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あなたの仕事を変える珠玉の一言は?

 今日から新たに「有難かったことば」というものを取り上げていこうと思う。ことばは人から人に伝えられ、受信、解釈、思考、情報検索(脳内か外部かは問わず)、判断、送信というプロセスを経て相手にさらにことばとして返されていく。本来我々はこのプロセスを1つ1つ詳細に分析して、論理的に物事を考え、対話をしているのだが、実際には「脊髄反射」と揶揄される感情的なやりとりになることがある。

 そんなやり取りの中でも、キラリと光ることばというものは存在するが、それはその人の経験の集大成であり、論理的に構築された「ことば」ではなく、経験が論理性を帯びていたということになる。一般には、これをベストプラクティス(BP)という言い方をしている。

老害とは何か?

 「ことば」は人類が共通として利用するコミュニケーションの手段だ。従って、人生経験が増えれば増えるほど、言葉はその人に蓄積し、歳を取ればとるほど、その人の持つ言葉は必然的に増えていくことになる。

 しかし、それは一般的な話であり、全ての人がそうではない。人間的にあまり成熟しなくても人は歳を取るのだ。これは個性ではなく、単に言動が子供じみた未成熟な大人だということに他ならない。

 年齢ギャップにより合意を形成できない場合、老人も若手も関係なく、単純に交渉が成立していないだけであり、意見の違いを許容できない寛容性のなさというのも老害の一つの要因となっている。これは既に述べた通り、年齢に関係ない。

 老害と言われている他人を不快にさせる自己主張や行動というのは、年齢を経て現れるものではなく、既に若いうちから老害の因子を持っていると言ってよいだろう。これは人物に依拠する話であり、年齢で何かを語ること自体が、それが若かろうが歳をとっていようが関係ない話なのだ。

 アメリカでは年齢についてそれを基準に何かをすることを非常に嫌う。年齢は誰でも一年経てば増える。年齢よりも人物の考え方や取り組み方の方が圧倒的に重視される。なので、年齢で話をすること自体がもはやナンセンスであり、「老害」という言葉ではなく、単純に「パワハラ」などの言葉で表現した方が具体性があって良いのだ。

 先達の言葉をどう読むかは読者の自由だが、ポジティブに読めないならはっきり言って、私の投稿を読むことはお勧めしない。自分の心に突き刺さるようなことしか私は言わないからだ。読んで自分の事情を鑑みてムカつくくらいのことしか私は書かない。それが私のユニークさなのだ。
 あなたの人生の師として、最もあなたに貢献できることは「あなたが人生で楽に成功するための方法」を提供することだろう。できるのは分かってるが今はまだその時ではないのでやらない。

あなたに足りないものはなにか?

 読者の方は毎日どのくらい自問自答をするのだろうか?
 足りないものが金や美貌だという答えを出した人には、よく考えてもらいたい。金は死後役に立つのか? 美貌も役に立つのか?

 この質問は創価学会の集まりでよく使われる新人を釈伏(説き伏せる)質問の1つである(創価学会の良し悪しは個々が判断すればよい)。宗教とは形成済みの価値観である。お金は死語の世界に持って行けないという普遍的な考えを述べただけなら、その通りであるとしか思わない。
 この持って行けないお金をどうするのかというところに、その宗教のお金に対する考え方というものが見える。「持って行けないのだから寄附をするのだ」という話になった瞬間に、ことばの本質が見えるわけである。

 ことばの本質が見えなければ、価値観なんていうものは、他人からの感化で秒ごとに善悪が変わってしまうような世界なのだ。だから本質を捉える、十分に考える、論理と感情を分けて考えるといった行動が必要なのだ。

 私は多くのトレーニングや対話を通じて、日本人の行動特性について考察をしているが、日本人に徹底して足らないのは「なぜ」という意識なのだ。与えられたことを実行することは日本人は素晴らしく上手である。品質も高い。でも、これでは、Yシャツを着ててもブルーワーカーでしかない。なぜなら何もゼロから生み出せないからだ。

トップビジネスマンが影響を受ける世界

 去年、アメリカのビジネス界により多くの影響を与えた人として、アラン・コーエンという人がいる。この方は「人から人への良い影響がより良い世界を作り出す」という信念を持ち、それを説いている。日本語のタイトルでは「影響力の法則」という書籍を出している。アメリカではその続編がビジネスの世界ではよく読まれている。

 感化というものは、論理的な伝達だけでは達成できない場合も多く、本人の意識的な取り入れがない場合は、人道的見地を訴えたり、夢想話で人をひきつけたりなどすることがある。
 言い方を変えると、論理的なビジネスマッチングやディールというものは、どんどん機械化していっているので、感化を考えた時に論理性の下積みが存在していることが必須条件になるわけだ。

 ビジネスの世界では一般的には、人は論理的に物事を考えて判断し、行動することになっている。ところが日本の企業体制では、論理的なベースがないまま、個人裁量による良否判断が平然と行われている。日本のビジネスでも感化は大きな決定要因になるのだが、残念ながら論理ベースが希薄なため、単純に論理性より感情性が重視されているという見え方が大勢になってしまっている。

 年金も雇用保証もあてにならない世の中なので、今の日本の会社形態は既に年功序列は崩壊し、無能な上司は存在しない世の中になっていなければならないはずだが、現実は違うので日本の会社内体制というものは相変わらず古典的な日本企業独自運営なんだと理解している。

 再度述べるが、日本企業問題というのは、ビジネスフィールドにおけるメジャーな思考ベースの違いである。論理性のベースというものは、物事をロジック通りに最短に進めるために必須の思考ベースである。しかし、それを感情論で妨害しだいなしにする人が極めて沢山いる。理由は様々だが、嫉妬というのが聴いた限りでは一番多い。なんとも子供じみた大人が多いことかと思い知らされる。

今日のことば

日本のビジネスマンに必要なのは、POC

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