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「 過ぎ去っている 街 」


世の中には、幽霊や異星人に遭遇する事より怖い事がある。 それは、自分が存在している《 今 》とは全く違う場所に行ってしまい、二度と戻って来れなくなる事だ。 事実は、映画やドラマの様にドラマチックではない。 これは、そういう 恐ろしい話である。 

/2023年10月09日・月曜日/《その時 》僕は、出勤途中の地下鉄の中にいた。 僕は、東京の中央区・日本橋 · 茅場町の、4階建てビルの2階にある 小さな会社に勤めている。  今の営業所に移って来たのは、まだ半年程前だ。 僅か半年で、また《 新たな場所 》に移動になるとは、その時の僕は 想像もしていなかった。 僕の運命を変えた その出来事が起こったのは、都営 · 浅草線・新橋駅のホームを出発し 東銀座駅に向かっている途中だった。 突然、今まで経験した事のない 妙な耳鳴りに襲われたのが始まりだった。 最初は良くある、ちょっとした気圧の変化による物だと思っていた。 しかし、感知する高音の量は徐々に増していき、無視できない耳障りな音になっていった。 僕は、注意深く周りを見回してみた。 この何ともいえない不快な高周波が、この車両内から発せられている可能性を考えたからだ。 だが、この異様な周波数が聞こえているのは自分だけの様で、近くの人達は至って普通の様子だった。  もしや この耳鳴りは、自分の脳の異常から聞こえてくる物なのかと 不安になりかけた その矢先、目の前で信じられない事が起きたのだ。 電車内の人々、いや ‥ 自分の周囲全ての物が 突然 動きを止めてしまったのである‥‥  僕は初め、集団 · 仕掛人ドッキリのテレビ収録か何かだと思った。 しかし、電車の外側まで静止した灰色の壁になっていたのだ。 ‥いや!そうではなかった ‥ 止まっては動き、動いては止まるを 不等間隔で繰り返し、あたかも モザイクのないデジタル ノイズの様な有り様だった。 僕は、余りの異常な出来事に、自分の頭が狂ったんじゃないかと 猛烈なパニックに陥った。 脇の下からは、緊急事態を知らせる冷や汗が一気に吹き出していた。 そして、耳鳴りの金属音が、物凄い勢いで増幅してきた その瞬間、目の前が真っ暗になると同時に、耳から 全ての音が消え失せた ‥‥


