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法要の日に 〜永澤寺(兵庫県)〜

月に一度は足を運んで、そっと心を落ち着かせる場所があります。

コロナ禍の視界不良の世の中であってもなくても、日々心は揺らぎ、不安になって何かにすがりたい、精神的支柱が欲しいと、相変わらず未熟な私は、彷徨うことがあります。

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永澤寺(ようたくじ)は、600年ほど前に開かれた曹洞宗の禅寺で、
寺院や霊園の他にも、花しょうぶ園や蕎麦道場もあるため、コロナ禍以前であれば 時々観光バスが停まっているような 割と大きなお寺です。

また、ガンダーラ地方で紀元後2~3世紀に制作された石仏が展示されていたり、仏足石拓本という 何やら貴重なものがあるらしい。(詳しくないので、価値がうまく伝えられません)
ちなみに、ガンダーラ地方(現パキスタン北部)は、仏教の源流の地です。


寺院の一角には動物霊園があり、合同供養塔に 先代犬のちょこまるさんのお骨も合祀されています。

誰とでも仲良しだった ちょこまるさんが皆と一緒に眠り、私がいなくなったとしても、ずうーっと誰かに祈祷してもらいたいと願っています。


この永澤寺での 年に一度の合同供養の法要に向かう途中のことでした。
スマホがブルブルっと鳴って 確認すると、保護犬の一時預かりボランティアをしていたときに譲渡した 里親さんからの連絡でした。


「今日未明に、ライフが亡くなりました」



保護犬は、正確な年齢がわかりません。

老犬ではないけど仔犬でもない、大きな病気もなく血液検査も良好、歯も綺麗なので、譲渡時には、ライフくんは割と若そうだって話していました。
でも、ここ数ヶ月はアルツハイマーの症状があり、夜中の徘徊やトイレの失敗が続いて、予想よりも年齢が行っていたのだとわかりました。

いつものように ごはんを食べて、眠って、そのまま逝ってしまったようです。
いつもの眠ったままのポーズで、弟分のチワワさんも、いつものように横で寄り添って寝ていて、、、
なんと穏やかな最期であったことでしょう。

素敵な里親さんに巡り会えて、第二の犬生は幸せに包まれていたことでしょう。


まるで何かを洗い流すかのように、法要の最中に雨がザァーーっと降り、終わる頃には止み、先代犬の遺体が焼かれた日と同じ風景に驚き、
お焼香を上げて、どうか安らかに と祈って、
悲しいのに、心は満たされていました。


あまり宗教のことはわかりません。
でも、日本の仏教寺院の存在や活動が社会に開かれ、もっと社会活動とリンクすれば、人々を支える力があるのではないでしょうか。



最後に、ライフくんとご家族の写真をここに残します。


ありがとう


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