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薄さ と 航続距離

コンビニに売られていた数種類のコンドーム

種類ごとに価格差があり
一箱に入っている個数も違う

単価を割り出してみる…

0.03ミリは6個入り746円で@124円
0.02ミリは6個入り921円で@154円
0.01ミリは3個入り900円で@300円

薄さと単価の相関を
グラフにまとめてみた

コンドームパワポ

同じ0.01ミリの差でも
そこには大きな差があることが分かる

”0.03ミリを0.02ミリに薄くする価値”は+30円
”0.02ミリを0.01ミリに薄くする価値”は+146円
約5倍…結構な差である

グラフの勾配もグイっと上がっている

EV(電気自動車)に置き換えて考えてみる

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テスラ”モデル3”というクルマがある

航続距離は
スタンダードモデル(511万円)だと430キロ
ロングレンジモデル(655万円)だと580キロ

お金を多く出せば
航続距離が長くなるという価格設定である

これら2つのグレードの
航続距離差は+150キロ
販売価格差は+144万円

ユーザーは1キロ航続距離を伸ばすのに
およそ1万円のコストがかかることになる
(実際は航続距離以外に多くの装備差がありますが無視します)

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”511万円で430キロのモデル”では
東京ICから209キロ離れた
掛川ICまで行って帰ってこられる

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あと144万円足して
”655万円で580キロのモデル”にすれば
東京ICから274キロ離れた
音羽蒲郡ICまでの往復が可能になる

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技術革新の価値を決めるもの

オカモトが
薄さ0.02ミリを0.01ミリにしたように

テスラが技術革新をして
航続距離を”更に150キロ”遠くまで
走れるようにしたとする…

つまり航続距離730キロの
スーパーロングレンジモデル(仮称)を
世に出したとする

これなら東京ICを出て345キロ離れた
一宮ICまで行って帰ってこられる

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東名高速の終点である名古屋ICをも超え
名神高速にまで届く

しかし…
オカモトが”更なる技術革新”に
”それまでの技術の差の5倍の値付け”をしたように

テスラが”それまでの技術の差”の
+144万円の5倍…
つまり+720万円の値付けをしたとする

スーパーロングモデル(仮称)は
スタンダードモデル511万円に
”スーパーロング化の720万円”が加算され
車両価格は1231万円ということになる

高い…

あと少し頑張れば
ポルシェカイエン
Eハイブリッド(1275万円)に手が届く

テスラがオカモトを見習ちゃって
”更なる技術”に5倍の値段をつけたら
買う人はほとんどいないだろう

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しかし…
オカモトは”更なる技術”に5倍の値段をつけた

それでも買ってる人はいる

コンビニで売ってるくらいだから
少なからず売れているはずだ

男にとって
0.01ミリという薄さには
それほどの価値があるということが伺える

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