‥ 気が付くと僕は、道路脇の歩道で うつ伏せになっていた。  
        /なんだ?‥どうしたんだ!/ 
素早く地面から起き上がると、目の前にある 広くて車の多い道路を見つめた。 《今》が 全く理解出来ない脳ミソが、必死に 記憶を回復させ、状況を把握しようとフル回転している。 確か自分は、地下鉄の中だったはずだ。 電車内で起こった戦慄の出来事を思い出し、再び 恐怖の感情が甦ってきた。    /あれは 一体、何だったんだ ‥/ 
近くにいる人達は、不思議そうな面持ちで こちらを見ていた。 今の自分には、周囲の反応などを気にしている余裕はなく、精神が壊れかけている恐怖心で一杯だった。 僕は 2,3度 頭を振ると、再度 辺りを見渡してみた。ハッキリとは判断できなかったが、此処は/昭和通り/の様な《感じ》がした。 この通りは、会社から借りている自転車で たまに走っている。 運動不足解消の為、昼の時間潰しや新橋の得意先に行く時に通る事があるのだ。 そう言う意味では 知らない道路ではない筈なのだが、何故か初めて見る知らない場所の様な感覚がするのが妙だった。 高速道路の高架が左手の先に見えているので、この辺は宝町の様なのだが、直感的に何かが変だと感じていた。それに 地下鉄の中では、東銀座駅のホームに到着する直前だった筈だ。 東銀座から地下鉄を出て、此処まで歩いた記憶はない。 僕は ポケットからスマートフォンを取り出し、現在の時刻を確認した。 画面に表示されていた時間は、/0:00/だった。 僕は、何か得体の知れない胸騒ぎを覚え、発作的に 目の前を横切る人に現在の時刻を聞いていた。 返ってきた答えは、/15:50/だった。 全く予想外の時間を耳にして、頭の働きが一瞬停止した。 急に 例えようのない怖さを感じた僕は、すぐさま会社の番号を呼び出してタップした。 しかし、何回タップしても 呼び出しを始めないスマホ画面をチェックすると、通信の強度を示すアイコンが表示されていなかった。           /‥‥‥‥/ 目の前を通り過ぎるOL風の2人組が、何故か僕のスマホを見つめ 驚いた様な顔で笑い合っている。 極度の不安感から 居ても立ってもいられなくなった僕は、茅場町と思われる方角に向かって走り出していた。 こんな 切迫した焦燥感を覚えたのは、これまでの人生で初めての事だった。 頭の混乱からか、通り過ぎるビル街が いつもとは まるで違う建物の様に見えた。 八重洲通りと交差する信号を渡って少し走ると、通りに掛かる歩道橋が見えてきた。 会社のある茅場町は、此処から もうスグだ。 僕は、歩道橋の脇にある道を右に曲がった。 入って1本目の右角の建物に、数台のパトカーが止まっているのが目に入った。 その時 既に、心の奥では重大な異変を感じ取っていたのだが、今は その理由を考えるのが 何故か凄く怖かった。 首都高 · 環状線が下を通る小さな橋を越えた角を左に折れ、小学校の横にある《 坂本町公園 》に向かった。 出勤時は、日本橋駅の出口を上がり、永代通りを茅場町に向かって歩いてくる。 その時、会社ビルの近くにある この公園の中を通り抜けて行くのが日常だった。 ‥ 公園の前まで来た僕は、一瞬 何が起きているのか理解が出来ず、呆然と その場に立ち尽くした 。 そこにあったのは、自分の知っている あの公園ではなかった。 いつも見ていた筈の、綺麗に整備された芝生の地面は姿を消していた。今 自分が見ているのは、大きな木々に囲まれた全く別の公園だった。 
       /‥どうゆう事だ ‥‥/   
僕は咄嗟に、敷地 隣に在る筈の中央警察署に走った。 
      /‥ 何なんだ これは / 
その場所には 警察署ではなく、校舎の様な建物があった。 余程 自分の顔つきが尋常じゃなかったのか、公園脇の狭い便所から出てきた青年が、怪訝な目を向けて通り過ぎて行った。  /これは夢なのか‥/  しかし、こんな現実感のある夢など、絶対にある筈がない事は明白だった。 
/ ! さっきのパトカー ‥/   此処に来る途中、ある建物の横を通り過ぎた時に感じた、正体不明の嫌な予感を思い出した。 僕は、公園を横目に見ながら、今来た道を全速で戻っていった。  予感は的中した。
