飯田亮介@ナポリの回し者

イタリアの僻地で人口約800人の村に暮らす翻訳家です。最近、朝日新聞でこんな記事を書き…

飯田亮介@ナポリの回し者

イタリアの僻地で人口約800人の村に暮らす翻訳家です。最近、朝日新聞でこんな記事を書きました:https://book.asahi.com/article/14408911 でも、いつもはだいたいこのあたりにいます:http://twitter.com/kirokubito

マガジン

  • 写真日記 #今日も村にいます

  • ためになるお話(みなさんの記事)

    noteで見つけたみなさんの素敵な記事をここにまとめてみようかと

  • タスマニア

    パオロ・ジョルダーノの小説「タスマニア」(2024年、飯田亮介訳、早川書房)関連情報、みなさんのご感想など集めてみたいと思っています。

  • 立派なポメラ使いになるための記事

    最近DM200を買ったので、noteの先達の記事を漁っております。

  • 天に焦がれて

    パオロ・ジョルダーノの小説『天に焦がれて』(飯田亮介訳、早川書房)関連の記事をまとめています。

最近の記事

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ジョルダーノ『タスマニア』訳者あとがきが公開されました(2024/03/29書評リンクを追加)

僕の訳したパオロ・ジョルダーノ最新作『タスマニア』が1月頭に刊行され、その訳者あとがきが早川書房のnoteで公開されました。 イタリアでは2022年10月に発表されたこの小説は、主人公である悩み多きイタリア人作家とその周囲の人々の2015年から今日にいたるまでの紆余曲折を描いた作品です。それは一見、非常にパーソナルな物語のようでありながら、実は、誰もが大小さまざまな災禍の「サバイバー(生存者、生き残り)」であるこの奇妙な時代を生きるわたしたちの物語でもあります。 ジョルダ

    • 写真日記 2024/04/23 春よ

      春よ、と書いてみたが、このところなんか寒い。 一週間前まで真夏みたいに強烈な日差しでほとんどクラクラしていて、このままじゃ確実に地球、いや、人類終わったな、年内にもやばいんじゃね? なんて物騒なことを思っていたくらい、暑かったのに、ここ数日、12月並みに寒い。ほとんど雪の溶けきっていた遠くの山もまた真っ白になった。 そんなつかの間の初夏の間に撮った春っぽい写真をいくつか。特に伝えたいことも書きたいこともないのだけど(あんまり寒くて)、まあ、たまにはこういうのもいいでしょう

      • 写真日記 2024/04/5 「友人Pとひさびさの頂へ」

        (2024/04/15記。見事に三日坊主。先週末の山行の写真すら上げてなかった。というか、久しぶりに頭がからっぽになるくらい肉体を酷使して、すっきりして、いったん表現欲から解放されたのかもしれない。物は言い様だ。なんたって翻訳家は言い換え職人だからな) 登山基地のフォーチェ村で顔なじみのレストランの面々に、来るの何年ぶりだ? と言われるくらいだから、本当に久しぶりだったのかもしれない。それだって年下の友人Pがシビッリーニ山地(写真ギャラリー)に連れて行ってくれと言うから、じ

        • 写真日記 2024/03/28 空を眺めるなど

          これは昨日、夕方にちょろっと家を出て、徒歩三分のちょっとした丘の上にある村の公営墓地の周辺を歩いた時の写真。とても眺めがいい場所なのです。お空の上の天国が近いとか、何かそういう意味もある立地なのでしょう。 そんなところで時々こうして雲の写真をとります。あんまり枚数を撮らないので、カメラをいいわけに空を眺めている、というほうが実態に近いのかも。釣り人にもけっこういるんじゃないでしょうか。釣り上げるのも楽しいけれど、なんとなく海を眺めたり、渓流の景色に身をおいてじっとしているの

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        ジョルダーノ『タスマニア』訳者あとがきが公開されました(2024/03/29書評リンクを追加)

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        • 狼の幸せ
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        記事

