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🧶Introduction🧶 カルダシェフ・スケールの話

こんにちは。

今日は、カルダシェフ・スケールについて紹介したいと思います。

カルダシェフ・スケールとは、1964年に旧ソ連の天文学者、ニコラス・カルダシェフが考案した、宇宙文明の発展度合いを表す3段階のスケールです。

Wikipediaのリンクを貼っておきます。

宇宙文明、というと、SFの世界のお話のように感じますが、地球も宇宙にあるので、地球にも適応される話です。

SFやオカルトではなく、天文学者が提唱し、科学者が議論を続けている科学の話なのですが、現在、地球人類は他の星の文明を確認できておらず、また、人類自身の未来も見ることはできないので、この分類で適切なのか、実際3段階の文明でそれぞれ何ができるのかなどは分かりません。

文明の発展を、使用・制御できるエネルギーの範囲という、この先どれだけ新しい科学技術が見つかっても、おそらく変わらないだろう尺度で捉えたものとなっています。
4次元以上が見つかったらエネルギーという概念も吹っ飛ぶかもしれませんが、難しい計算式はわからないのでこのまま話を進めます。

タイプI〜Ⅲの文明の概要です。
LEVELではなく、タイプ、と表記しているのは、特にそれぞれの文明に上下はない、ということを表しているのだと思います。


タイプI文明
惑星文明とも呼ばれる。
その惑星で利用可能な全てのエネルギーを、使用及び制御できる。

地球人からすると、地球で利用可能な全てのエネルギーを使用及び制御できると、タイプI文明となります。
地球人はまだ地球で利用可能な全てのエネルギーを使用、制御できていません。今は7割くらい制御できている段階だそうです。
なのでこの宇宙文明、という分類の仕方だと、地球文明はまだタイプ0ということになります。


タイプⅡ文明
恒星文明とも呼ばれる。
その恒星系で利用可能な全てのエネルギーを、使用及び制御できる。

恒星とは、自分のエネルギーで輝く天体です。
太陽がそうです。
地球人からすると、恒星系は太陽系(英:Solar System)ということになります。
太陽系で利用可能な全てのエネルギーを使用及び制御できると、タイプII文明となります。


タイプⅢ文明
銀河文明とも呼ばれる。
その銀河系で利用可能な全てのエネルギーを、使用及び制御できる。

銀河とは、無数の星や宇宙に浮遊する塵、ガス、星間物質などがある巨大な天体のことをいいます。
地球が存在する銀河は、天の川銀河(英: Milky Way)と呼ばれます。
天の川銀河で利用可能な全てのエネルギーを使用及び制御できると、タイプⅢ文明となります。


物理学者、及び未来学者のミチオ・カクさんは、あと100〜200年で地球文明はタイプIに到達し、数千年でタイプⅡに到達し、10万〜100万年でタイプⅢの文明になる可能性があると示唆しました。

今から160年前はまだ江戸時代でした。
電気を使用しない暮らしをしていた人類から、今の暮らしはとても想像できないと思います。
そう考えると、200年くらいしたら惑星のエネルギーが全て制御できるようになって、タイプⅠ文明になって、未来人が今の私たちからは想像も出来ない暮らしをしているというのも、不思議ではないかもしれません。

このカルダシェフ・スケールは、後年の科学者によって拡張案や修正案も提示されています。
そちらも興味がある方は見てみてください。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回の投稿は6月22日を予定しています。

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