うさる

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うさる

小説・漫画など創作について語ります。 ブログ「https://www.saiusaruzzz.com/」 /一次創作。カクヨム「https://kakuyomu.jp/users/moruboru」なろう「https://mypage.syosetu.com/2352249/

マガジン

  • ジェンダーについて

    性別による社会規範についてなど。

  • 漫画の感想

  • 【鬼滅の刃】おばみつ

    自分が人生でほぼ唯一、狂気的にハマったカプ、「鬼滅の刃」の伊黒小芭内×甘露寺蜜璃、通称おばみつについてひたすら語る記事のまとめ。 何がそんなに凄いのか、語りたい伝えたい。

  • 話題になった出来事についてへの考え方。

    主にネットで話題になった出来事に対する考え方。

  • 小説感想

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自己紹介・活動内容

うさるといいます。 本や漫画、ゲームなどの創作が大好きで、思いついたことがあるとひたすらそれについて語りたい。 そんな思いから2016年4月からはてなブログで「うさるの厨二病な読書日記」という、小説、漫画、アニメ、ゲームを始めとした創作について思ったことを好きに語るブログを始めました。  2024年からはnoteをメインに活動しています。 ◆カクヨム・小説家になろうで一次創作をしています。(苦虫うさる名義) 「男の娘(女性に見える男全般)×女の子」のジャンル「疑似百合

    • 自分が考えるフェミニズムと、いまネットで広まっているフェミニズムとの違いは何か。

       自分が考えるフェミニズムは、いまネットで広まっているフェミニズムとどこか違う。  むしろ真逆のように思えるのは、ベースにある考え方が違うからでは、と気付いた。という話の続き。 *以下は、自分が読んだものに基づく限りの話になります。  フェミニズムの各派はその時代の哲学の主流となる思想をベースにしている。  ↑の記事でスピヴァクを例に引いたが今のフェミニズムは

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      • アニメ「鬼滅の刃・柱稽古編」第一話の感想。

         昨日から始まった「鬼滅の刃・柱稽古編」の第一話を見たのでその感想。  物語的には決戦前の日常回の要素が強いけれど、柱の日常の姿が見れるのは柱稽古編くらいなので楽しみにしていた。 ◆冒頭:アニメオリジナルの不死川と伊黒の共闘シーン  のっけからアニメオリジナル展開で、不死川と伊黒が共闘していた。  この二人、親友設定のはずだが、この時の言動は二人とも冨岡に対する時と大して変わらない。  自分の中ではもうちょっと仲がいいイメージなのだが。 というより、本編だけを読んでいた時

        • 「ライチ☆光クラブ」や「鉄血のオルフェンズ」のような、閉じられた子供の互助コミュニティの話が好きだ。

           古屋兎丸と和山やまの「ライチ☆光クラブ」のコラボ本を買ったことをきっかけに、「ライチ☆光クラブ」への熱が再燃している。  本編を読んだ時は、ジャイボはイカレたヤバい奴としか思わなかったが、コラボ本の短編で描かれたゼラへの恋心を前提にして本編を読むと、まったく別のキャラに見える。  本編でも「ゼラが本当に好きだったから、大人の男になることが怖かった」という内面が、もう少しジャイボに寄り添う形で描かれていたらな。  それにしてもゼラはひでえ奴だ(まあ好きだけど)  元が劇だから

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        • アニメ「鬼滅の刃・柱稽古編」第一話の感想。

        • 「ライチ☆光クラブ」や「鉄血のオルフェンズ」のような、閉じられた子供の互助コミュニティの話が好きだ。

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        • ジェンダーについて
          47本
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          8本
        • 漫画の感想
          81本
        • 話題になった出来事についてへの考え方。
          79本
        • 小説感想
          38本
        • 増田(はてなアノニマスダイアリー)を読んで。
          13本

        記事

          女性キャラを「自分」と紐づけて考え、問題にする女性がいるのは何故か。

           もうこの話題はいいかなと思っているのだが、タイトルの件だけ気になったので自分の考えを書きたい。  自分が考えた一番大きな理由は、今の社会の中では(特に対男性において)「女性という属性」自体が特徴として捉えられやすいということだ。  女医、女優という言葉が問題になったことがあったが、「男であることが常態(標準)であり、女であること自体が特殊な状態」という意識が社会(公的な場)ではまだ強い。  女性閣僚の人数が注視されるなど、「女」という属性は男の中ではひとつの特徴としてフォ

