ゲリラ投稿の正油

芸術作品ひいては目に映る万物を感じとる、ヒトの意識について探究しつづけ、ナンセンスも愛…

ゲリラ投稿の正油

芸術作品ひいては目に映る万物を感じとる、ヒトの意識について探究しつづけ、ナンセンスも愛する人。つまるところ、目先の役に立つことはここにかきません(ライフハックや生活上のあるあるネタ等を所望の方はお引取り願います)

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  • 正油のだべり

    正油のエッセイを収録。作者の思うところとして、マンガよりこっちを読んでほしいとか欲しくないとか

  • 4コママンガ とんかつさん

    人智の未だ及ばない、言語化以前の領域に挑戦する問題作。「とんかつさんはこの世の不条理を教える豚である」(シリーズ『4コママンガ とんかつさん』第一話より)。

  • 惜しい風景

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SFマンガ 「豚の肉」

まえがき 当アカウントにてほぼ毎日更新中の「4コママンガ とんかつさん」では、第71回〜96回まで、連続SFマンガを掲載してきました。 登場人物たちは、ブタ・ヒトともに殺傷力の高い新型ウイルスが蔓延する社会で、新しい技術をもってして生き延びようと苦心します。ウイルスに蝕まれゆく身体と、どう向き合ってゆくのか。そして彼らが最後に見たものとはいかに。 マンガ本編の最後には、物語の世界観の設定や「ほんとうに伝えたかったこと」も記しています。 (※以前に掲載した第91回〜96回は、

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    • 高速道路 120 km/h、30 km/hでときに走りたい

      高校時代、自分はとんでもない強迫観念で潰されかかっていた。毎日決まった時間に登校時間がやってきて、学校で日中を過ごし、放課後家へ帰って団欒のひとときを送るその間に、また来る翌日の登校時間に怯える日々だった。決まった曜日に決まった教科の授業を受け、ルーティン化したタスクに向き合っていく。 とりわけ、高3時分にはセンター試験対策の模擬試験が日々立て続けにあるような学校だったから、そのルーティン性は余計に強かった。各設問ごとにシステマチックに配点がなされ、一つ一つのミスが合否の判

      • 4コママンガ とんかつさん(125)[路上三味線ライブ]

        • ふきづらい世の中

          とかく人の世は吹きにくい。 猫も杓子もマスクをする今日、外すにはそれなりの大義名分や客観的に納得される理由が、暗に求められているような気分がする。もとい、「暗に」は撤回。 ところで、ファミコンのカートリッジを、かつてフッと吹いた。そんな人もいるだろう。読み込みの接触が悪いとき、端子を強くひと吹きしてやると、何度もカートリッジをはめ直したのが嘘のように読み込まれる。こんな行為さえも誰かの目が気になる時代。    *   *   * このあいだ、写真を焼きにカメラ屋へ行っ

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        SFマンガ 「豚の肉」

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        • 正油のだべり
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        • 4コママンガ とんかつさん
          121本
        • 惜しい風景
          2本

        記事

          4コママンガ とんかつさん(124)[ニボシを舐めるな!]

          4コママンガ とんかつさん(124)[ニボシを舐めるな!]

          【美術鑑賞備忘録】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

          モネの睡蓮を観た。ゴッホのひまわりを観た。いずれも数々の美術書、それにとどまらず各所の本や雑誌やテレビなど、あまた目にする機会がある。だから、そこまでアイコニックになった絵を目の当たりにしても、「ああ、かの睡蓮だなあ」「かの向日葵だなあ」と、どこかその感慨を昔に置いてきてしまった印象を受ける。 ただ一つ、際立った感覚としてあったのは、特にひまわりの方を観たときで、絵の具をキャンバスにだくだくに盛ってあるために、黄色の渦の中に種を表す黒い渦が出来ていた、そのことへの興味だ。こ

          【美術鑑賞備忘録】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

          4コママンガ とんかつさん(123)[うまい筒状のお菓子]

          4コママンガ とんかつさん(123)[うまい筒状のお菓子]

          4コママンガ とんかつさん(122)[乾物対決]

          4コママンガ とんかつさん(122)[乾物対決]

          【建築観賞備忘録】前川國男:京都会館

          前川國男の京都会館は、冬の夕方の斜光線で見るのが一番よい。とりわけ、南西の角のガラス窓の嵌められた位置を、二条通りの橋から見るのがちょうどよい。お菓子のような彩り色合いを見せ、美味しそうだ。朱の混じったオレンジに、窓の桟やガラスは閃光し、ふだんは突き放すような冷ややかさを見せるコンクリートの壁さえも、幼い頃に見た図工室の温もりに似た感興を呼び起こす。前川はレンガ風に見せる積りだったのだろうか、レンガといっても朽灰色の、これもまた日中みてみれば薄寂しいタイル壁さえも、ああいうチ

          【建築観賞備忘録】前川國男:京都会館

          4コママンガ とんかつさん(121)[ゑび]

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          4コママンガ とんかつさん(120)[あさって]

          4コママンガ とんかつさん(120)[あさって]

          【惜しい風景】デントー的ケーカンを問う

          「惜しい風景」とは、「万人に素晴らしいとされる風景の中に、人間生活に必要な構造物が立っており、その構造物を風景の観賞者が取り除きたいと思ってしまう風景」と定義する。「また、それら構造物はアンテナや住居のように、平時は我々の暮らしを支えるものであって、観賞者の勝手都合のいい思惑と日常におけるそれらの恩恵の度合いとの隔たりが大きいほど、当該風景に分類される。したがって企業や商店の看板のような、設置による受益者が限定的なものは、当該風景の構造物にあたらない。」 (初回note「【

          【惜しい風景】デントー的ケーカンを問う

          4コママンガ とんかつさん(119)[冬至(関係ないですが今日、東寺に行きました)]

          4コママンガ とんかつさん(119)[冬至(関係ないですが今日、東寺に行きました)]

          【惜しい風景】 シリーズ化決定!

          「惜しい風景」とは、「万人に素晴らしいとされる風景の中に、人間生活に必要な構造物が立っており、その構造物を風景の観賞者が取り除きたいと思ってしまう風景」と定義する。「また、それら構造物はアンテナや住居のように、平時は我々の暮らしを支えるものであって、観賞者の勝手都合のいい思惑と日常におけるそれらの恩恵の度合いとの隔たりが大きいほど、当該風景に分類される。したがって企業や商店の看板のような、設置による受益者が限定的なものは、当該風景の構造物にあたらない。」 惜しい風景をめぐる

          【惜しい風景】 シリーズ化決定!

          4コママンガ とんかつさん(118)[用語]

          4コママンガ とんかつさん(118)[用語]

          4コママンガ とんかつさん(117)[お遊戯]

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