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#69 私が通っているフリースクール

母が見つけてきました。ネットでたまたま見つけたそうです。不登校になって2か月目くらいでした。母の中で、「不登校=フリースクール」っていうのがあったらしく、色々と探していたそうです。けれど、なかなかピンとくるところがなくて、掲載されていたサイトも、不登校の記事をメインにしているところではなかったらしいです。母が見つけてきたのは、サイエンス特化型のフリースクール。開校して間もないフリースクールでした。母に提案されて、すごく迷いと不安がありましたが、母も同じ教室にずっといていいということだったので、行ってみることにしました。初回は体験。でも、やっぱり自信がなくて、2回目も体験。それでも自信がなくて3回目も体験。そして、4回目も体験。週1のペースだったので、1か月まるまる体験させてもらいました。

この時の私は、母と一緒なら外出できるようになっていました。けれど、母と離れることがとても難しく、どこに行くにも母と一緒でした。だから、フリースクールもいつも一緒です。フリースクールを提案されたとき、母は私が「行く」と言うと思わなかったそうです。それくらい、色んなことに不安を抱えていました。もうその時の気持ちはだいぶ忘れてしまいましたが、不安より興味が勝ったんだと思います。体験を何回もさせてもらったのも、不安を乗り越えられるのか自分をためしていたのかなぁと思います。

フリースクールでは「なんでなんで攻撃」の嵐でした。とにかく意見や考えを言わされました。手をあげる必要はありません。発言したいときにできます。けれど、何か言おうものなら、その根拠や考えを言うはめになります。それがとても怖かったです。今思うと、不登校なりたての子が行くにはかなりハードルが高いフリースクールだったなと・・・。お母さん、なんてところを見つけてきたの・・・。母はその様子を冷や冷やしながら見ていたと言っていました。

半年がたった頃、「なんでなんで攻撃」に慣れてきて、言い返すことができる自分に自信がついてきました。そして、学び方に変化がみられていることにも気づきました。今までは、手をあげて名前を呼ばれてから発言で、基本的には先生が前で授業をして、子供はそれについていく形でした。それが、フリースクールに通うようになってから逆転していました。授業はないし、自分で学びたいことをどんどん進めていけます。迷ったときやアドバイスがほしいときに相談するくらいで、先生たち(先生という立場の人はいないのですが、メンターという言い方をしています)は没頭している子供には声をかけません。先生たちが声をかけるのは、あまりに大きい声を出しているときや危険なとき、子供に学びが発生していないとき(たとえば、ただゲームしてるだけ。YouTubeをただ見ているだけ)だけです。母が言うには、ただ見守るだけというのが、大人にとってはとても難しいことらしいです。だから、先生たちが子供に声をかけていない姿を見ると、フリースクールにお金を払っているのに、何もしてもらえていないと感じてしまうそうです。これ、本当に声を大にして言いたい!没頭しているときは何もしてこないで!邪魔しないで!

以上です。


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