          女性キャラを「自分」と紐づけて考え、問題にする女性がいるのは何故か。

          「社会に依拠せず、自分が世界とどう対峙するか」を語っているコーマック・マッカーシーの作品が大好きだ。

           黒原敏行がマッカーシーの作家性だけではなく、作品一冊ごとに話をしている。こ、これは贅沢すぎる。  記事の終盤で黒原敏行がこう語っているように、マッカーシーの作品の特徴は、社会がほぼ機能していない、ゆえに自己がむき出しのまま世界と直で対峙する(せざるえない)ところにある。  今の時代だと「自己を抑圧するもの」として捉えられることが多いけれど、社会は「脆弱な自己を守る鎧」でもある。  共同体の内部にいれば助け合いが可能であるという実利的な面もあれば、社会性が機能していれば当た

          「社会に依拠せず、自分が世界とどう対峙するか」を語っているコーマック・マッカーシーの作品が大好きだ。

          「世界が余りに強大で不可解すぎて、人間の個体差など無意味」というチートと逆の設定が好き。

          「ケントゥリア」の五話を読んだ。  これは自分が好きそうな話だな、と期待がふくらんでいる。 「世界の全貌は人には理解できない」 「人は何一つ意味もわからず世界の隅っこで生きているだけ」 「人の個体差(能力差)など、世界から見ればミジンコと蟻程度の差しかない」 という世界観が大好きである。  ホラーが好きなのは、ホラーというジャンル自体がこういう世界観だからだ(クトゥルフ神話が典型だけど)  この逆の「万能感を楽しむ話(チートなど)」は、昔からほぼ興味が持てない。  五話で

          「世界が余りに強大で不可解すぎて、人間の個体差など無意味」というチートと逆の設定が好き。

          「風よあらしよ」の感想。「悪者になってはならない」は女性にとっては、もはや呪いに近いのではないか。

           野枝が大杉栄と出会うまでは凄く良かった。  子供時代、十代の野枝はとても魅力的だ。  何としても学校に行き勉強がしたい、このまま田舎の片隅で平穏に暮らす一生で終わりたくない、世の中が見たい、自分の力を試したい。 「風やあらしは強ければ強いほど、それに立ち向かえる」  野心と克己心、上昇志向、自分の可能性を追求したいという情熱と渇望、その反動としての焦燥と鬱屈がこれでもかと伝わってくる。  自分が十代の野枝が好きなのは、負の感情も持っているところだ。  叔父の家に押しかける

          「風よあらしよ」の感想。「悪者になってはならない」は女性にとっては、もはや呪いに近いのではないか。

          人をざわつかせる影響力について

           記事を読んで思ったけれど、よしきさんが経験したケースはこっち↓じゃないかな。(違ったらすみません)  自分が想定したのは、よしきさんが悩んでいる状況とは逆の「他人が自分に無関心なのは当たり前だから、何かをするにあたってそこを問題にしても仕方がない」という話だ。  よしきさんもそこはわかった上で「他人の反応」という大きな枠組みでとらえたのだとは思うけれど。  完全にただの推測だけど、コメ主はよしきさんの書いていることとその影響力が怖いんじゃないかと思う。  ただ「読まれ

          人をざわつかせる影響力について

          それは「あなたに興味がない」以上でも以下でもない。

           ↑の増田を読んだ感想。  個人の趣味、思考、思想、嗜好などは他人に対して自己開示として機能する。  増田がロリータの服装をしたことで、周りは「よく知らない」からフラットな認識しか持っていなかった増田を「ロリータがかなり好きな人、ロリータに大きな興味を抱く人」と認識する。  そう理解した瞬間に、増田に対する認識が「自分と共通点がある可能性がある人」から「興味がわかないからリソースを割く必要がない人」になった。  増田が「自分」を出したらそこには興味を持たなかった人がいた、

          それは「あなたに興味がない」以上でも以下でもない。

          【「マヴァール年代記」キャラ語り】冷酷なマキャベリスト・ヴェンツェルの魅力に、今さら気付く。

           ン十年ぶりに読み直して、「マヴァール年代記」は心理小説だったことに気付いて衝撃を受けた。  その続き。  今回読み直して、ストーリーと同じように、ヴェンツェルというキャラも子供のころとはまったく違う風に感じられて驚いた。  びっくりするくらいヴェンツェルを好きになった。  子供の時は「アルスラーン戦記」のナルサスに近いタイプに感じられて、どちらかと言うと苦手だった。  今読むと、少なくともナルサスとはまったく違うタイプのキャラである。 ◆ヴェンツェルは悪党である  ヴ