          写真日記 2024/03/27 野生のアスパラガス狩り

          三日坊主は悔しいので今が旬、春のイタリアの風物詩、というかモンントットーネ村の村民大好きの森のアスパラ狩りをちょっと紹介。イタリア在住邦人の皆さんもぜひ探してみてください。 出来るだけ農薬撒いてなさそうなオリーブ畑とか、南向きの傾斜地なんかが狙い目であります。ただ手折る時に注意しておきたいのは根っこから引き抜かないことです。株が痛みますんで。次の動画のように下の方から茎をそっと撫でるようにして自然に折れる先端10-15センチくらいにしておけ、僕はそう師匠に教えてもらいました

          写真日記 2024/03/27 野生のアスパラガス狩り

          写真日記 2024/03/26 夜の村など

          ぜんぜん今日撮った写真じゃないですけど、一応、二日連続してみましょう。 継続は力なりとかなんとか。イタリアは朝の二時、昨日はせっかく早起きしたのに今夜はクラハでまた夜づっぱり、、、なんて言葉はないそうです。やばいぞ、翻訳家。それを言うなら宵っぱりな、宵っぱりの朝寝坊! だもんで夜にちなんだ写真をいくつか。

          写真日記 2024/03/26 夜の村など

          写真日記 2024/03/25

          こんなかたちでスマホやペンタックスK-3 mkIIIなどで撮った写真入りの日記めいたものを書いてみようかと思う。毎日にはならないだろうし、写真もあまり編集とかせずに気軽に。ツイートだとどうしても残らないからね。 そうそう、6月の一時帰国に合わせてこんなことを思いついたのでツイートした。ご興味のある方はメール info@traduzionegiapponese.com までご一報ください。

          初フリーライティング

          自分の文章を書く、ということに少し行き詰まりを覚えている。そこで元Twitterで出会った『自分の「声」で書く技術』(ピーター・エルボウ、月谷真紀訳、英知出版)という本を買った。 日本から届いた本の目次を見て、実はすぐに、ああちょっと失敗したかも、と思った。半分くらいはグループで行うティーチャーレス・ライティング・クラスという自主勉強会の説明に割かれた本のようだからだ。 でも前半でフリーライティングという修練をとにかく薦めていて、これは頭でっかちで石橋を叩きまくりな自分に

          初フリーライティング

          ポメラ記念日(2)

          本当に全体にニベアをうっすらと塗ってウエスで拭き取ったら、普通に高級感のあるしっとり仕上げになった。もしかしてこのプラスチック、なにか仕上げの工程をひとつはしょっているのではなかろうか。よい子は真似しないでね。 SDと本体メモリの使い分けも自分の中でひとつ方針が決まった。普段は本体メモリに記録していく。そして時々ファイルを複数選択してSDにコピー、バックアップする。で、そのうち気が向いたら、USBでMacにつないでバックアップする。 問題はたくさんのファイルをいっぺん

          ポメラ記念日(2)

          ポメラ記念日

          ポメラDM200、今日到着して数時間ほどいじってみた感想。 まず僕はMac使いで、普段のIMEは物書堂のかわせみ2を使い、しかも簡略入力方式のAZIKを使っているから、当然あれこれ勝手は違う。ATOK入力設定画面のMS-IME式とATOK式の違いって何?という感じだし、撥音のっ、ちいさなッをうとうとするたびに思わず「;」と入力してしまう。 しかも気付いてみれば、このATOK、変換履歴も予測変換もないではないか! 清い、キヨすぎる。 でも文節ごとに変換するくせがある人

          『復讐者マレルバ』訳者あとがき公開

          ご無沙汰しております。イタリア文学翻訳家の飯田亮介です。 実はもうじき、物凄く分厚くて(1kgあるそうです)、グラム7.48円もする、高級ステーキみたいな訳書が早川書房より刊行されるもので少しどきどきしています。 (2021/12/30追記。「リーマン・トリロジー」無事刊行され、こちらであとがき公開されました!) そこで来たる8月21日(土)にこんなイベントを画策しています(無料ですが、Twitterのスペースという音声チャット機能を利用するので、Twitterアカウント

