子供の夢どこまで応援する?

「息子はサッカーをやっていて小中高で一度もレギュラーになったことがないですが、サッカーを続けてプロサッカー選手になりたいと言っています。そろそろ現実を見るべきだと思うのですが、親として息子の夢をどこまで応援すべきでしょうか?J

今日の朝番組「ノンストップ」で、
「子供の夢、親はどこまで応援する?」というテーマで
議論が行われていた。

僕は、もともと持論として、
将来のことは自分で考えさせ、子供のやりたいことをやらせてあげる。
それにチャレンジできる環境を整える応援は全力でする。
あとは成功するも失敗するも本人次第。

という考えを持っているのだが、

ああ、こういう場合はな、、、と少し悩んだ。

というのも、漫画家や芸人など含めほとんどの仕事は
なること自体は可能であるが、
プロサッカー選手はなることすら叶うのはほんの一握りだからだ。


サッカーの世界は超レッドオーシャン。
しかもスポーツの世界である。
幼い頃から頭角を現し突き抜けた才能を発揮していた子でも
スランプや怪我などで芽が出ずに終わってしまったり、
上位互換の選手がいただけで試合に出れず消えていく選手は
星の数ほどいる。
皆が知っている日本代表選手達は、何十万人中のトップ十数名だ。

先程の質問文をご覧いただければ分かると思うが、
質問者の息子さんがプロサッカー選手になれる確率は天文学的だ。
学校の部活ですらレギュラーになれないのに
プロははっきり言って夢のまた夢だろう。

多くの大人たちは、
サッカーは諦めて、勉強して安定した普通の職業につけと言う。

だがそこにはちょっと待った!だ。
こう言うと夢を諦めてやりたくないことで生きていくように聞こえるが、
普通の職業にはものすごい種類が存在する。
だからその職業の中から、サッカーに何か通じるものを選ばないと損だ。

僕は就活中にキャリアアドバイザーに聞いたことがある。
「やりたいことと向いてることが一致しなかったらどうするんですか?」と

するとこのような返答が返ってきた。
「やりたいことをもっと掘り下げて要素を拾い出して、
それを別の向いてる方法でできないか考えます」

例えば、僕が過去に知り合った社会人で
ミュージシャンとして武道館に立つのが昔の夢だった人がいる。
結局その夢は叶うことはなかったが、
ソーシャルビジネスでイベントプロデューサーとして
武道館でイベントを行うことに携わった。
アプローチは変わったが、武道館を熱狂させる夢を叶えたのだ。

そもそも、その息子さんはなぜプロサッカー選手になりたいのだろうか?
サッカーのどんなところが好きなのだろうか?
一度もレギュラーになれなくてもサッカーを好きでい続けられるのには
相当の理由があるはずである。

チームメイトと力を合わせて戦略的に戦うのが好きなのか

ストイックにトレーニングして自分をレベルアップさせるのが好きなのか

サッカーを皆とプレイすること自体が楽しいのか

試合の熱狂やワクワクが好きなのか

サッカーというスポーツの存在そのものが好きなのか

例えばサッカーを皆とプレイすること自体が楽しいなら
その楽しさを味わえる場を多くの人に提供する、
子供のサッカー教室の運営などの仕事はどうだろうか?

試合の熱狂やワクワクが好きなら、
会場運営やグッズ販売などの仕事がピッタリだろう。

サッカーの存在そのものが好きならば、
スポーツ用品の開発やデザインなども面白そうだ。


人は知っている中でしか考えられない。

だからサッカー一筋だった息子さんは、
きっと自分がやっているサッカーの先にあるものを
プロサッカー選手しか知らないだけだろう。

プロサッカー選手になれなくても
自分のサッカーが好きな部分に通じているアプローチは沢山ある。

それはサッカーに関わるビジネスだけではなく
サッカーと全く関係ないけれど好きな部分は通じているアプローチもだ。

息子さんは今高校生だという。
そんなアプローチの数々を模索していくことに
社会に出るまでの期間をうまく使えれば、
きっと彼の人生は楽しいものとなるはずだ。

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