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銅像が動き出し、風紀を乱す。 そんなことは想定していなかった。 私は風紀委員としてなんとか…
あ！ 五十音の最初の文字に感嘆符を追加した驚きを表す文章。 ごじゅうおんのさいしょのもじに…
透明な影を忘れたのか？ おびただしい数の幽霊が説教してくる。 一刻も早くこの場所から抜け出…
私は人間ではなかった。
その花はあまりにも自然だったため、刈り取られた。
本書を最後までお読みいただきありがとうございました。 最後は特別に文字で表現したいと思い…
全宇宙を探索し終えた。 もう行くところがない。 宇宙はめちゃくちゃ広いと聞いていたのに実際はだいぶ狭かった。 探索し終えるのに、たったの数億年しか時間がかからなかったのが残念でしかたがない。 短すぎる。 最低でも一兆年はかかると思っていたのに。 それに加え宇宙には大体同じようなものしかないという事実に愕然とした。 好奇心を原動力に探索してきたのに、どこの惑星も似たり寄ったり。 宇宙という空間であるかぎり結局はパターン化から逃れることはできないのだ。 これからどうしよう。 もう
今日、見たことのない異星人を見かけた。 いきなり顔をくしゃっとさせていてゾッとした。 いま…
海は置いてこいと言っただろう。 俺たちはこの地形でやってきたじゃないか。 海とか持ち込んだ…
お前、なんてことをしてしまったんだ。 あれほど気をつけろと言ったじゃないか。 あの方の前で…
食卓では不都合な真実が話されていた。 「ダンスは終わったのか？」 「私のステップを確認すれ…
憐憫を飲み込んだがなんともなかった。 毒素がどうとかなんとか言ってたのは全部嘘だったらし…
最初は巨大な植物だと思っていたが、そうではなかった。 植物に覆われているだけだった。 よく…
海を歩き始めてからもうかれこれ十年ほど経つ。 だいぶ沖のほうに来た。 影が見えないと言われ始めてここまで逃げてきたが、まだ影は確認できていない。 どこまで歩いても一色の海。 太陽も雲も困惑を隠せていないようだ。 悟ったとか悟ってないとか意見が飛び交う中で、どこまでも歩いていくことしかできない。 想像で海の色を変えてみたりしてもこの退屈をしのぐことは不可能だ。 確認できない影に振り回される人生はそろそろ終わりにしたい。 海に溶ける前に。
