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一瞬、考えすぎてしまう癖

道ばたに、見知らぬ誰かのキャッシュカードが落ちている。

それに気づいたのは、昼食を買うため、会社からコンビニエンスストアへ移動中の時だった。

一番最初に気づいたのが多分わたしで、「うわっ、これ、やばいですよね?」と一緒に歩いていた同僚数人に声をかける。みんなで一度立ち止まって、この後のアクションを話し合う。

いや、話し合う、というより、最初に見つけたわたしがアワアワと「どうしましょう?どうすべきなんですかね?」と狼狽えていた。

終いには、「いったん、ここに置いておいて、ご飯買って戻ってきてから考えますか?」とそばの建物の物陰に置いておこうとするなどと、自己中心的で素っ頓狂なアイデアを提示する始末。

最終的に、同僚の一人が一番近い交番の場所を調べていてくれて、「届けてきますよ」と名乗り出てくれた。

わたしが届けに行くべきだったよなあと反省する点は多々ある。……けれど、ここでは一旦あの時を振り返って、自分がなぜあんなに慌ててしまうのか見つめてみる。見えてくるのは自分の思考のクセのようなモノだ。

よく言えば、想像力がよく働く。一気にありとあらゆるパターンを考える。


いま交番に届けに行った瞬間に、落とし主と入れ違いになるかもしれない。じゃあ何もせずにこの場に置いておいて方が良いかも。
キャッシュカードなんて、貴重品だ。このまま地面に野ざらしの状態にしていたら、誰かに悪用されてしまう。
一旦カードはわたしのほうで保護して、自分の用事を済ませてから対応を考えるべきかも。いま、この瞬間、地面を見ながらキョロキョロしている人はいないかな?

ぐるぐるぐるぐると瞬間的に考えてしまって、素早くその場で最善の手段を判断できない。それは良い面もあるだろう。

けどやっぱり、あのときは同僚のように、「自身のことを顧みず、すぐ交番に届けに行く」というのが最善だったと思う。そういう判断を咄嗟にできる自分で在りたいな、なんてことを思って反省しきりの出来事だった。

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