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テンのタイミング。
ある作家のエッセイを写経してみた。
改行、感嘆符、句読点を打つタイミング、文字数。キーボードを打っていると、リズミカルに打てるところと、そうではないところがある。本文にはないタイミングで読点(、)を入れてしまったり、ひらがなの表記を漢字に変換してしまったり。これって自分の書くときの癖なのかな?
改めて気になったのが、句読点を打つタイミングだ。決まりがあるそうだが、ほとんど感覚的に使用してしまっているのが、正直なところ。
「テン(読点)は、息を吸うタイミングに入っているのよ」
そう言ったのはフルートの先生だった。小学5年生から6年生の2年間だけ、音楽教室で習っていたことがある。
かなり朧げな記憶だけど、確かフルートを吹く際の、息を吸うタイミングについて教えてもらっていた時に出てきた話だ。
たまたま持ち運んでいた漫画(たしか、『山田太郎ものがたり』だった)を「見てもいい?」と言われたのでその場で渡した。先生は、パラパラとページをめくった後、「あんまり句読点は使われていないのか」と言いながら、適当にワンシーンを見せてきた。
「改行や空欄が、たぶんテンの代わりになっていると思う。実際に音読すると、この改行や空欄が息を吸うタイミングになっていると思うよ」
小説でも確認してみてね、と続けて言う。悲しいかな、フルートの運指を今すぐ思い出すことはできないけれど、この話は覚えている。
以来、文章を書くときに読点を打つときは、なんとなく「ここで息を吸わないと読むときに辛くなるな」と思うタイミングで打ってきた。
今もこうやって書いていると、頭の中の自分がヒュッと息を吸うタイミングで「、」を入れている。
写経したエッセイを書いた作家は、どういったルールで句読点を打っているんだろう。「なんで? どうして?」の目で、穴が開くほど読んでみようと思う。
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