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初めてのFF、最高のFF

やっと筆を取ります。今回は大好きな「ファイナルファンタジーX」の話。根幹に関わるネタバレはしていないので、プレイしたことがない人でも読める記事のはずです。ただ長い。

FF10が私にとって初めてプレイしたFFシリーズ。その後FFシリーズは他にもいくつかプレイしているのですが、やっぱり1番好きなのはFF10だな〜〜〜と常々思います。なお、FF10には10-2という続編がありますが、無かったことにしたいので多くは語りません。

そんな大好きなFF10の紹介だったり好きな所だったりをまとまりなく書いていきます。あわよくばプレイしたことの無い人にプレイしてほしい!!!あなたとあなたですよ!

▼FF10とは

FF10はPS2で初めて発売されたFFタイトルであり、FFシリーズ初のフルボイス作品!また、昨年NHKで実施された「全ファイナルファンタジー大投票」では作品部門・音楽部門でFF10が1位でした!!発表の瞬間テレビの前で大興奮していました。ちょ〜〜嬉しかったですね……

リアタイしてた時のツイート。語彙力がゴミ。

2001年にPS2でFF10が発売。その後HD版として移植リメイクされた物が2013年にPS3で発売され、そこからPS4やPSVita、最近だとSwitchでもHD版が発売されています。そうです!今年の7月でFF10は20周年!とてもめでたい!
私はPS2、PS3、Switchで買っています。ヘッダーの写真の通りです。一緒の作品なのに3つも?細かい事はいいんです。

私が小学校低学年の時、兄がプレイしているのを横で見ていたのがFF10とのファーストコンタクト。当時はストーリーの途中から見始めたので、正直展開がちんぷんかんぷん。そりゃ分からんわ。
月日がたって小学校高学年になり、家のゲームを漁ると出てきたFF10を何の気なしにプレイ。あっという間にこの作品のファンになり、今日に至ります。

▼FF10のあらすじ

大都市ザナルカンドでブリッツボールの選手として
活躍していたティーダは、ある夜、
街を襲う巨大な魔物「シン」に運ばれ、
見知らぬ地へと辿り着く。

そこは「シン」が死と破壊をまき散らす、
スピラという世界だった。
彼はそこで召喚士になったばかりの少女ユウナと出会う。

「シン」を倒せる唯一の存在である召喚士は、
スピラの人々の希望の光。
ユウナもまたその期待を一身に背負い、
「シン」を倒すための旅に出ようとしていた。

スピラのことを何も知らぬまま、
もとの世界に帰る方法を探すため、
聖地ザナルカンドを目指す旅に同行するティーダ。

そこではいくつもの切ない真実が、
彼を待ち受けていた──。

引用:FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster 公式サイト

ブリッツボールは、私たちの世界で言う水球みたいなスポーツのことです。そのブリッツボールの若きエースであるティーダが今作の主人公。手越に似てる。
ティーダがザナルカンドでブリッツの試合中、突如現れた魔物「シン」によって、1000年後の世界であるスピラに飛ばされる所から物語が始まります。元の世界に戻る方法を探すティーダは、シンを倒すために召喚士となった少女・ユウナと出会います。

【召喚士とは?】
召喚獣という強い魔物を召喚できる能力を持っている人を召喚士と呼びます。スピラではシンが無差別に文明を破壊する為、人々はシンに怯えながら暮らしていました。そのシンを倒す唯一の方法が召喚士が行う「究極召喚」という方法。召喚士はこの「究極召喚」を習得する為にザナルカンドを目指して旅をします。

ティーダもこの話を聞いて飛びつきます。え?!ザナルカンド目指すの?!あの??!?!って感じで。そんな訳でティーダはスピラのことを何も知らないままユウナのガード(=護衛)として旅に同行します。
要は主人公が異世界転生、そこで出会った仲間たちと旅をするという、分かりやすいストーリー構成。果たしてティーダは元の世界に戻れるのでしょうか?

ストーリーだけ淡々と進めれば、40〜50時間程度でクリアできたかな?でもその他のやり込み要素がめちゃくちゃ多い……HD版で新たに追加されたコンテンツもありますが、それがかなり難易度高い!私も未だに完全な意味での全クリはできてないです…。

▼FF10、何が良い?