/‥どうして警察署が こっちにあるんだ‥‥ / そのビルの 入口上部には、《 警視庁・中央警察署 》の文字があった。 だが、いつも 通りすがりに見ていた、自分の知る《 中央警察署 》とは 全く違う外観の建物だった。 この場所 ‥いや、自分の周辺で 一体 何が起こっているのか訳が解らず、行動に移そうにも 何をすれば良いのか まるで考えが浮かばなかった。 今は、不安と興奮からくる心臓の高鳴りを深呼吸で静めるのが精一杯だった。 まずは兎に角、走り詰めで干上がった喉に水分を補給したかった。 自動販売機を探してみたが、この近くには見当たらなかった。 ふと、橋を戻った角に《 セブン · イレブン 》がある事を思い出した。 僕は、そっちに首を向けたが、コンビニは影も形も無かった。 次から次へと現れる異変に、交感神経が悲鳴を上げている。 まるで、迷子になった子供の様な恐怖に近い焦りを感じた。 何の考えもなしに公園の場所まで戻った僕は、入ってスグの所にあるブランコの1つに座った。 公園内の左側には、渦を巻いて尖った形の物と幅の広いコンクリートが合体した大きな滑り台があった。 数人の子供が、背中に埋め込まれた石の階段で上まで登り、反対側から滑り降りていた。 滑り台の左方は高いフェンスになっており、向こう側は 学校の校庭の様だった。 右に視線を移すと、《 阪本小学校 》が建っている。 横側前方 水飲み場の近くに、見た事のある物があった。 僕は、確認の為 近くに行った。 それは、何かに腰を掛けている《 子供の像 》だった。 いつも歩いていた《 坂本町公園 》にも同じ置物を見た記憶がある。 但し 今見ている像は、足首から下がなく色も薄汚れていた。  /‥‥‥/   
阪本小学校といい、この子供の像といい、知っている物が在るというのは、此処が会社の近くである事の証拠だった。 では、この変わり様は 一体 何なのだ‥  出勤してない 土 · 日の僅か2日間で、街中を こんなにも変えてしまう工事など有る筈がない。 考えるより先に、足が動いていた。 悩む内容が余りにも深刻で、考えていると気がおかしくなりそうだった。 会社までは、もう目と鼻の先だ。 公園の向こう側に出ると、目の前は《 平成通り 》の筈だった。 ところが、眼前に広がる光景は、いつも見ていた場所とは明らかに違っていた。 何がどう違うか等の次元ではなく、周辺の雰囲気が まるで変わってしまっている。 前に1度 診察を受けに行った、皮膚科の入ったビルの場所が自転車屋になっていた。 半年の間とはいえ、会社の近所だけに、周辺の建物は大方記憶している。 
    /‥ただ事じゃない!‥‥/
僕は、ぎこちない足取りで、通りを向こう側に渡った。 たまたま目の前にあった自動販売機を見て、異変は決定的な物になった。 その機械に、何とも言えない大きな違和感を感じたのだ。 中央が木目調の変わった自販機には、何故か80円の飲み物が並んでいる。 隣にあるタバコの販売機も、普段 見ていた物とは明らかに違っていた。 機械の形や大きさ、中の商品の種類や価格が まるで異なっている。 それらを見て愕然とした僕は、身の回りで起きている奇怪な現象の正体を知った気がした。
  /‥‥馬鹿な · そんな SF映画の様な事がある訳ない!‥/ 
しかし否定の心とは裏腹に、全身にはガクガクと震えがきていた。 もう、喉の渇きさえ感じる余裕もなかった。 この先 何を見る事になるのか恐ろしかったが、とにかく会社まで行くしかないと思った。  僕は 震える手を握り締め、会社に続く道を入っていった。    
    / ! ‥‥‥ !/    会社のビルがある細い道はあった。 
しかし、周囲は一変していた。 道の角からビルまで続く、《TIMES 駐車場》が、全て消えている。 角にはクリーニング屋が建っており、その先は平屋と二階家の建物が並んでいた。    握っていた拳から力が抜け落ちた。 頭の中が、芯から急速に寒くなってゆく。 僕は、よろける体で先に進んだ。          /  ‥‥‥‥‥  /    
目の前に、会社があるビルは存在していなかった‥  そこには、雑貨や電気製品が置いてある小さな店があった。 福田 · ディスカウント店と書かれたガラス戸の奥では、店の主人と思われる人物が鉛筆を耳に挿し、板に付いている沢山の小さな玉を指で弾いていた。 視線を察知したのか、その主人が顔を上げて僕の方を見た。   「 いらっしゃい ! 」   「‥‥‥」   中年の店主は、人懐っこい笑顔を浮かべ て奥から出てきた。 その顔を近くで見た時、この人とは何処かで会った事があると思った。 しかし今は、そんな事を思い出していられる心理状態ではない。
「どんな物を、お探しかい?」  「‥‥‥」   最初は笑顔だった主人も、僕の異様な緊張感が伝わったのか、次第に顔が強張っていった。 僕は店主の事より、店の中にある横長のカウンターに意識がいっていた。 カウンターの端には、黒いダイヤル式の電話機と分厚い台帳が置いてあり、反対側には 小型のブラウン管式のテレビが載っていた。 僕は主人の言葉を無視して、狭い店内に入った。 両側にあるガラスの商品棚には、様々な年代品が 所狭しと並んでいる。  「ウチのは、新しい物が多くて 値段も安いだろ !」   「 ‥‥‥‥ 」   主人が沈黙を埋めようと話しかけてきたが、僕は それどころではなかった。  僕は、カウンター横の壁に掛かっている〖 カレンダー〗を見詰めた。  

