大掴みPCR検査用サンプルの採取図解

先日はPCR検査、やるだけやっても効果が薄いよ!って話でしたが、

今日は、なぜ検査数が伸びないのかという話について触れていきたいと思います。

国立感染症研究所で公開されている情報がありますので、日本語で詳しく知りたいって方はそちらをご覧ください。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9403-2020-02-17-04-31-57.html

あと、こちらの文章もお読みください。
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-sakamoto?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter

私の文章は、事実は詳しくわからんけど、現状の雰囲気だけ掴みたいって人向けです。

皆が思う検査

まずは比較対象として尿検査の一次診断を図解します。

尿検査

尿検査はわかりやすいですね。採取は待ち時間0。
そのあと液体を紙に浸して30秒も待てば検査完了です。

コロナウィルスのPCRの場合

検査全容

と、こういう感じです。

検体の輸送時間をパスして、検査にかかる時間だけを見ていったら、
PCRにかける前準備に2時間、PCRにかけた後の待ち時間が5時間です。

検査そのものがとても大変だなぁというのは何となく伝わるでしょうか?

お米を食べることと比較しよう

言葉が多くなると分かりにくいって人もいると思うので、大雑把に例えるとお米を食べる感じです。

どんな銘柄のお米がなっているかわからない田んぼから
コメを取り出し、炊飯したらコシヒカリでした!

検査全容

そんな感じだと思っといてください。

PCR準備の大変さ

前回の記事では、PCRという検査手法と、症状が弱い段階でやることの意義の薄さに関しての突っ込みを入れた(問題点1)わけですが、
その前にある脱穀の操作(PCRにかけるための準備)がそれ以上にものすごい大変なんですね。

・扱いに専門の空間が必要
・人の手で実験を進めていく
なので、一度にたくさん処理できません。

マニュアルを見た感じ、前準備2時間の操作を行う場合、一度の操作で1人で8人分くらいかな?
私は技師ではないので正確な処理量はわかりませんが、そんなに遠くない数値だと思います(現場の人がいたらどれくらい処理できるか教えてほしい)

なので、この前準備をする人が何人いるかという要素も、一日に処理できる件数を決めます。おそらく、PCRの機器の数よりも本当のボトルネックはこちらですね。
検査技師が8時間働くとして、1人で1日に検査できる量が8x4=32
100人動員しても3200人しか一日に処理できないわけです。
余剰人員がいないとこういう時に無茶が出来ないわけですね。

(操作に必要な遠心機が何個あるかみたいな細かいこともありますが細かいことは置いておこう)

そして、こういう技師さんは一朝一夕に手に入りません。

もし、検査体制が不十分だと思うのでしたら、技師さんが安定して雇えるような体制を作ってくれそうな政治家を見つけて投票して、少しずつ国家を太くしていきましょうね。

私はそうしています。

面白かったら投げ銭お願いしまーす! 投げられたら投げ返す主義です