には「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」のネタバレが含まれます。 ※全体の感想記事は↓こちら。 「パラノマサイト」の志岐間春恵と櫂利飛太の関係が面白…

うさる
2週間前
7

自分が考えるフェミニズムと、いまネットで広まっているフェミニズムとの違いは何か。

 自分が考えるフェミニズムは、いまネットで広まっているフェミニズムとどこか違う。  むしろ真逆のように思えるのは、ベースにある考え方が違うからでは、と気付いた。…

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うさる
3週間前
6

アニメ「鬼滅の刃・柱稽古編」第一話の感想。

 昨日から始まった「鬼滅の刃・柱稽古編」の第一話を見たのでその感想。  物語的には決戦前の日常回の要素が強いけれど、柱の日常の姿が見れるのは柱稽古編くらいなので…

うさる
3週間前
15

「ライチ☆光クラブ」や「鉄血のオルフェンズ」のような、閉じられた子供の互助コミュニティの話が好きだ。

 古屋兎丸と和山やまの「ライチ☆光クラブ」のコラボ本を買ったことをきっかけに、「ライチ☆光クラブ」への熱が再燃している。  本編を読んだ時は、ジャイボはイカレた…

うさる
3週間前
8

女性キャラを「自分」と紐づけて考え、問題にする女性がいるのは何故か。

 もうこの話題はいいかなと思っているのだが、タイトルの件だけ気になったので自分の考えを書きたい。  自分が考えた一番大きな理由は、今の社会の中では(特に対男性に…

うさる
4週間前
12

「社会に依拠せず、自分が世界とどう対峙するか」を語っているコーマック・マッカーシーの作品が大好きだ。

 黒原敏行がマッカーシーの作家性だけではなく、作品一冊ごとに話をしている。こ、これは贅沢すぎる。  記事の終盤で黒原敏行がこう語っているように、マッカーシーの作…

うさる
1か月前
20

「世界が余りに強大で不可解すぎて、人間の個体差など無意味」というチートと逆の設定が好き。

「ケントゥリア」の五話を読んだ。  これは自分が好きそうな話だな、と期待がふくらんでいる。 「世界の全貌は人には理解できない」 「人は何一つ意味もわからず世界の隅…

うさる
1か月前
12

「風よあらしよ」の感想。「悪者になってはならない」は女性にとっては、もはや呪いに近いのではないか。

 野枝が大杉栄と出会うまでは凄く良かった。  子供時代、十代の野枝はとても魅力的だ。  何としても学校に行き勉強がしたい、このまま田舎の片隅で平穏に暮らす一生で終…

うさる
1か月前
22

人をざわつかせる影響力について

 記事を読んで思ったけれど、よしきさんが経験したケースはこっち↓じゃないかな。(違ったらすみません)  自分が想定したのは、よしきさんが悩んでいる状況とは逆の「…

うさる
1か月前
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自己紹介・活動内容

自己紹介・活動内容

うさるといいます。

本や漫画、ゲームなどの創作が大好きで、思いついたことがあるとひたすらそれについて語りたい。

そんな思いから2016年4月からはてなブログで「うさるの厨二病な読書日記」という、小説、漫画、アニメ、ゲームを始めとした創作について思ったことを好きに語るブログを始めました。
 2024年からはnoteをメインに活動しています。

◆カクヨム・小説家になろうで一次創作をしています。(

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「ドラマ『セクシー田中さん』調査報告書」日本テレビ版、小学館版をそれぞれ読んだ感想。

「ドラマ『セクシー田中さん』について」の報告書、日本テレビ版、小学館版を読んで自分が感じたことについて書きたい。
 あくまで自分が感じたこと、考えたことなので、興味があるかたは原本を読むことをお勧めする。

 報告書を読んだ限りでは、この件は「日本テレビと小学館の間の問題」だ。認識の食い違いによって対立し、その対立を解消をする責任を負うべき当事者は、日本テレビと小学館である。

 だが何故かどちら

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「鬼滅の刃」における「兄」とは何なのか&兄上(継国巌勝)についての独自解釈を語りたい。

「鬼滅の刃」における「兄」とは何なのか&兄上(継国巌勝)についての独自解釈を語りたい。

 前回の記事の続き……というより、思いついたことがあって考え直したので、その話をしたい。

※原作のネタバレがあります。
※独自解釈が爆発しているので、「解釈違いでも気にしない」という人のみお読みください。

◆「鬼滅の刃」の「兄」は、作内ルールを超越する特別な存在である。

「鬼滅の刃」は家族の絆が大きなテーマになっているが、その中でも「兄弟(妹)」はさらに特別だ。
 主人公の炭治郎が鬼になって

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【「鬼滅の刃」キャラ語り】継国巌勝はなぜ鬼になったのか、なぜ物事の認知の仕方がおかしいのかについて話したい。

