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がんばる時の力の塩梅がむずかしい

土日はダンボールが増えた増えた。冷蔵庫と壁の隙間、窓際を占領していた。たまたま月曜日が資源ゴミを出す日で、もう家には残っていないけれど。

というのも、この土日めがけて家具がいくつか、大きめの段ボールに包まれて届いたからだ。キッチンラック、ゴミ箱、ライト。

特に組み立てる前の状態のキッチンラックが入った段ボール箱を開けた時、「おお……っ、こういう感じね……」とゴクリと生唾を飲み込むような感じになった。

ネジの種類も多いし、プラスドライバーや六角レンジ、木ダボを付けるためのボンドも付いてきて、説明書を読む前から、工程の複雑さを物語っていた。

レビューにあった「説明書がわかりやすくて、女性一人でも組み立てられました!」という文言だけを頼りに取り掛かる。

彼は泊まりがけで出かけていて、「帰ってきて出来上がってたらびっくりするぞ〜!」と、幼い動機ではじめたんだけど、結局完成まで数時間かかり、ヘトヘトになった。

出来上がってすぐ、写真を撮って彼にLINEで報告した。気づくと薄暗くなった部屋で、がんばったことをすぐ相手に伝えたくなってしまった。けどそういうことを素直に言える人がいるのはなんだかとても心に良いような気がする。

「がんばりましたねえ、これは一人でやるのは大変でしたよね……」。彼は帰ってきて、すぐキッチンラックの存在に触れた。

完成品に大きなミスはなかったけれど、少し不安な箇所があって彼と一緒に確認する。

一部のネジの締め付けが少し緩くなっていて、引き出しの建て付けが悪くなっていた。それは、帰宅した彼がすぐどこら辺が緩くなっているか当たりをつけてくれて、自身が持参していた工具を使って締め直してくれた。

「ここが原因かな?」「このあたりは全然問題なさそうですねえ」と、その様子は、まるで患者を問診する医者のようだった。

組み立てている時、親指と人差し指が痛くなるくらい必死にネジを締めたのだけれど、彼曰く「付属のプラスドライバーとの噛み合わせが良くなかったかも」とのことだった。セットに含まれていたので疑いもせずそれを使っていたけれど、確かに家にある道具を使えばもう少し楽だったかもしれない。学びだ。

翌日の日曜日は、彼が帰ってくるまで、組み立てによる疲れと、どんよりとした天気のグズつきもあってか、あまり思うように動けなかった。かんばりすぎなのだろうか。でもがんばれるうちにがんばらなきゃって思っちゃう自分が確かにいて、塩梅がむずかしい。

今日のヘッダー。最近ヘッダー写真にこれというものがなかったら、その日食べた丼にしている

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