【子供の教育】1歳から始まるイヤイヤ期へのお母さんの心構えと対応方法、やってはいけないこと

一歳半の子供と聞いてどんなことを考えますか?
少しづつ知識が増え、イヤイヤ期が始まっているころかもしれません
そんな子供を持つお母さん方にイヤイヤ期の対処法をお教えしていきたいと思います。

1.そもそもイヤイヤ期とは

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イヤイヤ期とは、2歳前後の子どもが「イヤだ! ダメ!」と自己主張が強くなってくることを指します。 「魔の2歳児」とも言われています。 自我が芽生え、今までママやパパの言われるまま、されるままだった状態から自立しようとする一歩を踏み出しているのです


2.イヤイヤ期は何歳まで?

イヤイヤ期と子どもの自分探し
子どもはどのように“自分探し”をするのか、自分探しとイヤイヤ期がどう関わっているのか、子どもの成長にそってみていきましょう。

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1歳ごろまで
まだイヤイヤをしない時期。赤ちゃんは鏡に映った自分を見ても、それが自分だと認識していません。自分の姿や特徴がまだよくわかっていない状態です。

1歳半~2歳ごろ
自分の特徴や性別を認識しはじめます。鏡やカメラに映った自分の姿を見て「自分」だとわかるようになります。「自分」がわかるようになると、「自分以外の人」もはっきり認識するようになります。そのために、自分以外の人に対して「恥ずかしい」という感情や、友達と自分を比較して「うらやましい」という感情などを抱くようになります。
このように、自分と他者との区別がはっきりしてくるころに、イヤイヤ期が現れます。人が提案してくることは、例えそれが親であったとしても、「自分がやりたいこととは違う」と感じるようになるからです。「違う」という意思ははっきりしているのに、「これが好き」という好みが確立していないので、「イヤ」としか主張できないのです。
子どもはこのような経験を積み重ねることで、自分の好みや心地よい状態などを発見していきます。

2歳半~3歳ごろ

さらに“自分探し”が発展していく時期です。「人からどう見られているのか」を意識しはじめます。例えば、「○○ちゃん、すごいね」など、人からの評価に気づくような機会をもつことで、自分探しが進んでいきます。
また、自分の行動に対する、相手の反応も意識するようになります。例えば、友達のおもちゃを取ってしまったとき、相手の反応を見て「悪いことをしてしまった」と罪悪感などの複雑な感情を抱くようになります。
このような経験が、人の気持ちへの理解につながります。“他の人への思いやり”などの大人に近い感情が持てるようになると、やがてイヤイヤ期も落ち着いていきます。


3.イヤイヤ期にやってはいけないこと

気持ちをわかって!のイヤイヤに……「共感する」
反抗が始まったら、まず子供の気持ちを受け止め、共感する言葉をかけます。たとえば「パンが食べたい」と主張する子供に「今日はごはんだから食べて」と言うと、子供は自分の気持ちをわかってもらえないと感じます。「パンがいいのね。食べたいよね。あげたいけど今はないんだ。」と返すと、自分が言ったことをわかってもらえている、と感じるでしょう。
子供との対話も大切にしましょう。子供が自己主張したら、抱きしめて時間をかけて子供の言い分を聞いてみてください。幼い子供でも、大人には想像もつかないような意見を持っていたりするものです。子供の言い分を聞いて、その意見を通せないときは理由を言い聞かせ、納得させるようにしましょう。こうすることで、子供は自分が大切に扱われていると感じます。

こんな対応はNG

・「どうしたいの!?」と問い詰める
子供は何にでも「イヤ!」など否定する言葉を使うので、言葉通りに捉えると「どうしたいの!?」と問い詰めてしまい、さらに状況が悪くなることも。

まずは子供が何を伝えようとしているのか考え、時には気持ちを代弁しながら受け止めて。それから上手くやるべきことに誘うといったように、真正面から争うのではなく側面からアプローチする方法を試してみてください。


できないことも自分でやりたい!ときは……「やらせてみる」

何でも自分でやりたがることもイヤイヤ期の子供の特徴。親がやってしまった方が早いと思いますが、やりたいという意欲は応援してあげるのが大切です。まだできないことでも、まずはやらせてみましょう。ただし、危ないこと、してはいけないことは、子供がかんしゃくを起こしてもまずやめさせます。子供が落ち着いたら理由を説明してあげましょう。

