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急遽、慣れないことをしている

駅のホーム、自販機の影から飛び出してきた鳩にびっくりして転びかけてしまった。怪我しなくてよかったと思いながら車内の席につく。電車は動かず、少しした後、人身事故によって運転を見合わせていることに気づいた。

周りの乗客がどんどん立ち上がっていく。時刻は21時半ごろ。車内アナウンスに耳をそばだてる。

「運転再開予定時間は21時40分……」と言う声にそんなに掛からないじゃん、と思っていたら聞き間違いだった。少し経ってから再びアナウンスが流れ、正しくは22時40分と知る。さすがに1時間は待ってられないと席を立った。

どう乗り換えても、立ち往生する未来しか見えない。乗り換え先が意外と機能していて、すんなり移動できるパターンもあるが期待できない気がした。

……どっか泊まるか。

正直、「22時40分」というアナウンスでだいぶ気持ちが萎んでいた。帰るの面倒くさい。なんか萎えた。

ホームのベンチに座り込み、宿泊アプリで検索する。

Googleマップの「行きたいリスト」に登録されていたホテルが幸運にも一室空いていた。予期せぬ幸運に、萎んでいた気持ちが少し膨らみ始める。ページをタップし続けると、すんなり予約できた。

というわけで、急遽ホテルに泊まっている。なんだか財布の紐が緩んでしまって、近くのコンビニで使ったことのないブランドのコスメを買ってみたり。

慣れない環境だからなのか、目が冴えていたのだけれど、文字を打っていたら眠くなってきた。習慣、ありがたや。

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