マガジンのカバー画像

ステキ・ギャラリー

156
皆様のステキな作品集です。
運営しているクリエイター

記事一覧

津軽の旅 津軽鉄道に乗り五所川原から金木へ

津軽の旅 津軽鉄道に乗り五所川原から金木へ

津軽の旅3日目の5月13日(月)、太宰治ゆかりの地である金木を訪れた時の写真です。この日だけは宿泊先にレンタカーを置き、五所川原から津軽鉄道を利用しています。

※写真は前々回投稿の津軽路に載せたものを何枚か再掲載しています。

3泊4日の滞在中に一度は津軽鉄道に乗りたいと考えており、沿線の中でも見どころの多い金木まで出かけて来ました。

始発駅の津軽五所川原駅で購入した切符は、いつ以来か思い出せ

もっとみる
入梅の葵

入梅の葵

夏もなかば

入梅の暦を迎え

蒸し暑さもひとしお

今日は旧暦五月五日

週末からは五月雨模様

さみだるる こころにあらず あふひみる

怪談 水茶屋の娘 【#赤い傘】シロクマ文芸部参加作品 (1600文字位)

怪談 水茶屋の娘 【#赤い傘】シロクマ文芸部参加作品 (1600文字位)

 赤い傘を見つけると走り寄る。しとしと霧雨がふりはじめた。

「おみつ」
「真さん」

 おみつは、年の頃は十七くらいの水茶屋の看板娘で真之介とは仲が良い。仕事の合間に近くを通ると茶を飲んだ。みなに好かれる娘で、誰かれなしに愛想をふりまいていたが、真之介とは本気の恋仲だ。

「あのな……」
「これ、きれいでしょ」

 くるくると赤い傘を回す。おみつは自分が店に出る時は、その傘を置いて客に知らせてい

もっとみる
表現と存在:ジデカ・アクーニーリ・クロスビー

表現と存在:ジデカ・アクーニーリ・クロスビー

表現と存在:ジデカ・アクーニーリ・クロスビー
ジデカ・アクーニーリ・クロスビー(Njideka Akunyili Crosb)

ジデカ・アクーニーリ・クロスビー(Njideka Akunyili Crosby /1983- / カリフォルニア州ロサンゼルスで活動するナイジェリア生まれのビジュアル・アーティスト)

2017 年、ジデカ・アクーニーリ・クロスビーは、マッカーサー基金(マッカーサー財

もっとみる
【シロクマ文芸部】始まりは信号待ちの交差点🚙エッセイ

【シロクマ文芸部】始まりは信号待ちの交差点🚙エッセイ

始まりは信号待ちの交差点だった。大きな交差点の先頭で信号待ちをしていたあの日、私は出会ってしまったのだ。あの黒くて小さくてカッコいいヤツに。

信号待ちをしていた私の目の前を横切っていった1台の車に私は目が釘付けになった。

その車は、黒くて軽より少し大きい位で、天井がガラスになっており、なによりリアが途中で切れていた。パッと見た感じはグランドシビックなのに、リアが短いその車に私は一目惚れをしてし

もっとみる
桜色  シロクマ文芸部

桜色  シロクマ文芸部

本文 【1139字】

桜色やとしても、それは何色やわかりまへん。
と染め屋は言った。
「桜色の大判のハンカチ、できませんか」
できんな。桜色いうのはな、桜の色でしかないんやわ。桜らしい色はいろいろ試さはった。その上で敷居の高いウチに来はった。違いますか?
だいたい色いうもんはその人の頭の中にしかおまへん。あんさんの赤と私の赤は違ういうことですわ。それを取り出すには、その人に選んでもらうしかない。

もっとみる
焚き火キャンプ飯 『鳥もも肉の味噌バター煮込み』

焚き火キャンプ飯 『鳥もも肉の味噌バター煮込み』

暖かくなったり寒くなったり、気候がせわしない今年の3月ですが、今週末は暖かくなりました。

標高が高いと夜はまだまだ冷えるので、焚き火で暖を取りながら、鳥もも肉の味噌バター煮込みをいただきます。

焚き火台とクッカー重いクッカーでも安心して使えるのはTokyo Camp焚き火台、クッカーは煮込みも得意なキャプテンスタッグの角型ダッチオーブン、炊飯はいつものベルモントのステンクッカーです。

最近A

もっとみる
1982年、夏。オリビア・ニュートン=ジョンとジーン・ケリーと初舞台。HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol.23 オリビア・ニュートン=ジョン『ザナドゥ』  

1982年、夏。オリビア・ニュートン=ジョンとジーン・ケリーと初舞台。HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol.23 オリビア・ニュートン=ジョン『ザナドゥ』  

■オリビア・ニュートン=ジョン『ザナドゥ』 作詞:ジェフ・リン 作曲:ジェフ・リン 編曲:ジェフ・リン 発売:1980年6月6日

※この記事は、前作『1982年、春。ジョーン・ジェットと中森明菜と高校演劇』の続編となります。よろしければ、そちらもお読みくださいませ。

演劇部に入ってみたものの…

1982年5月の僕は7月の本番に向けてキャストによる本読みと、「演出上不可欠」というバク転の練習を

もっとみる
焼き餃子と瓶ビール

焼き餃子と瓶ビール

先日のこと。
その日は愛妻弁当(あはん💖)がなかったので仕事現場近くの町中華屋さんへ行った。
店のカウンターで俺が八宝菜と中華風の鶏唐揚げ定食(←めっちゃ美味かった)を食っていると、隣の席に1人の婆さんがやってきた。
その婆さんはおそらくは70代か80代、小柄な婆さんで、派手な服を着ているわけでもなく、かといってめちゃめちゃ地味なわけでもない、所謂そこら辺のスーパーで買い物してそ~なごくありふれ

もっとみる