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30代半ばで歯列矯正始める話 4

前回の記事はこちら↓

前回の記事が4月だったというのに、もう7月になってしまった。
いよいよ今回から本番について書き始めるのかと思いきや、何と、あのあとこれまで、実は4回(厳密に言うと5回)歯医者に足を運んでいる。
毎回細々書くのが正直面倒だったため、ここにまとめることにする。

5回の内訳は、

  1. 矯正の都合上抜かなければならなくなった奥歯の抜歯、その1(右の上下)

  2. 同上、その2(左の上下)

  3. 睡眠検査に関する説明とその計測機械の借り受け

  4. (計測機械の返却のみ)

  5. 睡眠検査の結果の説明と、ワイヤー装着準備のため上の奥歯への「輪ゴム」装着

である。

抜歯については、人によっては一度に抜いてしまう人もいるし、内容だけ見れば睡眠検査の事前説明は抜歯と一緒にできたんじゃないかと言う気もするが、親知らずの時の基準で想像しているので、一度に4本の抜歯は相当命知らずに思えたし、3から主治医が矯正担当の先生に代わる事情等があって、この回数になった。
そして、働いているとなかなか平日に予約を取って来られないので、期間もこれだけかかってしまった。
もちろん、回数や期間は、病院や治療方針によって様々なのだろうと思う。

抜歯編

さて、話を戻して、まず抜歯の話から。
大人になってからの抜歯の経験が親知らずの時の話しかなく、その時は術中に何十分もずっと器具をかまされて口を開きっぱなしにして顎が相当疲れたのと、ロキソニンでも抑えきれないあの痛みと腫れに苛まれた印象が強いので、今回もそうだと思い、わりと緊張していた。
あまりに緊張していたので、前夜に抜歯の夢を見たほどである。

が、今回の抜歯はそんなことはなかった。
親知らずの場合は、半分以上歯茎に埋まったままの歯を掘り起こすように抜く話なので手間も痛みも伴うが、健康な歯の抜歯については、一本当たりかかる時間は10分ぐらいだし、腫れることはほとんどない(先生曰く「腫れたら異常だと思って欲しい」とのこと)。
事実、2回ともそうなった。麻酔は痛かったけど。
あと、慣れ親しんだ歯が口の中から脱退していくので、直後は少ししょんぼりする (※個人の感想)。

麻酔が効くまでの間の時間潰しがてら、先生からの説明。
顎の形と歯並びは人それぞれだけど、確か、「顎が長くかつ下の歯が前に出てる(しゃくれ)」タイプや、逆に「顎が短くかつ上の歯が前に出てる(出っ歯)」タイプは矯正治療自体が無理という話だった。
ちなみに、私は「顎が長くかつ上の歯が前に出てる」タイプなので対応可能とのことだった。

あと、前に撮った私の頭〜鳩尾ぐらいまでのCT?画像で、問題があるというほどではないけど一部、気道がすごく狭くなってる箇所があるとか、舌根の筋肉がちょっと弱くて昼間も少し喉あたりの気道が狭まりやすそうな傾向が出ていて、日頃口が開いてることが多いそうなりがちなので、少し訓練をした方がいいというアドバイスを受けたりした。

そして、その時に初めて睡眠検査の話が出た。前回までは先生も忘れていたらしい。
睡眠検査とは、眠る時に機械をつけて、睡眠時無呼吸症候群の兆候について調べる検査である。

なぜ歯列矯正に睡眠検査が必要なのか。
それは、私の言葉でまとめると、矯正により歯並びを今より小さくまとめる形になるので、矯正を終えた後は、口内や舌の容積が矯正前とは変わり、睡眠時の酸素の吸収に影響が出るから、ということのようだ。
それで、矯正治療を始める前の検査でまず現状を確認し、矯正治療が終わってからの再検査ではどのような変化があったかを確認し、必要なフォローを行うことになる。
※ただし、睡眠時無呼吸症候群に対するフォローが全て歯科医で対応できるわけではないので、場合によっては医師の治療が必要になることもある。

残念ながら、この日はたまたま機械が別の方に貸し出されており、詳しい説明は、担当医が代わる次回となったのだった。

睡眠検査編

ということで、日を改めて再度来院。
この日は本当に機械の説明と持ち帰りだけで終わった。さっそく自宅での就寝時に使用である。

睡眠検査に使う機械

これを付けて、睡眠中に出た音(いびきや歯ぎしりなど)の大きさや、体の向き、指先の血中酸素濃度、気道が十分に確保されているかなどを計測する。
手前にある画面がついている部分を、利き手とは反対の手の手首に腕時計のようにはめ、右上の白いパーツには、同じ手の人差し指を差し込む。そして、真ん中少し上にある人型が書いてある丸いのを、鎖骨の間に付けて、取れないようにサージカルテープで固定する。
ちなみに、装着が済んだ後に電源を入れるが、おおよそ10時間後に自動でオフになるまで、自分で消すことはできない
借りて返すまでに、計測は一発勝負なので、本当に寝る直前に身につけるのがおすすめである。

ところで、検査費用の方は、初回の検査時に最低料金としていったん50,000円(税別)を支払っていたが、もともと別途料金が発生するのが普通、と説明を受けており、この睡眠検査(矯正前と矯正後の2回)その他最初にやった検査を含め、後払い料金は150,000円(税別)となった。

とは言え、これでなんとか全ての検査を終えて、日を改めての診察で、気になる検査結果の説明である。

  • 睡眠時無呼吸症候群の程度を測る数値には問題がなく、酸素も行き渡っているが、一部、気道で酸素の通りに抵抗がある箇所がありそう。しかし、問題があるというほどではない。

  • ただ、前に説明した通り、口の中の容積が変わるので、矯正後に検査をした時は、多少今より数値が悪くなる可能性はある

のことだった。とりあえず、今の段階で何かあるわけではなくてよかった。

ようやくほんとの下準備

全ての検査が済んだので、いよいよ次回から本格的にワイヤーの装着が始まる。
上の歯と下の歯で回を分けて付けるが、ワイヤー装着前にもう一つ準備があるらしい。

というのは、左右の奥歯には、ワイヤーをつけるために金属の輪のような器具をかぶせるが、このまま付けようとしても、歯と歯の間の隙間が狭すぎて輪をはめられないので、次回までずっと、そこに医療用の輪ゴム(直径3ミリぐらい)を挟んでおいて隙間を広げておくということらしい。

意外とそんなアナログかつ力技な感じなんだ…と思っていたら、あれよあれよという間に、上の奥歯と隣の歯の間、左右ともに、ピンセットで輪ゴムが差し込まれた。
これだけのことでも歯が多少移動するので、早ければ当日の晩からじんじんした痛みを感じるらしい。
輪ゴムを付けている箇所については、ゴムが取れちゃうのでフロスを使ってはいけないと言われた。
ちなみに、取れた時にそのまま飲み込んでしまったとしても、害があるものではないし、そのまま体外へ排出されるので気にしなくても大丈夫とのこと。


……かくして、現在はそろそろ輪ゴムの違和感にも慣れてきたところである。
土俵に乗るまで3ヶ月ぐらいかかってしまったが、いよいよ次回から矯正治療の本番の幕が上がる……

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