【博物少女】in note

見返り美人図・遮光器土偶・麗子微笑 等々・・・ 博物館・美術館の文化財を擬人化するプロ…

【博物少女】in note

見返り美人図・遮光器土偶・麗子微笑 等々・・・ 博物館・美術館の文化財を擬人化するプロジェクト『博物少女』です。 https://twitter.com/ArtifactGirls

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博物少女とは

【博物少女】は漫画家・イラストレーターのヱシカ/ショーゴが2019年5月のコミティアにて発表、多角的にメディア展開している『文化財擬人化プロジェクト』です。 ◆ 博物少女 あらすじ ◆ ある日突然、あなたは博物館の館長に任命されてしまいます。 なんとその博物館は、文化財が可愛らしい少女の姿に変化した 【博物少女】たちのいる博物館だったのです───。 ◆ ◆ ◆ 博物少女は今後、以下の3つの要素で展開していく予定です。 【絵】キャラクターデザイン・イラスト・マンガ(n

    • 漫画新連載のご報告と今後の方針

      ご無沙汰しております。 博物少女のヱシカでございます。 気づけば最初のオーディションから1年が経過いたしました。 長く更新が滞っていたこと深くお詫び申し上げます。 先程ヱシカのTwitterにてご報告しましたが新連載がスタートいたしました。 それに伴い、誠に勝手ながら【博物少女】は現在の制作環境が整うまで運営を縮小させていただきます。 「1年の後半何もやってないじゃないか!」と思われるかもしれませんが、その通りです。その通りなのですが、7月頃まではとある小説家の方とコラ

      • プレコミック『PR動画を撮ろう』

         この漫画は2019年5月12日のコミティアにて頒布した博物少女のプレビューコミックになります。  Web掲載にあたり頒布時は8ページだったものを10ページにしたり、セリフを変更したりなどいたしました。すずりの着物のデザイン等も変更前のものになります。 <<======================>> <<===========(1)===========>> <<===========(2)===========>> <<===========(3)======

        • 博物少女【更新履歴】

          2020/05/17 展示室を作成。【プレコミック『PR動画を撮ろう』】を追加。 2020/05/17 登場人物 【シャコ】に表情差分を追加。 2020/05/12 はじめに ・ 告知等 に【更新履歴】を追加。 2020/05/11 はじめに に【はじめに】を追加。 ◆◆過去の更新履歴◆◆ 2020/04/28 登場人物 に【すずり】【ミカ】【シャコ】【れゐこ】【鳴狐】 を追加。 2020/04/17 連載小説 に 【博物少女 キャラクターストーリー#1】を追加。 2020

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        記事

          銘 左兵衛尉藤原国吉『鳴狐』

           そなたなら、わらわたちの願いを叶えてくれるやもしれぬのぅ。───なんてな。  粟田口国吉作『銘 左兵衛尉藤原国吉』がヒトガタ化した姿。  いつも全裸の状態で顕現化するため、ミュージアムショップのTシャツやスカーフを勝手に着用している。飄々とした語り口であまり本音を話さず、語尾に「~のじゃ」を付けているのも常用かキャラ作りか不明である。  性格も実際服も着たくない程のめんどくさがり屋。普段は昼夜問わず酒を嗜むか寝ているかのどちらかだが、たまに周囲を巻き込んで遊びを思いつくな

          銘 左兵衛尉藤原国吉『鳴狐』

          麗子微笑『れゐこ』

           館長せんせいはいついかなる時も、れゐこと遊ぶことが義務なの。  岸田劉生作『麗子像(麗子微笑)』がヒトガタ化した姿。  絵画では静かな微笑みを湛えているが、れゐこ本人は他人に笑顔を見せるのが苦手で他の博物少女もほとんど彼女の笑顔を見たことがない。とはいえ不機嫌だったりしている訳ではなく単に無表情なだけである。  7歳児の見た目からは想像もつかない語彙力で大人に対しては毒舌をはくが意外と性格は素直でお菓子をあげたりゲームの相手をするとちゃんと言うことを聞く。  小学校には行

          麗子微笑『れゐこ』

          遮光器土偶『シャコ』

           なんか顔がクラいぞ~? 笑顔はこう! …わかった? にひひっ  東北地方の遺跡で出土した『遮光器土偶』がヒトガタ化した姿。見た目はギャルだが性格はおおらか。誰にでも気さくに接することができ、 困っている人は見過ごせないタイプ。   芸能界にスカウトされモデルとして活躍しながら、自身の"土"の知識を活かし泥パックなどのスキンケアブランドのプロデュースなども手掛けている。  肌は日焼けではなく地黒。毎年新作の水着を購入するが 身体が水に浮かばないので底が深い海などは苦手。

