見出し画像

京都いきあたりばったり2022/12/29−30

突然京都で暇になってしまった人向け、やたら京都に遊びに行く東京在住OLのやっつけ京都訪問記です。

年末の罠

年末に京都に行って帰ってきた。
大学時代の友人たちと数年ぶりに12/29に忘年会をやろうという話になったからだ。なら一泊二日で年内に戻ろう、そう決めた。大阪に両親もいるが、行っても寝る部屋はないので年末年始は帰らないことにしている。

忘年会の時間までは京都で美術展を見ようと考えていた。アンディ・ウォーホル・キョウト展はなんと東京に巡回しないらしいし。

京都国立近代美術館でやっているルードヴィッヒ美術館展は東京で行きそびれた。

さて29日、出発当日の朝「そういえば最近の美術館ってオンライン予約しとかないと現地でバタバタすることあるよな」と思い、チケットを予約しようとして、気づいた

美術館も29日からお休みしたいよね、そうだよね。

新横浜(11:58)→のぞみ337号→京都(13:51)

新横浜に向かいながら、あわてて京都でやることを考える。寺社仏閣は混むし足も疲れるし、郊外まで出ると忘年会の時間に間に合わないかもしれないし。ポパイの最近の京都特集をkindleでポチる。

気になった店を片っ端からインスタグラムで探し、休みに入っていないか確認すると、30日まで営業しているプリンとワインのお店が見つかる。二条駅周辺はあまり学生時代行かなかったのでいいかもしれない。三条会商店会をぼんやり歩きながら六角通りに取った宿に荷物置きに行くことにする。

行く店も決まったので、車中残りは読書をする。
2つ隣の席の大学生はスタンダールの『赤と黒』を読んでいた。自分の読んだことない古典を文庫で読んでいる人を公共交通機関で見つけるといつもハッとさせられる。
まだ読んだことない本、やったことないことが多すぎるのだ。

二条駅、三条会商店街

さすがの年末の京都駅、混んでいる。トイレで用を足すのも一苦労。山陰本線に乗り換えて二条駅で降りる。

フリアンディーズは大学時代週2くらいお世話になっていたパン屋さんで、市内各地に店舗がある。見つけるとつい入ってしまうので買ってテラスの席でがっつく。素朴で美味しい。

三条会商店街はやはり閉まっているお店も多かったけども、年末らしい活気もちらほら。

散髪屋が混んでるのはなんとも年末っぽい

目当てのお店へ。遅い昼食を食べる。

COFFEE&WINE なんて洒落た表示が違和感のあるレトロ風看板
ナポリタンはどこで食べても同じ味と聞く
カラメルが非常に濃くて苦くて美味しい

なぜかTVで水曜日のダウンタウンがついていて落ち着かなかった。少し読書してから徒歩移動。

いけずすぎて黄色くなった石を見つけた。

MAJA HOTEL KYOTO

フィンランドのプロダクトデザイナーがデザインしたというカプセルホテルを予約していたのでチェックイン。京都のホテルも少し前までは「えっこんな値段でいいのか」とウハウハの価格設定だったが、戻ってきたというか、上回ってきたというか。一人で弾丸ならカプセルホテル一択になってきた。

館内の写真はカプセルホテルという性質上全然撮れず。どこも甘すぎずオシャレすぎない、さすがの北欧デザインで見ていて楽しかった。

ただ空調があったかすぎて乾燥がひどかった。これはカプセルホテルあるあるなのでどうしようもないか。あとはシャワールームの設計がちょっと残念で、バスタオルを水浸しにしてしまった。
京都にもナインアワーズが帰ってきてほしい。切実に。

さて、29日の夜はこのあと祇園界隈で忘年会だった。二次会で行ったハイボールバーがウイスキーを指定して炭酸で割ってもらえるお店で、酒飲み大満足。

河原町丸太町

ホテルを10時少し前にチェックアウト。堀川通を北へ歩く。

この日も16時の帰りの新幹線まで予定は皆無だったので、ひとまず河原町丸太町の書店、誠光社へ行くことに。

小さくて全部見渡せる面白い本屋さんは、端から端まで見れてしまうが故に時間が溶ける。1時間半ほど店内をうろうろして、姜尚美『京都の中華』を手に取る。ちょうどここ河原町丸太町界隈にも、親戚に連れられてお邪魔した上品な町中華があったことを思い出すが、店名がわからない。読んでるうちに思い出せることを期待して購入することに。

あわせてこちら限定のコーヒー豆を購入。最近は国内旅行をした際は現地の喫茶店のコーヒー豆をお土産として買うことが多い。

鴨川

本屋で1時間半潰してもまだ昼なので、いちじくクリームチーズのベーグルを買って川で食べる。

陽が出ていて気分がいいので、しょうもないラジオでも聞くかと思い、M-1を優勝したウエストランドのぶちラジ!を初めて聞く。冒頭のジングルで河本の「人の幸せって憎いじゃないですか」との音声がサンプリングされており、そこだけで笑ってしまった。
隣のベンチでは高齢の方が1.5リットルのペットボトルでカルピスウォーターを飲んでいた。

そのうち「恵文社開いてるっぽいですよ」と連絡が来る。恵文社は一乗寺の有名な書店である。本屋をハシゴしながら一乗寺でラーメンでも食べて帰るのも乙だなと思い、京阪と叡山電車を乗り継ぐことにする。

移動中TwitterDMから「お茶をしませんか」と連絡が来る。一乗寺で良ければ、と返す。

一乗寺

叡山電車の車窓から見る元田中は、記憶の中のそれよりもっと寂れていた。

恵文社はギャラリーも書籍コーナーも漏れなく開いており、いつも以上に人が多い。前から買いたかった歌集(の文庫!)と、好きな漫画家の新刊を見つけたので買う。

連絡をくれた人の到着まで恵文社で立ち読みをしたりして待つ。久しぶりの恵文社は本当に居心地がよくて、家がここだったらいいのにとふと思う(ほんとうに?)。

なにか食べるものを確保したほうがいいな、と気づき、一乗寺駅前の「ぱんのちはれ」でカヌレとベーコンエピを購入。

連絡をくれた人が到着する。お茶をする時間はなさそうなので、高野のバス停まで歩きながら話をした。ぜひ今度はゆっくり話しましょう。私もそれまでにもう少しポジティブになります。

京都(16:01)→のぞみ32号→新横浜(17:56)

市バスで京都駅に向かうと、いつも祇園〜大谷本廟が異常に混む。年末だからかいつも以上に混んでいて、京都駅に着く頃にはしっかり土産を選ぶ時間がなかった。レジの列が比較的短い売店で「そういえば最近赤福食べてないな」という理由で、缶コーヒーと一緒に購入。

新幹線車内で一乗寺のパンを食べながら、最近話題の番組をTVerで見始めたけど私にはちょっと怖すぎた。テレビらしからぬ怖さなので、怖いの好きな人はぜひ見てください。
1話の後半で離脱して、読書に戻る。


今回の京都はこんな感じでした。また行ったら書きます。


いつか猫を飼う時の資金にさせていただきます