こんな対応はNG
・どうせできないから、と始めから親がやってしまう
子供のやりたい気持ちを押さえつけてしまうと、意欲が育ちません。時間がかかっても見守りながら適宜声をかけて手伝い、途中までになってもできたことは褒めてあげましょう。


かんしゃくで我を忘れている……「気をそらすか、落ち着くまで見守る」
かんしゃくが起きたら子供の注意をそらしてみてください。別の部屋や場所に移動し、安全なおもちゃを渡したり、大げさに歌ったりして気晴らしを。それが難しければ、まず落ち着くまで待ちましょう。
子供自身や他の誰かに危険がなければ、かんしゃくの間は話しかけず構わないようにします。もし誰かを叩いたり蹴ったりということがあれば、子供をただ抱きしめてかんしゃくが収まるまで待ちましょう。かんしゃくに構わないことは、それが無意味な行動であると教えることになります。

こんな対応はNG
・親もかんしゃくを起こす
親が子供に不満や怒りをぶつけて問題を大きくしないようにしましょう。子供が落ち着く手助けをするために、まずは大人自身が冷静になってください。
体罰や暴言はしつけの効果がないばかりか、子供の健康に悪影響を及ぼすと言われています。叩かれて育った子供は、望み通りにならないときに他の人に暴力をふるう可能性が高くなります。言葉の暴力も10代の問題行動やうつ病を引き起こす可能性があるといわれています。


スケジュールに従ってくれない……「規則正しい生活と余裕のある行動を心掛ける」

できるだけ規則正しい生活をして、予定は前もって伝え、何かするときは事前に声をかけて、子供にも先の見通しがもてるように心掛けてください。こうして子供が安心して行動できるようにすると、イヤイヤが減る可能性があります。
また睡眠をしっかりとることはかんしゃくを減らすことに役立ちます。子供に必要な睡眠時間は年齢によって異なりますが、あくまで目安で個人差があります。その子が必要とするだけ眠れるようにしましょう。

また、外出の準備で慌ただしくなると、子供に寄り添う時間ややりたいことをやらせる時間がとれず、かんしゃくが始まり悪循環になることも。時間に余裕を持って動くことも大切です。

こんな対応はNG
・子供に何も言わずに行動する
「お風呂に入ろう」「散歩に行こう」「ごはんの時間だよ」など、日常生活の些細なことでも何かする前に必ず声をかけましょう。たとえば着替えるときに何も言わずに突然服を脱がせると、子供は驚いて泣いたり、抵抗したりします。


何もかも拒否する……「子供に選ばせる」

イヤイヤ期の子供は自分で決めたい、選びたいという気持ちを持っています。そこで、子供に選ばせる機会を作ってその気持ちを満たしてあげましょう。親が用意した中からその日のおやつを選ぶなど、子供がどれを選んでも、親も納得できる選択肢を用意します。また子供の要求が妥当なときは、前向きに検討して応えてあげましょう。

こんな対応はNG
「イヤ!」と即答される聞き方をする
「歯磨きはお風呂の前にする?後にする?」など、子供自身が選択できるように聞きましょう。「今から歯磨きする?」のような「イヤ!」と即答されそうな聞き方は避けてください。着替えや歯磨き、入浴など。普段嫌がりそうなことでも子供自身に選ばせるとスムーズにやってくれることもあります。





4.イヤイヤ期への対応方法


イヤイヤ期の子どもと接するときに最も大切なポイントは、「子どもの気持ちに寄り添うこと」です。子どもの要求を受け入れることの可否にかかわらず、いったん子どもの気持ちを受け止めてあげることで、子どもは安心感を得て心を落ち着かせることができます。

自分のやりたいことにチャレンジした結果、思い通りにできなかったという場合には、「○○したかったね」というように子どもの気持ちを言語化してみましょう。子どもの「イヤ」という気持ちに共感することがポイントです。

また、子どもの要求を実現することが難しい場合には「○○は××だから、今日はやめておこうね」と目を見て説明するようにします。「ダメ」と感情的に叱ると、子どもは「突き放された」と感じることもあるので注意が必要です。代替案が出せる場合は提示してあげましょう。

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