【「鬼滅の刃」キャラ語り】継国巌勝はなぜ鬼になったのか、なぜ物事の認知の仕方がおかしいのかについて話したい。

※本記事には「鬼滅の刃」の原作のネタバレが含まれます。
※解釈違いがOKのかたのみお読みください。

「柱稽古編」が始まったこともあり、久しぶりに巌勝のことを思い出した。
 自分が巌勝に興味を惹かれるのは、言っていることが支離滅裂すぎてそれが何故なのかと考えてしまうからだ。

 巌勝は知覚自体は歪んでいない。しかし外から受け取った情報に対する解釈がおかしい。
「その発想はいくら何でも無理があるだろ

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「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話感想 原作の展開をより掘り下げた内容になっていて良かった&不死川と伊黒・冨岡の関係について。

「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話感想 原作の展開をより掘り下げた内容になっていて良かった&不死川と伊黒・冨岡の関係について。

「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話の感想(原作のネタバレ注意)
 第一話の感想は↓

 第三話はほぼオリジナル展開だったが、この先の無限城編の展開を補完している内容だったところが良かった。

◆アニオリで、物語全体のテーマを掘り下げてくれるのが嬉しい。

 原作は「誰一人欠けても、鬼は滅ぼせなかった。一人一人みんな大事なんだ」と最後に語っていた。その文脈を補強する展開だった。
 宇髄の稽古でモブ隊士たち

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「大造じいさんとガン」のストーリー解釈と「タニシを集める養女の夢設定」への感想を語りたい。

「大造じいさんとガン」のストーリー解釈と「タニシを集める養女の夢設定」への感想を語りたい。

 めっちゃなつかしい。
 自分もこの話が凄く好きで「今まで勉強した国語の教科書の物語の中からひとつを選んで、絵を描きなさい」という課題で、残雪とハヤブサの戦いのシーンを描いた。
「残雪」という名前に、当時から「カッコよ」と痺れていた。リアル中二になる前から厨二だったのだ。
という思い入れがある話なので、思い出しついでに自分の解釈を話したい。

※解釈違いが許せる人だけ読んで下さい。

 自分の記憶

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フェミニズム文学とは何なのか。

フェミニズム文学とは何なのか。

※「フェミニズム」自体が内実が明確に定まっていない言葉なので、「自分が考えるフェミニズム文学とは何か」という話である。

 評判がいいので「虎に翼」を観出した。とても面白い。
 ただフェミニズムをベースにしているかというと(自分の中では)微妙だ、と思っていた。つい先日までは。
 それが寅子が法律事務所を辞める展開を見た時に、「このテイストでラストまで行ってくれるなら」と俄然期待が高まった。

 自

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「パラノマサイト」の志岐間春恵と櫂利飛太の、表向きの設定を越えた不思議な関係が面白い。

「パラノマサイト」の志岐間春恵と櫂利飛太の、表向きの設定を越えた不思議な関係が面白い。

※本記事には「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」のネタバレが含まれます。

※全体の感想記事は↓こちら。

「パラノマサイト」の志岐間春恵と櫂利飛太の関係が面白い。
 二人の関係は、物語の表層上は「探偵と依頼主」でしかなくそれが揺らぐことはない。
 ところがその視点だけで物語を追うと、不自然に感じる点が多々ある。
 例えば物語の冒頭、春恵は真夜中に利飛太を自宅に呼び寄せている。いくら夫と

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自分が考えるフェミニズムと、いまネットで広まっているフェミニズムとの違いは何か。

 自分が考えるフェミニズムは、いまネットで広まっているフェミニズムとどこか違う。
 むしろ真逆のように思えるのは、ベースにある考え方が違うからでは、と気付いた。という話の続き。

*以下は、自分が読んだものに基づく限りの話になります。

 フェミニズムの各派はその時代の哲学の主流となる思想をベースにしている。
 ↑の記事でスピヴァクを例に引いたが今のフェミニズムは

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アニメ「鬼滅の刃・柱稽古編」第一話の感想。

アニメ「鬼滅の刃・柱稽古編」第一話の感想。

 昨日から始まった「鬼滅の刃・柱稽古編」の第一話を見たのでその感想。
 物語的には決戦前の日常回の要素が強いけれど、柱の日常の姿が見れるのは柱稽古編くらいなので楽しみにしていた。

