小説「博物少女 キャラクターストーリー#1」前編
※このキャラストーリーは本編「博物少女 ヒロメリエ!」にまだ出てきていないキャラクターや設定などが登場します。ご了承ください。
※このキャラストーリーは「博物少女 ヒロメリエ!」と若干時間軸が前後していたり、微妙にパラレルワールドだったりします。
(TVアニメのドラゴンボールと映画のドラゴンボールくらいの違いです)
--------------------------------
【ピンポーン(チャイム音)】
シャコ「はーい」
【ガチャッ(ドア音)】
シャコ「おっ、ミカチー1番乗りー。いらっしゃーい」
ミカ「ほ、本日はお日柄もよく……お招きいただき、きょッ恐悦至極に存じ奉(たてまつ)り候(そうろう)…」
シャコ「あははは! 硬すぎるってー。そんな緊張しないでいいからさ。ほら入って入って」
ミカ「し、失礼する……」
【バタンッ(ドア音)】
シャコ「ていうか着物で来るかと思ったけど今日は私服なんだねー。あたしミカチーの私服初めて見たよー」
ミカ「さ、さすがに今は往来も人が少ないとは言え、やはりいつもの着物は目立ちすぎるからな……へ、変だろうか?」
シャコ「全然! めっちゃ似合ってるよ~! 後で写真撮らせてね?」
ミカ「なッ、それはダメだッ!」
シャコ「にひひひっ」
【ぐつぐつぐつ……(鍋が煮える音)】
ミカ「……ん? なにか作っているのか?」
シャコ「うん、せっかくみんな来るんだし、大人数で食べられるものほしいなと思って。あー……、ひょっとしてご飯食べてきちゃった?」
ミカ「い、いや食事はとっていない……それに、わたしもその……実は来る前に……」
【バリバリバリ……(ビニールの擦れる音)】
シャコ「えーっなになに!?おぉお唐揚げだー!!これミカチーが作ったの!?めっちゃうまそうなんだけどー!」
ミカ「あぁ……、だがシャコも作っているならこれは不要になってしまったな……」
シャコ「いやいやいや超ありがたいよー。すずりんもれこりんもちっこいクセにめっちゃ食うし。ナッキーもお酒のオツマミでグイグイいくだろうし。ていうかなによりも、あたしが食べたーい!」
ミカ「そっそうか、それなら良かった」
【~♪(スマホのメール受信音)】
シャコ「おっと誰だ誰だ? …………すずりんからだ。えーと…『鳴狐様がなかなかお酒を買えないため、そちらへの到着が遅れます。もしミカさんがいらっしゃるなら先に始めてしまってください』だって。あははは! ナニコレ!」
ミカ「確かに三人のあの外見ではいくら全員ハタチ以上と言えどもなかなか難しいだろうな……わたしが行って代わりに買ったほうがいいのだろうか」
シャコ「あははは!ミカチーが行っても変わんないってー。はぁ~……マジ笑ったー。じゃあすずりんも言ってることだし、先始めちゃおっか。あたしが作ってたのもほぼ完成してるからさ」
ミカ「いやしかし、やはり全員そろってからのほうが……」
【グウぅ~……(お腹の鳴る音)】
ミカ「~~~~ッ!!」
シャコ「ほらーやっぱお腹へってんじゃんー。てかあたしもお腹すいてるし、先食べよっ」
ミカ「う、うむ……」
ミカ(どど、どうしよう……シャコと二人きりでご飯食べるなんて……)
<つづく>
<ミカ キャラクター紹介動画>
<シャコ キャラクター紹介動画>
<本編「博物少女 ヒロメリエ!」はこちらから>
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?