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最愛のちょこまるさんがお空へと旅立ったあと、保護犬の一時預かりをしていました。

保護犬の里親さんが見つかるまでの間、仮のお家になる一時預かりボランティアです。そのボランティアを通して出会った「ペロくん」と、その家族のお話です。

迷子のペロくん、はじめまして。

ペロくんは推定10歳のおじいちゃん犬。ハーネスもリードもついたまま、公園を彷徨っていたところを保護され、我が家へやってきました。

飼い犬だったことは間違いないのですが、飼い主さんが現れず、里親さんを探すことになりました。しかし高齢となると、里親探しは難しいもの。見つからないかもと覚悟はしていましたが、思いがけずある素敵なご夫婦との出会いがあったのです。

「去年、飼っていたワンコが亡くなって、生きていたらちょうどペロさんくらいの年齢。あの子の犬生の続きを送ってあげれるのでは」という思いで、ご家族みんなの協力もあり、ペロくんは里親さん家族の一員になりました。

通常一時預かりボランティアは、里親さんに保護犬を引き渡したらその保護犬とはお別れです。しかし、やさしいペロくんが呼び寄せた素敵なご縁。ペロくんママからのメールを通して、私もペロくんの犬生を見守ることになりました。


ペロくんママからのメール

ペロくんが、もう一度家族を得て、たくさんの人に幸せを届けてきたその記録です。(ご本人の掲載許可を得ています)

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ペロくんを連れて、そのままリードと首輪を買いに行きました。
車の中では鳴くことなくとてもお利口です。
いまは、ゆっくり寝てくれています。

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急に寒くなりましたね。
人間だけならエアコンは入れませんが、ペロくんがいるので朝から家の中はホカホカです。
ペロくんがうちに来るまでのことを思いながら生活していますが、
人間との暮らしにブランクを感じさせず、すでに家族の一員です。

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主人が「ペロくんが可愛くて、家に帰ってくるのが楽しみになった!」とのこと。
いままでは楽しくなかったようです……。
ペロくんがうちに来てくれてよかった!家族みんながそう思っています。

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ペロくん、寒いからか、お散歩に出てもすぐに家に戻ろうとします。
家ではみんながペロくんにお布団をかけるので、いつでもヌクヌクです。

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先日、ドッグカフェに行って、ランで少し遊びました。
挨拶も上手だし、人もみんなにご挨拶・・・誘拐されるかも。

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先週、ペロくんが来て1年になり誕生会をしました。
ケーキ、ガッツきました!
1年無事に過ごせたことに安堵しました。

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実はペロくん、今は元気にしていますが、肺炎になりました。
急で正直あせりました。治ってくれたので良かったのですが・・・
その時、レントゲンを撮ったのですが、胃の外に何かできていてエコーとレントゲンでもはっきりしていません。CTを撮るかどうかの相談をしようと考えています。

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昨日、CTをかかりつけとは違う動物病院で撮ってきました。
家族と相談して、来週木曜日に手術をすることにしました。
ペロくんにとって、最後の手術になると思います。願っています。

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このタイミングで切除できたことは、本当に良かったと思いますが、
今回の術後のペロくんを見て、今後ペロくんに辛いことはさせられないと思っています。

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明けましておめでとうございます。
新年3日目、家でのんびり箱根駅伝を見ながら、過ごしています。
今年もペロくんの福袋はGETしました!

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ペロくん元気です!よく寝てよく食べ(^^)
家族みんなに可愛い可愛いと連呼され、私も含みます(笑)
年明けは体調が落ち着かずハラハラするときもありました。
手術を後悔することも・・・
うまくいったので、良かった、と今は言うことができます。
毎日、ペロくんと過ごせることに感謝しています。
暖かくなってきたね、どこに行こうかな♪とワクワクしています。

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G.Wが終わりますね。
ペロくんをを連れて、息子と交代で運転しながら実家に帰省しました。
4歳の甥が犬を怖がっていましたが、さすが優しいペロくんのおかげで、
ペロくんを撫でることができるようになり、嬉しそうでした(^^)

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先週、ペロくん定期検診を受けて、移転が見つかりました。
結果から言うと手術は無理で、抗がん剤治療をするか、しないかの選択になりますが、抗がん剤治療はしません。

もしかすると、ペロくんと一緒にいられる時間は少ないのかもしれませんが、
免疫療法でできるだけ今と変わらない時間を過ごしていきたいと思っています。
一度お会いしませんか?

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ペロくん、迷子になって、手術をして辛い思いをしたのに、本当に穏やかでいいこで、
可愛すぎて、この夏も次の秋も冬も来年の桜も、一緒に季節を楽しみたいと思って、奇跡が起こらないかなーと
毎日祈ることしかできません。

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お好みの食事をヒットさせるのに必死の毎日ですが、楽しんでいます。
手作りものは拒否!今は、断然ボーロです(笑)

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猛暑が続いていますが、体調はいかがですか?
うちは皆元気です、
と言いたいところですが、
ペロくん、3日何も食べません。水だけ飲んでいます。

病院で週に2、3日点滴をしてもらっていますが、腹水がたまっていて、お腹がふくらんでいます。
お別れが近づいているのだろうと思っています。
できるだけ、一緒にいられるように過ごしています。

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こんばんは。
今日も暑い一日でしたね。
昨夜、21時ごろ、ペロくんが息を引き取りました。
最後まで、静かに一言も声を出さずに逝ってしまいました。
今日の夕方、火葬を済ませて、連れて帰ってきました。
不謹慎だと思いますが、お骨まで可愛かった。
ペロくんが逝ってしまった空は、とてもきれいでした。

ペロくんとの生活は本当に幸せでした。
今日からお盆休みに入りましたが、ペロくんがいないお休みになってしまい、
どうしたらいいのか・・・
まだまだ、メソメソする日が続きそうです。

ペロくん、次に生まれ変わったら、すぐに見つけます。
迷子にならないように(^^)

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ペットと暮らす、ペットと生きるということ

一時預かりボランティアは「この子の幸せのために、家族を見つけてあげたい」という保護犬への思いで活動していました。その思いの通り、この子は新しい家族と幸せになってくれたと思いますし、
それ以上に、家族や私たちボランティアやその周りの人々までも幸せにしてくれたのです。

ペットは、ともに生きる仲間だと思います。

今の幸せを素直に感じ、心穏やかに暮らす彼らの姿。
先行き不透明な世の中で、物事の良し悪しや比べることから離れて、どうあるべきかを教えてくれる存在です。

そして、人は、命と向き合うことを彼らから学ぶのだと思います。
生あるものは、いずれかは死にゆくこと、生には死が内包されていること。
死から生を見るものへと、視点を反転させてくれること。

命が刻まれる「時間」というものを、もっと大切にするようにと。

ペットと家族の幸せを願う

そんな彼らの中には、人の都合で環境に恵まれず一生を終えてしまうペットが、たくさんいます。

目的に応じて品種改良を重ねて生み出されてきたペットは、野生では生きていけませんし、
日本の法的な緩さから、ペットがモノとして商業的に流通する現状は、しばらく続いていくだろうと思います。

一方で、家族同様の愛するペットが亡くなり悲しむ人がいます。

悲しみは大きいのに、社会的に認知されづらかったり、悲しみを癒す時間や場が少なく、辛い思いを抱える人がいます。私もそうでした。

ペットと暮らしながら、うちの子だけでなく、他のペットや家族の幸せのために、その気持ちに寄り添える何かがしたい!
これが、私の原動力です。

しゅなうじゃー


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