面白い文章の正体

私は面白い文章の正体に気がついてしまった。
数多の小説やエッセイ、バズるようなツイートをジャンクフードのように読んできたが、総評として面白いと思わせるものの法則を見つけてしまった。

その正体とは「粋(いき)」である。
粋な言い回しこそが、文章の面白さの正体だ。

代表的なものは比喩である。
事実だけを連ねている文章は会社の報告文書同様、実につまらないものである。
そこに比喩というバニラエッセンスが加わることで
なんとも言えんない面白さが漂ってくるのである。

最近、バズっていたツイートに分かりやすい「粋」が見られたので、ここで一部を紹介させていただきたいと思う。

※大変恐縮ではあるが、霞ヶ関バイオレットさんのツイートを一部引用させて頂きました。

ここのツイートで

国会議員は箸の上げ下げも自分でせずに

とあるが、これは本当に箸の上げ下げもできない訳ではない。生活する上で欠かせない動作でさえも自分で行えないということをこのように置き換えて表現している。

ここで必ず「箸の上げ下げ」という表現を使用しなければ説明できない状況かというとそうではない。
つまり、しなくても良いがあえてしている。
その方が面白く簡潔に表現できるからである。
まさに「粋」だ。

この「粋」を出せるかどうかが面白い文章の書くコツになっていると思う。

カッコつけていると他者に言われることもあるかもしれないが、皆も「粋」な文章を書いてみてはどうだろうか。

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