恋にも似た衝撃!ロバートエドウィン 細密画展
たまたま銀座に用事があって
たまたま時間が空いてしまって
たまたま入った三越で
運命の出会いをしてしまった…
ロバートエドウィンさんの
細密画展
1日中、幸せな気持ちで
いられるくらい感動した
冗談でも、大げさでもなく
彼の作品に心を射ぬかれて
しまった
①ボールペンのみの技巧
どこに感動したかというと、
ボールペンのみで描かれた
超超細密画であること!
しかも色は黒のみ!
白ペンで描いたのかと思うような
細い白の線も、なんと黒ペンで
白抜きをして塗っているのだ
その技術だけでも十分
人を惹き付けるのだが、
彼の作品の魅力はそれ
だけではない
②ユーモラスでエンターテイメント性がある
線が細いので模様が豊富で、
独特のデザインが生まれる
全体的にアジアンな雰囲気の
構成とデザインだが、
よく観察してみると、
動物や棒人間などが
隠れていたりする
子供の頃見ていた、
ウォーリーをさがせ
のようなワクワク感
もうずっと見てられると思った!
③黒に特化したからこその技
私が最初に惹き付けられた作品
<Moth in the dark>
黒色の闇の中で蛾が、
紫色のオーラをまとい
たたずむ絵
しかし、説明を受けてびっくり!
紫色のように見えていた部分も、
使っていたのも黒のボールペン
黒といってもメーカーによって
微妙に色合いが異なる
光を受けて紫のように見える黒
墨のような黒
やや青っぽい黒
様々な黒を使い分けていたのだ!
同じ黒というカテゴリーなのに、
違いが見える!
違う個性の黒を層にすることで、
より互いの個性を引き立たせ合う
これは写真や印刷ではただの黒に
なってしまう
人の目で見て初めて紫がかって
見えるのだ!
本当に不思議な体験だった!
④立体感と平面感の融合
彼の作品を比較していると
細密技巧に変化があった
初期の頃の作品を見ると
白と黒の境がはっきりし、
模様を組み合わせていく
作風だった
アジアの民族衣装のような
厳かなイメージもありつつ
どこかポップさもある作品
2020年夏頃に描かれた作品から
鉛筆で描いたような影の表現が
加わっていた
聞くと、かすれるように
ボールペンの先を潰して
描いているそうだ
そこから立体感のある描写と
紋様の平面的な美しさが
融合していた
その融合があるからこそ、
動きや呼吸があるような
幻想的な絵になっていた
本当に見事であった
⑤まさかの登場…
絵をまじまじと見ていると
長髪の男性に話かけられ、
緊張してしまった
その男性はロバートさんの
表現になぜかとても詳しく、
説明をしてくれた
正直、怪しかったので、
何か勧誘されるのでは…
と思ってビクビクしてた
実はこの男性こそ、
ロバートエドウィンさん
ご本人だったのだ!
勝手に外国の方だと
思っていたのだが、
とっても気さくな
日本人!
だから麒麟や浮世絵の
モチーフがあったのか
と合点がいった
日本の宝だ!!
ご本人に感動を伝えられて
嬉しかった!
彼の個展があれば
通いたい!
感動をありがとう!
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