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喫茶店、どうして好きなのか

「喫茶店が好きです」とよく言うほうだ。Googleマップには都内を中心に気になる喫茶店のピンが立っているし、カメラロールを遡ると、要所要所で店内の様子やコーヒーカップ、ケーキなどの写真が目に入る。昨日も、蔵前にある「喫茶半月」でモカラテを飲みながら、美容院へ行くまでの3、40分ほど時間を潰した。

行くとテンションが上がるのだけれど、なぜ上がるんだろう。「喫茶店」の何に惹かれているのか。よくよく冷静になって思い返してみると、しっかり考えたことはない。「レトロブーム」なんて言われて、それに呑まれている部分も否定はできない。

原体験は何だろう。真っ先に浮かぶのは、初めてのアルバイト先だった地元の喫茶店だ。大学へ進学してすぐ、採用してもらった。

大学生になるまで、喫茶店の存在は気になっていたけれど、行く勇気がなかった。チェーン店より基本的に料金が割高だったし、店に入る敷居もどこか高かった。

喫煙可能で、それを目当てにやってくるお客さんは少なくなかった。店はもうない。閉店の日、オープンした頃の値段、一杯250円でホットコーヒーを提供することになった。普段は400円だった。店内はすぐ満席になった。

空間そのものが、好きなのかもしれない。ほんのすこしだけ現実から隔離されたような空間。時間がどこかゆっくり流れていて、ドリンクやケーキをぱかぱか飲み食いせずに、少しずつ取り込んでいく感じとか。

時間がたっぷりあると錯覚させるような、そんな空気を生み出す場だから、それを体験したくて行きたいと思うのかもしれない。

今日のヘッダーは「喫茶半月」にて撮影

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