◆冒頭:アニメオリジナルの不死川と伊黒の共闘シーン

 のっけからアニメオリジナル展開で、不死川と伊黒が共闘していた。
 この二人、親友設定のはずだが、この時の言動は二人とも冨岡に対する時と大して変わらない。
 自分の

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「ライチ☆光クラブ」や「鉄血のオルフェンズ」のような、閉じられた子供の互助コミュニティの話が好きだ。

「ライチ☆光クラブ」や「鉄血のオルフェンズ」のような、閉じられた子供の互助コミュニティの話が好きだ。

 古屋兎丸と和山やまの「ライチ☆光クラブ」のコラボ本を買ったことをきっかけに、「ライチ☆光クラブ」への熱が再燃している。
 本編を読んだ時は、ジャイボはイカレたヤバい奴としか思わなかったが、コラボ本の短編で描かれたゼラへの恋心を前提にして本編を読むと、まったく別のキャラに見える。
 本編でも「ゼラが本当に好きだったから、大人の男になることが怖かった」という内面が、もう少しジャイボに寄り添う形で描か

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女性キャラを「自分」と紐づけて考え、問題にする女性がいるのは何故か。

女性キャラを「自分」と紐づけて考え、問題にする女性がいるのは何故か。

 もうこの話題はいいかなと思っているのだが、タイトルの件だけ気になったので自分の考えを書きたい。

 自分が考えた一番大きな理由は、今の社会の中では(特に対男性において)「女性という属性」自体が特徴として捉えられやすいということだ。
 女医、女優という言葉が問題になったことがあったが、「男であることが常態(標準)であり、女であること自体が特殊な状態」という意識が社会(公的な場)ではまだ強い。
 女

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「社会に依拠せず、自分が世界とどう対峙するか」を語っているコーマック・マッカーシーの作品が大好きだ。

 黒原敏行がマッカーシーの作家性だけではなく、作品一冊ごとに話をしている。こ、これは贅沢すぎる。

 記事の終盤で黒原敏行がこう語っているように、マッカーシーの作品の特徴は、社会がほぼ機能していない、ゆえに自己がむき出しのまま世界と直で対峙する(せざるえない)ところにある。
 今の時代だと「自己を抑圧するもの」として捉えられることが多いけれど、社会は「脆弱な自己を守る鎧」でもある。
 共同体の内部

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「世界が余りに強大で不可解すぎて、人間の個体差など無意味」というチートと逆の設定が好き。

「世界が余りに強大で不可解すぎて、人間の個体差など無意味」というチートと逆の設定が好き。

「ケントゥリア」の五話を読んだ。
 これは自分が好きそうな話だな、と期待がふくらんでいる。

「世界の全貌は人には理解できない」
「人は何一つ意味もわからず世界の隅っこで生きているだけ」
「人の個体差(能力差)など、世界から見ればミジンコと蟻程度の差しかない」
という世界観が大好きである。
 ホラーが好きなのは、ホラーというジャンル自体がこういう世界観だからだ(クトゥルフ神話が典型だけど)
 この

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「風よあらしよ」の感想。「悪者になってはならない」は女性にとっては、もはや呪いに近いのではないか。

「風よあらしよ」の感想。「悪者になってはならない」は女性にとっては、もはや呪いに近いのではないか。

 野枝が大杉栄と出会うまでは凄く良かった。
 子供時代、十代の野枝はとても魅力的だ。
 何としても学校に行き勉強がしたい、このまま田舎の片隅で平穏に暮らす一生で終わりたくない、世の中が見たい、自分の力を試したい。
「風やあらしは強ければ強いほど、それに立ち向かえる」
 野心と克己心、上昇志向、自分の可能性を追求したいという情熱と渇望、その反動としての焦燥と鬱屈がこれでもかと伝わってくる。

 自分

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人をざわつかせる影響力について

 記事を読んで思ったけれど、よしきさんが経験したケースはこっち↓じゃないかな。(違ったらすみません)

 自分が想定したのは、よしきさんが悩んでいる状況とは逆の「他人が自分に無関心なのは当たり前だから、何かをするにあたってそこを問題にしても仕方がない」という話だ。

 よしきさんもそこはわかった上で「他人の反応」という大きな枠組みでとらえたのだとは思うけれど。

 完全にただの推測だけど、コメ主は

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