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みらっちコレクション

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心の琴線に触れた記事。そしてクリエイターさんをいつでも探せるようにマガジンにまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

父は高等遊民

わたしが17歳になった春だった。 父は高等遊民となった。 父は勤めていた会社を突如として辞…

マジバイ
2週間前
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間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』

間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』を読む。 不死の身体を手に入れた「わたし」が、ひとり…

既視の海
11日前
16

味方ができたと嬉しかったのよ

母が私を産んだのは、何歳の時だったのだろうか。 今年70歳を迎える母。 私が今年44歳になる…

猿荻レオン
2週間前
61

今の自分だからできるようになったこと

弱視で見えにくいわたしは、その人のもつ雰囲気に敏感だ。近くを通り過ぎるとき、顔がハッキリ…

リコ
2週間前
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初めて作家を見た日【エッセイ】

 村上春樹『風の歌を聴け』の中で、主人公に鼠が、なぜ本を読むのか、と訊ねる場面がある。こ…

37

詩 | Words, words, words

W Words, words, words. A Always troubled by words, R Reluctantly I'm depressed. A…

目指すその先は

健康、美容、衣服、メンタルやスピリチュアル、イベント開催、 山や海というアウトドア わたしは色んなことが好きでそのほとんどを仕事としてきました 入口は違えど、       わたしらしく       活き活きと       美しく健やかに       輝き          に辿り着くのだと思っています 何が好きで、どこから入っていきたいか を選んでいただく、というスタイルでしっかりとひとりひとりに携わりたい 関わった人たちが段々と笑顔になり、輝いていく過程に同行できる

名前だけのひと

アイスコーヒーがからりと音を立てた時、純生くんは言った。 別れよう。 私は吹き出してしま…

微熱
3週間前
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四天王寺「聖霊会」で舞楽を初鑑賞!

かなり日は過ぎてしまいましたが、4月22日に四天王寺の「聖霊会」へ行ってきました。 12時半…

千世(ちせ)
3週間前
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『光る君へ』の世界を読む

毎年、その年の大河ドラマに関連する本を1冊は読むようにしている。今年はいつもより気合い入…

アントワーヌ・コンパニョン『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』

アントワーヌ・コンパニョン『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』を読み終える。も…

既視の海
3週間前
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邂逅ビワレイク

年忌を重ねるたびに薄れてゆく夫が、今年はとうとう、人のかたちをした淡い影に成り果てていた…

ヱリ
3週間前
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2024年5月の壁紙カレンダー

皆さまGWはいかがお過ごしでしょうか。 5月の壁紙カレンダーを配布します。 iphone/スマート…

【読書コラム】とどのつまり、文体ってなんなのだ?! プロとアマチュア、男と女、人気のあるなし。その差はいったいどこにある? - 『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』ベン・ブラット(著),坪野圭介(訳)

 高校生の頃、幸運にも、大江健三郎さんとお話しする機会を得た。最初、有名な小説家ということで、 「大江先生」  と、お声かけしたのだが、「先生はやめてくれ」と言われたことが印象的だった。 「大江さんと呼んでください」  当時、大江さんの初期作品にわたしはハマっていたので、どうしてこんな現実離れした設定を書くことができたのか、いろいろ質問させて頂いた。「そんなむかしの話を聞かれても」と言いつつ、大江さんは現実に経験した出来事がきっかけになっていると丁寧に教えてくれた。