               
            /!!!‥‥‥‥‥!!/

        《 東映 · カレンダー/1977年・5月 》 

       / ‥‥‥冗談だろ ‥ ‥‥‥ ‥‥冗談じゃない!  /


実現して欲しくない最悪の憶測が、印刷文字となって確実に姿を現していた。   /‥1977年って‥ 平成より前の、昭和時代じゃないのか‥ ! /

この年表が事実だとするならば、僕は今‥ 過去にいる事になる。 最初に脳裏に浮かんだのは、両親の顔 · 友人や付き合っている彼女の事 · 24年間で築いてきた自分自身の足跡だった。 知り合いが誰も居ない遠い国での生活なんかとは比較にならないであろう、息も出来ない様な寂しさと孤独が心を押し潰そうとしていた。 《 今 》自分が見ている全ての現象が、自分が生まれる20年以上も前の事だというのが 未だ信じられずにいた。  いや、信じたくはなかった。 
「‥あんた、具合が悪いんじゃないのかい?‥」  多分 自分の顔は、かなり蒼白だったのだろう。
「‥‥ こ‥これは‥ 大分 昔のカレンダーですよね‥ 」   
「 ‥‥‥‥‥ 」   硬直した店主の顔を見て、この年号は真実なのだと確信した。 それと同時に、僕の脳内からは 音がする様に血の気が引いていった。   「‥あんた、今日は もう帰った方がいいよ ! 」 
その言葉を聞いた途端、思いもよらず 突然 涙が溢れ出した。 極限状態になると、人の精神とは如何に弱い物かという事を思い知らされた。 唖然としている主人に軽く頭を下げると、僕は その店から飛び出した。 兎に角 元の場所に帰りたい一心で、来た道を泣きながら走って行った。 戻りゆく道中では、今まで目に入らなかった様々な変化が、いやが上にも眼前に広がってくる。
/建築物の高さ・形/デザイン性のない歩道のアスファルト/若者の髪型・ファッション/和服の年寄り/道端で煙草を吸う人の多さ/見当たらないコンビニ/汚れた空気と排気ガスの匂い/角ばった車とシンプルなオートバイの姿/誰も持っていないスマートフォン/誰もしていないマスク/数え上げればきりがなかった。 
/一体、僕が何をしたっていうんだ! ‥‥何で こんな目に遭わなきゃならないんだ!/ 喉も渇かず、腹も減らず、疲れも感じず、綺麗な女子を見ても何も感じなかった‥  兎に角、元の場所に戻りたかった! 自分の部屋で、パソコンを立ち上げたかった。 友人と酒を飲み、彼女と笑いあい、会社の仲間と会話をし、実家の両親に会いたかった。 僕は、昭和通りの宝町付近に到着すると、自分が倒れていた辺りに向かった。 帰れるヒントがこの場所にあるとは到底思えなかったが、何かに集中していないと狂ってしまいそうで怖かった。 僕は 勢いをつけて、その場で 前のめりに倒れこんだ。 そして、しばらく瞼を閉じていた。 再び目を開いた時、元の世界に戻っている事を願って‥   しかし、そんな好都合な奇跡が起こる筈もなく、周囲から聞こえてくる失笑で現実に引き戻されるのだった。  僕は上半身を起こすと、改めて周辺を眺めた。 何故さっきは気付かなかったのかと不思議に思う程、眼前にある全ての物が自分の居た世界とは明らかに違う。 昭和通りを通過していく車のエンジン音が、軽トラの様に大きく煩かった。 僕は立ち上がると、新橋の方角に足を進めた。 涙は もう 枯れてしまったかの様に、流れ出る気配を全く感じなかった。 半ば 放心状態のまま、僕は ひたすら歩き続けた。       
    / ‥ 時間とは 一体 どんなシステムなんだろうか‥‥ /  