          遮光器土偶『シャコ』

          見返り美人図『ミカ』

           博物館の安寧こそ、私にとって幸甚の極みだ。  菱川師宣作『見返り美人図』がヒトガタ化した姿。  居合を得意とし、実直な性格で規律を重んじ、曲がったことが大嫌いな博物少女。そのため、身だしなみがユルいシャコや鳴狐にはつい厳しく接してしまうことも。  普段は都内の女子校に通っているがそこでも風紀委員を務めていて生徒からは恐れられている。  常に冷静沈着だが「美人」と呼ばれると表情が一変し、精一杯否定する。 ●オリジナル 出典:ColBase(https://colbas

          見返り美人図『ミカ』

          八橋蒔絵螺鈿硯箱『すずり』

           ごきげんよう館長様。本日もよろしくお願いいたします。 尾形光琳作『八橋蒔絵螺鈿硯箱』がヒトガタ化した姿。  古風で奥ゆかしい雰囲気だが、スマートフォンや動画配信など新しいものにも興味津々。またケーキやプリン等スイーツに目がなく、新作スイーツを求めて街に繰り出すこともしばしば。  素直な性格で他人を疑うことを知らず、鳴狐が話す冗談も本気で信じてしまう。  日々の出来事はSNSに投稿しているが、スイーツのレビューやショップの感想は常に持ち歩いている「マイ毛筆」で色紙にしたため

          八橋蒔絵螺鈿硯箱『すずり』

          小説「博物少女 キャラクターストーリー#1」後編

           ※このキャラストーリーは本編「博物少女 ヒロメリエ!」にまだ出てきていないキャラクターや設定などが登場します。ご了承ください。 ※このキャラストーリーは「博物少女 ヒロメリエ!」と若干時間軸が前後していたり、微妙にパラレルワールドだったりします。 (TVアニメのドラゴンボールと映画のドラゴンボールくらいの違いです) --------------------------------     シャコ「じゃ~ん、シャケたっぷりのクリームシチューだよ~!」   ミカ「おぉ……これ

          小説「博物少女 キャラクターストーリー#1」後編

          小説「博物少女 キャラクターストーリー#1」前編

          ※このキャラストーリーは本編「博物少女 ヒロメリエ!」にまだ出てきていないキャラクターや設定などが登場します。ご了承ください。 ※このキャラストーリーは「博物少女 ヒロメリエ!」と若干時間軸が前後していたり、微妙にパラレルワールドだったりします。 (TVアニメのドラゴンボールと映画のドラゴンボールくらいの違いです) --------------------------------      【ピンポーン(チャイム音)】  シャコ「はーい」  【ガチャッ(ドア音)】

          小説「博物少女 キャラクターストーリー#1」前編

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-14

           第1話 SCENE 4-⑥ --------------------------------        すずりの見事な励ましに、私は素直に感心してしまった。  「すごいですね……、私がすずりさんくらいの年齢のころは   万葉集なんか教科書でしか知らなかったのに」  「え? あの……わたくし、一応年齢が───」  「すずりさん、こんなこと聞いてもわかりきってると思いますが……   私なんかが博物館の館長に向いていると思いますか?」   しばらくの静寂ののち、すずりは口

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-14

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-13

           第1話 SCENE 4-⑤ --------------------------------     「……その花は?」 「カキツバタと言います。わたくし、このお花が大好きなんです」  そう言うすずりの表情はとても柔らかかった。  疲弊と苛立ちで眉間にシワの寄りまくってる私の顔とは  対極にあったもので間違いない。     すずりは静かに目を閉じ、ゆっくりと息を整えた。        すみのゑの あささわをのの かきつはた ころもにすりつけ きむひしらずも  (住吉の 浅

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-13

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-12

          第1話 SCENE 4-④ --------------------------------  「それじゃあボクは失礼するわ。すずりちゃん、あとはよろしくね」 「え? あ、はい……」  突然立ち去ろうとするXだが、当然私は納得がいかない。 「待ってください! 説明がまだ───」  Xに詰め寄ろうとしたが、体が動かない。  ここに来たときと一緒だ。  この私以外の意思に体が支配されているような感覚……。 「忘れているのなら尚のこと、この場所で思い出して頂戴。  もう時

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-12

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-11

            第1話 SCENE 4-③ --------------------------------  どうして?    どうして“それ”を知っている?    Xの一言に私は体温が急に冷えたような感覚を憶えた。  Xのいう通りだった。  私は今日、会社を辞めてきた。  しかし。  私が会社を辞めたのは、当然社内の一部の人間しか知らないはずなのに。   「勤務先の人事の担当者が情報提供してくれた、ワケでは決してないわ。  詳しくは言えないけれど、これはボクたち独自の情報網から」

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-11

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-10

          第1話 SCENE 4-② -------------------------------- 「そこで! キミにはそう!『夜の博物館長』という  特殊任務に就いてもらい原因の究明にあたってもらいたいのよ!!」  うるさいし、怪しい。あと響きがちょっと卑猥。 「……以上がキミをここに連れてきた理由よ」  フードの奥の表情はうかがい知れないが、Xは明らかに満足げだった。 「頑張ってね、館長様? フフフ……」 「……おこと……お断りします」  ここに連れて来られた時のように

          小説【博物少女 ヒロメリエ!】#1-10