          『復讐者マレルバ』訳者あとがき公開

          2/17刊行『老いた殺し屋の祈り』訳者あとがき公開

          先日、下のツイートでもお知らせしましたがまもなく(20日ではなく17日の模様です)僕の新しい訳書、マルコ・マルターニ作『老いた殺し屋の祈り』が出ます。 2021/02/04追記 版元ハーパーコリンズ・ジャパンのNoteで試し読みも始まりました! 2章まで読めるようです。よろしくお願いします! 版元の解説にはこうあります。 還暦をとうに過ぎながらも組織一の殺し屋として名を轟かすオルソ。ある日心臓発作に見舞われて生死の境を彷徨った彼は、40年前に生き別れた恋人と娘に一目会い

          2/17刊行『老いた殺し屋の祈り』訳者あとがき公開

          ご無沙汰しております。もはや第何波だかもアヤフヤですが、とりあえず無事生きております。

          だいぶ書いてなかったので、とりあえず近況を報告してみようかと思いまして。ええっとこの冬またコロナの感染者数が増えて一時期、セミロックダウンとなり、今日からまた規制緩和、バールの営業(〜18時まで限定ですが)は再開されたものの、州の外にはまだ出られない模様、、、、出られたかな。どうだったかな。 というくらい、実はこのところあんまり真面目に規制の変化とか新型コロナウイルスのニュースを追っていません。でもそれは『もういい加減飽きたんで、規制無視して好き勝手やってます』ということで

          ご無沙汰しております。もはや第何波だかもアヤフヤですが、とりあえず無事生きております。

          隔離生活日記@モントットーネ⑧ フェーズ2-13日目

          5月4日に始まった感染症対策フェーズ2、ロックダウンの緩和段階、13日目です。散歩にもジョギングにも行けるようにもなり、運動不足から来るストレスもありがたいことにだいぶん解消されました。今日は2ヶ月ぶりにバイクにも乗りました。イエイ! ロックダウン緩和または解除、と言われると、なんだか「終わった」「これで自由だ」という響きがあって、実際、イタリア人にもそのあたりを勘違いしている人が結構いるのではないかと思います。ソーシャルディスタンス(社会的距離)保持の義務は続きます。それ

          隔離生活日記@モントットーネ⑧ フェーズ2-13日目

          『コロナの時代の僕ら』書評まとめ 2020/08/11更新

          ありがたいことに様々な方々にすばらしい書評・ご紹介動画を作成していただきました。もったいないので思い出せる限りのものをアップしていきます。まだ読んでいらっしゃらない方はとりあえずのご参考に、すでに読まれた方も、いろいろな読み手のみなさんの解釈・感想を手がかりにまた新たな視点が得られることもあるかもしれません。少なくとも僕はエゴサーチで見つけるたび、なるほどーと毎回感心しています。 内容は随時更新していきます。日付は順不同ですが、新しく見つけたものを上にしていきます。 20

          『コロナの時代の僕ら』書評まとめ 2020/08/11更新

          隔離生活日記@モントットーネ⑦ 58日目? 「フェーズ2の始まり記念散歩の巻」

          5月4日からいよいよロックダウンの規制緩和が始まりました。こちらではフェーズ2(第2段階、イタリア語だとファーゼ・ドゥエ)と呼ぶ段階の始まりです。今までの完全ロックアウトがフェーズ1、これからがフェーズ2です。 今までと何が変わるって、まあ、いろいろと大事なことが段階的に緩和されていくのですが、とりあえず僕にとって一番大きいのは、またジョギングができるようになった、子どもたちと村の散歩にもサイクリングにも行けるようになった、やろうと思えば、山歩きにも行けるようになった、とい

          隔離生活日記@モントットーネ⑦ 58日目? 「フェーズ2の始まり記念散歩の巻」