FF10はグラフィックも綺麗、バトルも楽しい、でもずば抜けてシナリオが良いです。どんどん先が知りたくなるような展開で、かつテンポがいい。前のめりで最後まで駆け抜けるような……切ないけれどとてもアツいストーリーなんですよね。それがFF10の最大の良さだと思います。参考として発売当時のPVを貼っておきます。そういや当時はスクエアとエニックスが合併前か……。時代を感じる…
(今思うとPV後半の選曲が意外だなぁ)

HD版のトレーラーもあるんですけど、開始5秒でどデカいネタバレがあったのと、PS2版の方が懐かしい雰囲気だったのでこっちを選びました。PV見ると一気に作品の雰囲気が掴めますね。
この雰囲気を踏まえて、もう少し掘り下げていきます。

《ストーリー/世界観

主人公に感情移入しやすいストーリー構成
あらすじで書いたように、今作は主人公が見知らぬ世界に飛ばされるので、スピラでの当たり前がティーダにとっては知らないものだったりします。例えばスピラでは誰しもが知っているシンも召喚士も、ティーダは存在自体を知りません。なので登場人物はティーダに「シンとはなんぞや」「召喚士とはなんぞや」などと説明をひとつひとつしてくれるんですね。
もちろん初めてプレイする人もティーダと同様にシン?召喚士?なにそれ?ってなっているので、そこでティーダと一緒にスピラについて知っていく。この「何も知らない主人公目線」で進む物語は自然に感情移入ができるストーリー構成だと思います。私は何回プレイしてもどっぷり感情移入してしまう。
物語が進むにつれ、どんどんスピラの真実を知り、行き着いた最後はもう何周しても泣く。今度はネタバレ気にせずこの辺を話したいな…

美しく、切ないストーリー
本っっっ当にストーリー展開が良い。終盤にかけての盛り上がり方、その後のクライマック。クリア後の余韻が凄い。未だに評判が高く、長年語り継がれるには訳があると納得するストーリーです。
ラスボスを倒して、みんな幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。ってベタなラストじゃない。切なく、儚く、そして美しい。もうこれはプレイして感じて欲しいです。私も記憶無くしてもう1回プレイしたいな……

神秘的で美しい独自の世界観
また、FF10の世界の特徴の1つに"宗教"があります。スピラでは長い事シンの恐怖に脅かされており、「エボン教」という独自の宗教を大半の人々は心の支えにしていました。そのエボンの教えでは、『シンが生まれたのは、昔機械に頼りすぎて調子に乗った人間への罰』としており、その罰を償わない限りシンが消えることは無いと説いています。
だから旅で訪れる場所は機械が未発達で質素だったりします。中にはバリ島のように水上コテージがある島だったり、寺院があったりと、全体的に東南アジアを感じる世界です。ユウナの服も和服をモチーフにしていて可愛い。西洋や近未来が舞台のRPGは多いですけど、当時はこの東洋風の世界観が新鮮でした。
話が少し逸れましたが、この宗教と密接に関わりながら旅が進むので、物語としてもどこか厳かで神秘的な印象を受けます。これもFF10ならではの世界観ですね。

あと当時驚いたのが水の表現!ブリッツボールも水中で行う球技だったり、異界送り(召喚士が行う、死者の魂をあの世に送る舞)を水上で行ったり、他にも色々水に関するシーンが多く、当時「こんなん実写やん……」と映像美に感動しました。今見てもすごい綺麗なんですよね。

他にも演出だったり台詞回しが秀逸で、「ゲームファンだったらこういう演出好きやって……」みたいな場面が沢山あって、毎回頭抱えてます。こんなん好きになるしかないやん……

《キャラクター》

キャラはみんな個性的で魅力的なんですけど、全員書くとキリがないので主人公のティーダ、ヒロインのユウナ、私の推しアーロンをピックアップして話します。

・ティーダ

勢いがある時は勢いに乗るッス!
これ、ブリッツの鉄則!

THE 主人公
まっすぐで、熱くて、仲間思いで、ポジティブで、かっこよくて……
とにかくかっこいい主人公。お前がNo.1だ。周りが大人びたキャラが多い中、ティーダはとことん青臭い。そこが良い。ちょっとチャラい所もあるけれど、ほんと良い奴。
ティーダもブリッツの選手ですが、ティーダの父親ジェクトも同じくブリッツの選手で。でもティーダはジェクトの事を毛嫌いしていて、その確執も物語の中で繰り広げられていきます。この、父と子の関係性もFF10の大きなテーマの1つ。

・ユウナ

私、『シン』を倒します。必ず倒します。

絵に書いたような正統派ヒロイン
健気で明るく気丈に振る舞う。守りたくなるけど強さもある。自分の事より他の人の幸せを願っている。この盛り沢山の特徴すごくない??え……?聖女……?表面だけじゃなく、中身も含めて美しいキャラクター。ストーリーが進むにつれどんどん好きになりました。
ユウナの父親も実は召喚士。父と同じ道を歩んでいるのはティーダと同じですね。でもティーダとは違って父のことを誇りに思っているのが対比になっていて良い。