 いわゆる《 タイム・スリップ 》などと呼ばれる現象が本当に起こるという事実に、天地がひっくり返る程の衝撃と、我が身の存在自体が操作されているという絶望と恐怖を感じた。 しかも 自分自身が、それの標的になってしまったのだ。   ‥ もう、自分は ‥ おそらく戻れないのだろう ‥‥  
諦めからなのか、少しだけ冷静になった頭で 僕は周りを見渡してみた。
雰囲気が まるで変わってしまった銀座を眺めて、別の次元に放り出されるとは 正にこの事だと痛感させられていた。 作り物の世界では、過去は 古臭いレトロ調な味わいを楽しく描いていたりするが、実際の感覚は そんな甘っちょろい物ではなかった。 映画や小説の中の時間旅行は、ただの懐古趣味のファンタジーに過ぎないと言う事が分かった。 現実は もっと地味で普通で、それだからこそ 孤独で恐ろしかった。 想像を絶する、超 · 非現実な事に直面している今、何故 正気を保っていられるのか 自分でも不思議だった。 目の前や横を通り過ぎる人々の中には、自分が存在していた先の世界には もう居ない人もいる‥‥  いや、この街・この国・この地球自体が、僕の目から見ると /既に過ぎ去っている 今は無い物/だという事だ。 僕は、人や街並みが幽霊の様な物に見えてきて、覚める事の出来ない夢の様な幻想空間に迷い込んでいるという現実が恐ろしかった。 それとも、自分は既に死んでいて《今》いる此処は あの世の空間なのであろうか‥  いつの間にか辺りは薄暗くなっており、銀座には派手な電光板やネオンの灯りが点き始めていた。 僕は、絶望的な自分の行く末を想像する事さえ、この壮絶な孤独地獄を癒してくれている事に気が付いて背筋が凍り付いた。 ふとした瞬間、先程の雑貨屋の主人が誰だったのか思い出した。   あの人は、自分が勤めている会社のビルのオーナーだったのだ。 80半ばの老人の姿から中年に若返っていたが、良く話しかけてくれる気さくな性格と人懐っこい笑顔はそのままであった。 

そんな事を考えていると、突然 唐突に! 不気味なピエロの様なカラフルな顔が目前に現れ 自分の顔面を通り抜けた。   

           /何だ ‥ いまのは!! /  

辺りを見廻したが、ピエロの姿は何処にも無かった。 いつの間にか、僕は立ったまま流され 前に移動していた。  空港にある平面エスカレーターの様な物が、銀座の街の歩道に突然 現れたのだった。 右横を見ると、道路は有るにはあるが 幅は狭く車の姿は無かった。

 /今度は何だ! いつの時代だ ここは‥‥  もう、いい加減にしろ !! /

何てことは無い。 元々自分の居た場所だって、本当は もう既に過ぎ去っている過去の世界なのかもしれないのだ。  
前後・左右を 妙なヘルメットを被った人々に囲まれ 自動で前方に移動させられながら、諦めに近い感情で必死に心の中で叫んでいた。

               《 終 》                          

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