ネイルの予測不可能さが好き

４週間弱の間に、爪が４ミリ伸びた。

その間、伸びた爪は爪やすりで削るようにしている。定規で測ったのは爪先からではなく、根元からネイルの末端部分までの長さだ。

１週間に１ミリ強伸びる計算になる。施術前の爪をみたネイリストさんに「伸びましたね～～！　これで４週間経ってないんですよね……」と言われたので、やっぱり平均より爪が伸びるスピードは速いみたいだ。

月に１度行くネイルサロンの日にちが近づくと、「やっと爪をきれいに切り揃えられる！」という喜びが大きい。

けどやっぱり、デザインを変えるワクワクのほうが上回る。

いま通っているネイルサロンは、大体月の中旬に新作デザインを公式LINEでお知らせしてくれる。サロンが提示するデザインをチェックしながら、「次はどうしようかな」と考えを巡らせるのは楽しい。

ピンとくるものがない時もある。けれど、行ってネイリストの方と話したり、サンプルを見せてもらったりすると、割とすぐ決まる。

サロンが提示してくれているデザインに対し、色やトーンを変えたり、左右の指のデザインを入れ替えたり、カスタムができる。

「こことここ、入れ替えてみたいです」「色はもう少し明るいピンクで……」とお願いしつつ、最終形態がどうなるかはいつも出来上がるその時までわからない。

前回は完成したネイルを見た瞬間、「かわいいけど、予想より派手になっちゃった！！」と一瞬ぎょっとした。

10本分の爪が一斉に目に飛び込んできたとき、そのキラキラを見て浮かんだのは、青い空！　青い海！　白い砂浜！　ハイビスカス！　そこでトロピカルジュースを飲むギャル！　といった景色だった。ちなみに果物が苦手なのでトロピカルジュースなんていう代物は飲んだことがないのだけれど。

実際にネイルを見た人たちからは、「リトル・マーメイドみたい」とか、親戚の女の子（小学生）からは「キラキラしててちょーかわいい！　いいな～」と好評だったので、「あらそう？　ふふふ……」と現金だけれど上機嫌になった。

きっとこの予測不可能さも、贅沢だけれどジェルネイルを続けている理由なんだと思う。