・アーロン

他の誰でもない。これは、お前の物語だ

アーロン嫌いな人いる?いや、いない(反語)
みんな大好きアーロン。惚れ惚れするほどかっこいい。まじで大好き。どこ切り取ってもかっこいいシーンしかない。アーロン贔屓しすぎて、何周しても一番強くなるように育成してしまう。
パーティーメンバーで一番年上だから頼れるおっさんって感じ。ティーダのいた世界、そしてスピラの全てを知りながらも多くは語らない。若い世代が自分たちの目で見て考えろと、一行を見守る姿がただただかっこいい…………最後の最後まで痺れるほどかっこいい。カタブツなんて言われたりするけど、一番周りを見ている人。卑怯な程かっこいい。義理人情に厚い。ありえんかっこよすぎる。基本は冷静沈着だけど、たまに事を荒らげたりする場面もある。根っこの部分は熱い人。そういう所も好き。登場した当初は何だこのおっさん?ってなるけど、ストーリーが進むとアーロンが頼りになる。戦闘でも強いしかっこいいし言う事無しでは?

パーティーメンバーはこの3人を含め計7人です。メンバーみんな好きなんだよなぁ〜道中「は?なにこいつ」ってなるキャラもいるけども、背景とか生い立ちを知ると憎めなくなる。

《戦闘》

FF10ではCTB(カウントタイムバトル)システムが採用されています。キャラの状態や素早さ等で行動順が決まっており、戦うや魔法等の行動を選択しない限り次の順番が回らないというルール。なので時間に囚われずゆっくり行動を考えられる。最近のRPGはリアルタイム制なので展開が目まぐるしいですよね。それに比べるとしっかりと戦略を練れるのが長所かな。あと自分の行動によって行動順もコロコロ変わるのも楽しいポイント。
FF10ではストーリーが進めば、結構先を見据えて行動しないと即ゲームオーバーになるような、一癖二癖あるボスばっかなのでCTBが丁度いいと感じます。あと序盤はサクサク戦闘が進むから、あまりストレスなく育成もストーリーも進められるのが個人的に嬉しい。

(私はFF13の疾走感と爽快感のあるバトルが1番好きです。FF10はゆっくりプレイしたい時に良い)

《音楽》

音楽もいいんだこれが……FFは総じて曲が良い。絶対サントラ買ってしまう。

FF10といえば、やっぱり有名な『ザナルカンドにて』。さっきのPVの前半で使われてる曲です。アレンジされたものがいくつかのワールドで使われたりしてます。テーマ曲である『素敵だね』も同様に、この物悲しい曲調がストーリーとこれ以上ないほどマッチしていて大好きです。

あとですねぇ……主要曲のひとつに『otherworld』ってメタルの曲があるんですよねぇ……それがもうすっごいかっこいい使われ方をされるんで大満足。でもメタル(ボーカルあり)を使うゲームって未だに珍しいような気がするな。意外性があって面白い。

まじで死ぬまでに1回はFF10のオーケストラ行ってみたい……やってほしい……

《気になる点》

良いところも沢山ありますけど、中には気になる箇所もいくつかあります。

・一本道のマップ
終盤からは比較的自由に動けるようにはなるけど、全体的にマップは一本道のものが多い印象。RPG慣れしてない人なら逆に分かりやすいからいいのかも?アイテム取り忘れとかでちょっとUターンする時は面倒臭い

・ムービースキップできない
これは地味〜に困る。ボスに負けてまた長いムービー見ないといけない時とかよくあるので……HD版の時に修正されてれば良かったのにな〜

・ミニゲームの難易度が畜生
作中にミニゲームがあるんですけど、それの最高難易をクリアすると貰える武器がありまして…それが本作の最強武器だからやるしかないんですけどまじでムズすぎで……
考えた人大丈夫か?ってぐらい難しい。鬼の所業。
まぁそれもやり込み要素の1つですかね……

こんな感じで多少は気になるとこもありますが、どれも妥協はできる。総括しても名作という事実は揺るぎません。

▼まとめ

このnote書くためにSwitchで久々にプレイしてたんですけど、そっちに熱中してしまって遅くなってしまった……にしてもやっぱり面白いな?!
FF10はいつまでも私の中で輝いている作品。時々思い出してプレイしてウルッとしてを繰り返しています。
改めて20周年おめでとう!このゲームと出会えて良かった。まだまだプレイしていきます。アーロンを最強にさせなくちゃ……

おわり


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