          【「マヴァール年代記」キャラ語り】冷酷なマキャベリスト・ヴェンツェルの魅力に、今さら気付く。

          「マヴァール年代記」が田中芳樹の最高傑作である理由を、今から1万1500文字かけて語ります。

          ◆ン十年ぶりに読んだ「マヴァール年代記」が余りに面白すぎて興奮が治まらない。  田中芳樹の作品の中でも一、二を争うくらい好きな「マヴァール年代記」をン十年ぶりに読んだ。  もの凄く面白かった。読んでいるあいだ、興奮して立ったり座ったり部屋の中をうろうろしたりしていた(面白い作品に出会うと挙動不審になる)  十代の時にこの作品に出会って何十回と読んでいるが、今までこの話の面白さを何もわかっていなかったんだなと痛感した。読み直して良かった。  自分が読んだ田中芳樹の作品の中では

          「マヴァール年代記」が田中芳樹の最高傑作である理由を、今から1万1500文字かけて語ります。

          色々引っかかることがあっても、「ケントゥリア」を面白いと思い期待する理由。

           第一話の序盤は読んでいて引っかかるポイントが多かった。 「奴隷」は資産なので、労働力にならなそうな老人と二人分の価値がある妊婦が同じ待遇というのはありえないのでは、と気になった。 「買い手がつかない」というが、これも何故かわからない。ミラなんて絶対高値だろう。  その他にも、船長の「何も成せない無価値な奴らだ」と言う台詞も引っかかった。  これは明らかに奴隷を「商品」ではなく対等の人間として人生の価値を判断している台詞だ。  現代で言えば家畜に向かって「何も成せない無価値な

          色々引っかかることがあっても、「ケントゥリア」を面白いと思い期待する理由。

          話題になった、令和6年4月11日 岸田首相の米議会両院会議演説全文を読んだ忌憚のない感想。

          *タイトル通りの忌憚のない意見です。  自分は政治的にはいわゆる無党派層で、心情としてはやや左よりの中道だ。今の日本の政治におけるボリュームゾーンの一人だと思う。  そんな自分が話題になった↑の岸田首相の演説を読んだ感想。  一番思ったのは、次の大統領選ではトランプが返り咲く可能性が高いと考えているんだなということだ(正確には返り咲くことを最も危険視しているんだなと思った)  演説の内容が「世界の安全保障において米国が大きな犠牲を払って損をしている。これからは無償奉仕では

          話題になった、令和6年4月11日 岸田首相の米議会両院会議演説全文を読んだ忌憚のない感想。

          「他人は自分とは違う」ということは当たり前のようで、常に確認しないといけないのかもしれない。

           少し前に話題になったお笑いコンビのファンの人(以下「ファンの人」)について。  この件について自分が感じたことと他の人の反応がちょっと違うなと思った。  具体的には ①最初の文章「SNSをブロックされるまで」を読んでどこに引っかかったか。 ②「文章が上手い」という反応が多かったのは何故か。 ③反省文「私の間違いは何だったのか?」を読んだ感想。 の三つだ。  ②について少し補足すると、「この文章を上手いと思うなんて」という意味ではなく、この話の要点に「文章の巧拙」を持ってく

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          「他人は自分とは違う」ということは当たり前のようで、常…

          つるはしを売る奴よりも「伝説のつるはしでーす」と嘘をつく奴よりも、「伝説のつるはしだなんて嘘だ」と騒ぐ人こそ何とかならないかな。

           年始の地震のデマの拡散の話で「ネットは『批判されること=注目が稼げる』という発想でやっている人間が多いから、本当にそれが広まるべきではないと思うのであれば注目は払わないほうがいい」ということを書いた。  今のネットは「ひと言言いたい、関わりたい欲を抑えきれないこと」を注目を稼ぎたい人間に利用されている構図がある。「その物事についてどう思うか(自分の意見)」よりも先に「その物事を拡散することに加わるか」を考えないといけない。  これだけ「アテンションエコノミー」という語が出

          つるはしを売る奴よりも「伝説のつるはしでーす」と嘘をつく奴よりも、「伝説のつるはしだなんて嘘だ」と騒ぐ人こそ何とかならないかな。